第三話(表)夜が明けてからのお話
「……別に一人でも良かったのに」
シン襲撃の翌朝――いや、もう昼過ぎか。
マリーは改めてリーンを訪ねるべく友人二人と街を歩いていた。
「男が一人で泊まってる部屋に女の子一人を行かせられないでしょ」
「リーンさんに限ってそう言う心配は要らないと思いますけど」
「それはそうだけど、体裁ってもんがあるでしょ」
「いや、女三人で向かうのもそれはそれで……って感じですけどね。デリバリーですか?」
「な、な、な、何言ってんのよアンタ!?」
「まあまあ落ち着いて落ち着いて」
ジャンヌのシモい発言に顔を赤くして怒るマレウスを宥めつつマリーはどうしたものかと溜め息を吐く。
「(……昨日の事、知られたくないのに)」
マリーは昨夜の襲撃を二人には告げていなかった。
だが、リーンの下に行けばそれも露呈してしまうだろう。
昨日の今日で傷だらけの彼を見て事情を聞こうとしない方が不自然だ。
そこから自分の事にも話が及ぶのは目に見えている。
「(口裏合わせ頼んでおくんだった)」
ポチが去った後、リーンに肩を貸して街まで戻ったのだがとても口裏合わせを頼めるような雰囲気ではなかった。
と言うかそれ以前に、口裏合わせなんて思いつきもしなかった。
「(こう、色々察してテキトーに誤魔化してくれたりは……出来るタイプじゃなさそうだよねえ)」
「? どうしたのよアンタ」
「う、ううん。何でもない。それよりほら、此処じゃない?」
マリーが指差す宿は三人が泊まっている宿とは比べ物にならない高級宿だった。
実力差から考えて当然ではあるのだが、複雑な表情になるのを止められなかった。
「……羨ましいね」
「……此処で一泊するなら、今泊まってる宿の何泊分必要なのかしら」
「……出て来る食事だって段違いなんでしょうね」
強さ=金と言う現実をまざまざと思い知らされる少女達であった。
「私達も何時か、お金持ちになろうね」
「孤児院を改築して豪邸にしてやりましょう」
「毎日肉出すわよ肉」
現実に打ちのめされるのではなく、奮起するあたりが実に若さと言うもの。
気を取り直した三人は若干キョドりながらも宿に入り受け付けで用件を伝えると、すんなりとリーンの部屋へと通された。
「やあ、こんにちは」
「こんにちは――じゃないわよ! あ、あなた何それ!? 大丈夫なの!?」
ベッドに腰掛けにこやかに語り掛けるリーンだが、その姿は痛々しい。
全身に包帯が巻かれており、うっすらと血も滲んでいる。
顔を真っ青にするマレウスを見てリーンがチラリとマリーを見る。
「(お願い! 心配かけたくないから上手く誤魔化して!!)」
そう目で訴えるものの、
「……」
リーンはフルフルと首を横に振った。
「君の気持ちも分かる。家族に心配をかけたくないんだよね? でも、昨夜のアレで完全に解決した決めつけるのは早計だよ」
「それは……」
昨夜、確かにマリーは命を拾う事が出来た。
だがそれはポチのお陰であり、自分達だけでどうにかしたと言う訳ではない。
シンもポチの説得で思うところはあったように見えたが……さて、どうだろう?
言葉で簡単に翻意出来るなら、自分の流儀を曲げてまで殺しには来なかったはずだ。
「姉さんの弟である僕がこんな事を言えた義理ではないのは分かってるけど」
「違うよ! リーンくんは何も悪くないでしょ!?」
正直な話、マリーはシンに対して良い印象を持っていなかった。
訳も分からぬまま命を狙われた事もそうだが、それ以上に弟を殺そうとした事が何よりも赦せない。
「ちょ、ちょっとちょっと! 話についていけないんだけど!? アンタ達何言ってるのよ!?」
自分達を置いてけぼりにしてヒートアップするマリーらに声を荒げるマレウス。
ジャンヌもまた、声にこそ出していないがその目は誤魔化しを許さないと告げている。
「う、それは……」
「マリーさん?」
「…………もう誤魔化すのは無理だし、説明は任せて良いかな?」
「分かった」
一度咳払いをし、リーンは昨夜の出来事を語り始めた。
自分の姉がマリーを殺そうとした事。
助けに入ったものの自分は一蹴され、歯牙にもかけられなかった事。
絶体絶命の危機に陥ったが偶然が味方し、九死に一生を得た事。
総てを語り終えた瞬間、
「アンタ私達の事、舐めてんの!?」
マレウスが怒りも露わにマリーの胸倉を掴み上げた。
「ち、違うよ! 私はただ……」
「心配かけたくなかったって!? ふざけないで! そんなに私達は頼りないの!?」
馬鹿にされたと怒っている訳ではない。
大切な家族が自分の知らない場所で危険な目に遭っていて、何も出来なかった自分が赦せないのだ。
目じりに涙を溜め、涙声で自分に詰め寄るマレウスにマリーは何も言えなかった。
そんな状況で助け船を出したのはジャンヌであった。
「ねえマレウスさん、逆に私達が同じ状況に陥っていたらどうしてたと思います?」
「それは……」
「私はマリーさんと同じ事をしますよ。だって、御二人が傷付く姿なんて見たくありませんから」
それはマレウスも同じなのでは?
そう目で問い掛けられ、マレウスは何も言い返す事が出来なかった。
「三人揃って似た者同士。それなら、マリーさんを責めるよりも気付けなかった自分を改めましょう」
もし次も同じような事があったとしても、三人で危機に立ち向かえるように。
そうジャンヌが締め括り、この話題は一先ずの決着を見た。
そうなると次は当然、
「……何でリーンさんのお姉さんはマリーさんの命を狙ったんですか?」
「マリーだけじゃないわよ! 実の弟を殺そうなんて何考えてんの!? あなたには悪いけど、あなたの姉最低ね!!」
この二人もシンに対しては悪感情を抱いていた。
家族を傷付けた事、そしてマリーと同じく姉でありながら弟を殺そうとしたと言う事実がどうしても赦せない。
「それを説明するには……そうだね、僕と姉さんの関係から話すべきだろう」
好んで口にしたいような事ではない。
それでも当事者たる彼女らに対して説明をしないのはあまりにも不義理が過ぎる。
胸に痛みを覚えながらも、リーンは静かに語り始めた。
「僕はスペルビアの王都で生まれた――と言っても、中心街じゃなくて底辺の人間が住む地区でだけどね」
「へえ……ちょっと意外ですね。物腰が柔らかで品があるものだから良いとこのお坊ちゃんだと思ってました」
「はは、そうでもないさ。実の両親は雑貨屋を営んでいてね、まあ何とか暮らしてけるって感じだったんだと思う」
「(思う?)」
僅かな引っ掛かり覚えるマリーだったが話の腰を折ってはいけないと胸の中に仕舞い込んだ。
「父さんと母さん、そして僕。それなりに幸せな日々だったよ」
「ちょっと待って。お姉さんはどうしたの?」
「ひょっとして隠し子とかでしょうか?」
「そうだね、それだったらどんなにマシだった事か」
少なくとも今に至るまで拗れるような事はなかっただろう。
「物心がついた時から僕は三人家族だと思っていたよ。でもね、知っての通りそれは違った」
「ちょ、ちょっと……大丈夫? 顔色悪いわよ?」
「平気さ。僕が姉の存在を知ったのは十年前で…………ッ」
血溜まりに沈む母、恐怖する父、そして凄絶な笑みをたたえた姉。
あの日の光景が脳裏に蘇り呼吸が荒くなる。
「姉さんが……復讐にやって来た時だった……」
「「「ふ、復讐……?」」」
物騒な単語に慄く三人。
確かにそうだろう、家族が家族に復讐なんてまるで意味が分からない。
王侯貴族ならば血肉の争いもあるだろうが、貧乏人には無縁の話だから。
「姉さんはね、僕が生まれる前に実の両親に奴隷として売り払われていたんだ」
「「「な!?」」」
「そして酷い虐待を受けていた。それこそ、心の中に怒り以外の感情がなくなってしまうぐらいにね」
関係者の殆どが殺されたのでリーンも詳しく知っている訳ではない。
それでも、凄惨な日々であった事は予想に難くなかった。
「どう言う経緯があったかは分からないけど、姉さんは真なる魔女の助けを得て自由と力を手にした。
そして奴隷商人とそれに関わる者らを皆殺しにして、その足で父と母を殺しに来たんだ。
結論から言って、父さんと母さんは殺された。原型も残らない程に切り刻まれてこの世を去った」
「で、でもリーンさんは……無事、だったんですよね?」
シンにとってリーンは自分の居場所を奪ったと言っても過言ではない存在だ。
殺されていてもおかしくはなかった、だがリーンはこうして生きている。
僅かながら情が残っているのでは? ジャンヌはそう言いたいのだろう。
だがそれは違う。
「…………姉さんは僕が自分と同じような目に遭えば良いと思っていた、だから見逃したんだよ」
「あ」
聡いマレウスが察したようだ。
珍しい特徴を持つリーンのような子供が庇護者を失えばどうなるか。
シンケールスのような国ならばまだしもスペルビアでは……。
「でも、運が良い事にそうはならなかった。姉さんが殺した奴隷商人は有力な貴族とも繋がりがある奴でね。
殺された事で上からかなり圧力がかかったらしい。
けど、ルークス・ステラエが復讐の助力をしていたお陰で憲兵は何の証拠も掴めずにいたんだ」
「だから唯一の手掛かりであるリーンさんは……」
「そう、真っ先に保護されたんだ。そこで僕は自分の立場を利用して当時、店の常連だったザインさんに接触を図った」
もしもザインに接触していなければその後、施設に入れられ……良からぬ人間に拉致され商品になっていただろう。
我ながら随分と上手く事が運んだと笑うリーンだが、三人からすればとても笑えるような話ではなかった。
「僕がザインさんに接触を図ったのは身の安全ってよりも力をつけるためだった」
「力……と言うのはその……復讐のため、でしょうか?」
「いいや、違うよ。確かに父と母を殺された憤りや悲しみはあった。だけど姉さんを責める事が出来るかい?」
「少なくとも私なら無理ね。こんな事言いたくないけど、あなたのご両親がそうなったのは自業自得だわ」
「だよね。身内だからそこまでは割り切れないけど、僕自身父さんと母さんに責任がある事は分かってたからね」
復讐なんて考えは思い浮かびすらしなかった。
そう語るリーンだが、それならば何故力を求めたのかとマリーが問う。
「姉さんを止めるためさ」
「止めるって……お姉さんの復讐は終わったんでしょ?」
「いいや、終わっていない。その程度で終わるような”怒り”ではなかった」
劣悪な環境で育まれた怒りは誰それを殺せば終わると言う小さなものではない。
「当時の僕は幼さゆえか上手く言葉に出来なかったけど、今ならば分かる。あれは世界への怒りだ」
「世界への……怒り……」
「非情非道の不条理が罷り通る世界への憤りこそが姉さんの本質なのさ」
それでも、不条理を糺そうとするのならばまだ良い。
正の感情に起因する、真っ当な行動だ。咎め立てする必要はどこにもない。
だが姉の憤怒はそんな生易しいものではない。
こんな糞みてえな世界ならいっそ消えちまえ、そんな世界を灰にするような危うさを孕んでいたとリーンは語る。
「当時は魔女との関係も明らかになっていなかったからね。
あのまま放置していればきっと、取り返しのつかない事になると思ったんだ。
いや、それは今でも同じだ。恩義ある魔女への感謝、忠誠、愛が怒りを上回っているようだけど……」
問題はその魔女だ。
十年前の闘技場でのやり取りや姉の態度を見るに根は善良なのだろう。
だがそれ以上に、途方もない絶望を抱えている。
「魔女の楔と称される事件の現場にはね、僕も居たんだ。正直、思い出すだけでも震えが止まらないよ」
失望と諦観に起因する倦怠感。
物的な質量を伴って圧し掛かったそれは決して忘れる事が出来ない。
一筋の光も見えない底なしの闇に囚われたかのような気分だった。
あの場に居て絶望以外の感情を胸に灯す事が出来た人間は勇者と称される三人ぐらいだろう。
「そんな人の傍に居る。正直、かなり危うい状態だと思う」
何時、世界がどうなったとしても不思議ではない。
そう語るリーンに三人は息を呑む事しか出来なかった。
「だから僕は力を求めた、今も求め続けている。姉さんを光差す場所へと引き戻すために」
なのにこの有様だと笑うリーンだが、その瞳に諦めの色は見えない。
「とは言えそのためには力もそうだが、何よりも姉さんの所在を掴む必要がある。
だから僕は修行がてら諸国を回り魔女についての情報を収集しているんだ」
「じゃあ、マリーに話があるって言うのは……」
「ああ、この街に来た理由は別にあるんだけど酒場で偶然魔女に助けられたって子の話を聞いてね」
「……でも、私役に立ちそうな情報は持ってないよ?」
マリーが申し訳なさそうに肩を落とす。
彼女からすれば偶然出会っただけ、何で助けてくれたのかさえ定かではないのだ。
「ルークス・ステラエは名こそ知れ渡っているが謎に包まれた存在だからね」
「どんな些細な事でも、って訳?」
「うん。それに何より、本人に自覚はないようだけどマリーさんは稀有な存在なんだ」
「それはどう言う事でしょうか?」
「僕の知る限りあの魔女が誰かを助けた事があるのは三回だけ」
一つは先にも述べたシンだ。
「二例目は勇者の一人であるロッド・レオーネ。三例目が……」
「マリーな訳ね? でも、何でこの子だけが稀有なの?」
少しばかり刺々しい態度をマレウスから感じ取ったものの、リーンは構わず話を続ける。
「姉さんは世界を業火に包みかねない程の怒りを持っている。
ザインさん曰く、その精神性は魔人の領域だと言う。恐らくはその声なき叫びに魔女が応えたんだと思う。
で、二例目のロッド・レオーネさんだが……これは本人曰く、借りを返されただけ。
市井に紛れて冒険者をやっていた双騎士が世話になったからってのが主な理由だ。
ただ、話を聞くにロッドさんの――勇者と称されるだけの輝きが魔女を動かしたのだとも思う」
それに比べてマリーはどうだろう?
「マリーさんが皆を救うためにやった事は素晴らしいと思う。正直、尊敬しているよ」
「いや、そんな……えへへ」
「だけど、心根が清らかなだけと言うのなら世界を見渡せば幾らでもいると思わないか?」
その者が絶体絶命の危機に陥っているとなれば可能性は低くなるが皆無ではないだろう。
場所や距離などが意味を成さず、どこに居ても世界の総てを識る事が出来るであろう魔女にとって発見は容易なはず。
実際、旅をする中でリーンも聖者と呼ぶに相応しい誰かの悲劇を幾らか耳に挟んだ事がある。
だが、彼らに魔女から救いの手は差し伸べられなかった。
「それ自体は納得出来る。不思議じゃない。魔女は人間に失望しているようだからね」
「でも、マリーさんは手を差し伸べられた……」
リーンが大きく頷きを返す。
「数少ない手を差し伸べられた三人の内、三人全員と僕は面識がある。
だけどマリーさんを除く二人は相対しただけで特別なんだと分かるような熱量があった」
ロッドはともかくシンについては心当たりがあるのでは?
リーンが目でそう問い掛けるとマリーは重々しく頷いた。
「……うん。一目見た瞬間、怒りが人の形をしているみたいだって思った」
「ああ、僕もそうさ」
ザインの伝手でロッドに会った時はシンとは真逆の印象を受けた。
優しげで、少しうだつの上がらなさそうな中年に見えたが柔らかな日差しを浴びる大樹のようだと思ったものだ。
「だけどマリーさんは探せば何処にでも居るような、ただの優しくて可愛い女の子だ」
「か、可愛いって……照れるなぁ」
「決して馬鹿にしている訳じゃないけど君は二人に比べると”特別”じゃない」
なのに魔女が――ルークス・ステラエが自らその命を掬い上げた。
「僕らの目から見て特別じゃないけど魔女にとっては違うんだろう。
魔女に最も近しい人間である姉さんがマリーさんの下へ来て独断で命を奪おうとしたのが良い証明だ」
「……」
力説するリーンに聞き入っているマリーとジャンヌだが、マレウスだけは様子が違った。
複雑な表情で、心なしか負の感情を滲ませながらマリーを見つめているように思える。
だが、それに気付いている者は誰も居なかった。
「僕としては君の傍に居ればひょっとしたら魔女に会えるかも、なんて考えてたんだ」
「そこからお姉さんに、って事だね?」
「うん……まさかいきなり本命が出て来るとは思わなかったけど」
そして本命を前にして何も出来ず己の無力さを痛感させられたと苦笑する。
「改めて、御三方に謝罪させて欲しい。僕の家族が取り返しのつかない事をしようとして本当に申し訳ない」
「ちょ、ちょ! 頭を上げてよ! 困るから! そう言うのホント困るから!!」
「殺されかけたのはあなたもでしょうに……私としてはあなたも可哀想でしょうがないんだけど」
「言っちゃ何ですけどリーンさん、あなたかなりハードな人生送ってますよ」
三人も自分達が中々にキツイ人生を送って来たと言う自覚はある。
だが、それにしたって血は繋がらなくても温かな家族と出会えた幸せがあった。
しかしリーンは違う。親の罪を知り親を姉に殺され、再会出来た姉に何の感慨もなく殺されかけるとか不幸にも程があるだろう。
シンへの悪感情はその過去を知り多少軽減はしたものの、未だ残ってはいる。
だが代わりにリーンに対する三人の同情度は跳ね上がっていた。
「いやでも……」
「丸く収まった訳だし、ね? 気にされると逆に辛いから」
「……分かった。気遣い、ありがたく受け取るよ」
「良いって良いって。えーっと、それじゃ私はあの時の事を話せば良いのかな?」
「ああ、それもお願いしたいけど……もう一つ、良いかな? これはマリーさんじゃなくて三人になんだけど」
「あなたには借りもあるし別に構わないわよ」
「ですね。それで、何でしょう?」
承諾を得たリーンは気恥ずかしそうに咳払いをしてお願いを口にする。
「その……君達と行動を共にさせてくれないかな?
いや、女の子三人の中に男が混じるって言うのはあんまりよろしくないんだろうけど……!」
「大丈夫大丈夫、分かってるから。分かってるから、ね?」
「一先ずは見逃されたけど、また襲撃がないとも限らないものね」
「仮にお姉さんの襲撃がなくても真なる魔女がマリーさんに接触する関わる可能性もありますからね」
行動を共にしたいと言う理由は理解出来るからと三人がフォローを入れる。
するとリーンも安心したのかホっと胸を撫で下ろす。
下心ありきのお願いと受け取られないのか不安だったのだ。
「まあそう言う事なら私は別に良いよ。二人は?」
「別に構いませんよ」
「こっちもOK。ただ、パーティを組むなら実力差があり過ぎるから……」
「本当に危険そうな時以外は手を出さないし、報酬も僕の分は考えなくて良いよ」
「良いの? いや、私達からすればありがたい事だけど」
「うん。生活費は修行がてら一人で依頼を受けて稼ぐつもりだからね」
とは言え怪我を治すのが先決だろう。
今の状態でも動けない訳ではないが無理をしたって良い事なんか一つもありはしない。
焦る気持ちがないと言えば嘘になるが、それで目的が遠ざかったら本末転倒だと言う事ぐらいはリーンも分かっている。
「それじゃリーンくん、改めてこれからよろしくね」
「うん、よろしく頼むよ」
ハーメルンの感想欄でキャラのイメージについて質問がありましたので軽く触れておきます。
師匠、ザイン、マレウスとかは容姿のモデルになったキャラはいますが
やっぱりこういうのは自分が想像し易いのを思い浮かべて頂けるのが一番だと考えてます。
シンちゃんにあの作品のキャラが被るな、でもあのキャラは胸が大きいぞ?
ってなったら胸を削ってイメージすれば良いと思います。




