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うさぎに騙され異世界へ  作者: 桜田 律 
第3章 冒険
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11.自由な天狐

村人が小麦を持ってくる間、アイテムボックスの中身を確認しながら、村の様子を見る。

天狐が暴れたのはここでないのだろうか。見渡す限り枯れている植物はないし、村人が怯えてる様子もない。

『話によれば、村人には襲い掛かって来ないらしい』

と言ってたし、自分たちが崇めている神だから怖くない?

そんなことはないと思う。

血が何処かについているわけでもないし、冒険者たちはどこで怪我をしたのか。


「天狐の能力…心眼と転移」

については、確定だ。

私たちより先に村にいたし。


ただ天狐の能力よりも一体どうなっているのかをスッキリさせたい、のだけど…。

天狐様?

あまりじっと見ないでいただけると、いろんな意味で怖いのですが。

サトウキビ育ててもらって、砂糖作らないとヤバい気がするのはどうしてでしょうか?

豊穣を司る神の御使いなんだし、苗渡したらちょちょいのちょいって、育ててくれたりするなら出すけども。

えーと?


冒険者は一体、ああ…触れてはダメなのですね。

お願いですから、せめて念話とかにしてくれませんかね?波動みたいなものを寄こして、察しろとか無茶ぶりし過ぎです。

ここにロジャーさん来る意味は、何になるのでしょかね?

使命持ってやってくるのに、申し訳ないことしちゃったな。ケーキでも食べて帰ってもらうかな。


砂糖の代わりはハチミツがあるからどうにかなるとして、卵ない可能性高いから、せめて牛乳とか欲しいな。

簡単バターも作れるし、塗れば美味しいだろう。

焼くとき油替わりでもいいし。


「タケルー、ここから家に戻って帰ってくるのにどれくらいかかる?」

「なにがいるんだ?」

「一角牛乳とジャム。ドードー鳥が居たら、卵とってきてほしいけど探すの大変だと思うから、こんかいはいいや」

「わかった、最低でも1・2時間は…「我が連れて行ってやろう」」

「タケル、宜しくね」

もう聞こえていないと思うけど。


なんでこう、神だの王だのいう者は短気なの?

今思えば、街で買い物すらしていないよ。ロジャーさんとここで会うことが出来たら、食事事情をもっとしっかり聞かないとね。ボケボケだ。


目の前では子狐とジュニアが楽しそうに駆け回っている。さっきほどまで殺伐としてたから、癒されるわー。

村人たちもそれは同じようで、にこにことして二匹を見ていた。


ぼんやりしている場合ではないよね。

フライパンなど調理道具は一式あるのだけど、ここで出すのはまずい気がするしどうしようかな。かまど作ってもいいけど、肉じゃないし焼き加減失敗しそうで怖い。


そうだ、台所を見せてもらって簡易コンロだしても大丈夫な感じなら出しちゃおう!

「すみません。天狐様にケーキを作るのですが、台所を見せて頂いても宜しいでしょうか」

「あまり綺麗ではないのですが…」

困った感じで笑う推定30歳ぐらいの女性。

「見せて頂けるだけでいいんです。お礼にクリーンも掛けます」

「お嬢さんは、魔導士?そりゃ凄い。見るだけならどうぞ」


ということで、まずクリーンを掛けた。ピカピカになった台所を見て30歳ぐらいの女性は喜んだ。

どれだけキレイにするかのイメージで変わるのだ。見せてもらうのだから気合も入る。

さて、どれどれ…。

かまどともう一つは家にあるような魔道具だった。

これなら端の方で焼いてたら目立たなくて済むかも。

「ありがとうございました」

「もういいのかい?」

「はい、今まで山奥に籠りっきりだったもので、一般常識に欠けるところがあるのでちょっと心配だったんです」

「なるほどね。やっぱり修行しないと駄目なんだね」


そんなことはなくて、ズルです。すみません。

これで一応憂いはなくなったから、タケルが帰ってくるのを待とう。


外に出たら、疲労したタケルと天狐様が鎮座しておりました。

何があったの?


「ああ、気にするな。後で話す。取りあえず頼まれていたものだ」

タケルのアイテムバックから、30ℓほど入る樽とカゴに乗せられた卵が出てきた。

樽は多分チーズを作る為に貯められた牛乳で、卵は探索に行ってとって来たのね。お疲れ様…。

「ドードー鳥とやら、家に寄贈しておいた」

え、いや、いずれは飼いたいと思っていたけど、ノームの皆さんは大丈夫だったの?

レオがいるからドードー鳥ぐらいはどうにでもなると思うけど。

まあ、この問題はおいおいにして、早く作れと目力で言われておりますので、作ることにした。


「タケル、バター担当よろしく」

「ああ、わかった」

日本の売られている牛乳じゃなく一角牛の乳は脂肪分も多いので、で簡単に作れる。


そして私は集められて小麦をふるいにかけ空気を含ませる。持ってきた小麦粉は粉という呼べるほどしっかり挽いてあるのでそこまでしないが、こちらのは粒にバラつきがあるのでせめて空気を含ませて、粉が膨らむようにしたい。

まあ、こっそりアイテムボックスからベイキングパウダー出して入れるけどね。

取りあえず目の前で待っている大きな体のお狐様、天狐はどれぐらい食べるのでしょう。明らかにルプスより大きいし、この村の広場その体で埋めてます。



ここの小麦だけで足りるかな?

うん、足りることにしよう。


何と全部かふるいにかけられたよ。

次は卵を攪拌してふわふわにしないと…。でも、色々気を張っていたからか、眠い。

これ、魔法で何とかならないかな。でも失敗して卵が飛び散ったらいやだから、やっぱり手作業で頑張ります。


手が怠いよ、疲れたよ。でも出来ないと言えないよ。

ルプス、覚えてろよ!!


タケルのバターも出来て、パンケーキのタネもなんとか出来た。

さあ!お供えのパンケーキ焼くぞ!!


次回は出張等の関係で、少し遅れます。


いつもお付き合いありがとうございます。

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