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うさぎに騙され異世界へ  作者: 桜田 律 
2章 異世界生活スタート
25/46

21 綾子の本領発揮 3

まだ足りないとブツブツ言うルプスに、ハントたちに捌いて貰った肉を焼いて貰うことにした。

何気にレオもお座りして釜の前に居るし。

夕食に回そうと思っていた肉はお昼でなくなるな、これ。

「タケル、ハントに夕食分のお肉渡しておいて。というか、今日の分足りる?」

「一角牛だせば、行けるんじゃないか?」

「じゃあ、それお願い。ルプスたちは塩胡椒だけで焼いても、いけるでしょ」


胡椒はその内苗を買うし、塩は町に行けば何とかなるでしょ。ならなければ気合いで海を探すまで。一度行けば時空間魔法取得して、転移できるようにすればいいわけだしね。

「ルプスとレオの世話はノームたちに任せて、タケルちょっと休んだから一角牛のところに案内して」

「綾子、歩いて行く気か?」

「うん。私かなり歩くの早いのよ?二人が頑張ったお陰で」

「だけど綾子がリアカー引くのか?それは無理があると思うが」


リアカー?なんで私が引くのよ。時間かかっても一緒に歩けば…。

「もしかして、子牛がいる?」

「どうせなら一緒に保護した方が、後々楽だろ?」


子牛!いいね。次の世代までいるのは交配もさせたいし、欲しい。

「仕方ない。ルプスが食べ終わるまで待つか」


それからレオとルプスの食事が30分ほどで終わった。

ごめんねーノームの皆さん。お世話になりました。

こんなに食べる従魔ばかりだと、本気で私無理だわ。誰か料理人を連れてきたい。

「我に仕事か?」

「食べた分は頑張ってもらうわよ」

「では、これを引いていくから乗るといい」

「場所は平坦な場所?」

「ああ、そうだな。確か途中までは平坦だが一部リアカーは通らないな」

「それなら最初から歩いて行くよ。途中どんな植物があるのかもみたいし」

「あい、わかった。では、行こうか」

「あ、レオは…行くんだ」

「まま、僕も仕事する」


お留守番をお願いしようとしたが、行く気満々でお座りしてスタンバイしていた。まあ、最悪はリアカーに乗せて帰ればいいし。

「偉いね」

スリスリしてくる小さな頭を、撫でた。猫みたい。

ライオンってネコ科、だからかな?可愛いから問題なし!


…となると、メアは背負っていった方がいいか。

「兄さんたちとジュニアは、ここのお留守番お願いね」

仕事を頼まれたと目を輝かした兄弟は、嬉しそうに短く吠えた。

「「まかせてー」」

うん。夜もお肉が一杯いるってことで。


さて、行きますか!

「ノームの皆さん、お留守番お願いします。上手くいけば来週ぐらいにはもっと美味しいビザが食べられますから!」

「主殿!留守は任せておいてくれ。解体した皮や角なのでアクセサリーをこのワークが作っておく」

「本当?じゃあ、メアにお願い。魔法と物理防御力アップとか付与されていると嬉しい」

「では、メア殿には一角牛の角でアクセサリーを主殿には一角牛の皮でベストを作らせてもらう」

「よろしくお願いいたします」


ノームのみんなに見送られながら、リュックでメアを担ぎレオが私の少し斜め前を歩く。どうやらジュニアの代わりに護衛気分らしい。そういえば、レオのステータスって。



【 名 前 】 レオ (0才)

【 種 族 】 キング・グリフォン(亜種)

【レ ベ ル】   2

【 体 力 】  244

【 魔 力 】  310

【攻 撃 力】  272

【防 御 力】  255


【ス キ ル】  探索 1/5 風魔法 2/5 火魔法 1/5 

         物理攻撃耐性 2/5 魔法攻撃耐性 2/5

【固有スキル】 身体強化 魔力増幅 魔眼(真実の目)

【 加 護 】 管理者の加護(言語翻訳)


……マジか。

0歳児のステータスじゃないよ。レベル2でこれなら全く問題ないね。しかも魔眼持ち!真実の目とか、偽装が全く役に立たないってことね。敵じゃなくて良かったよ。


あ、これだったら偽装しているモンスターとかも見抜けるってことか。確か森には擬態した木トレントもいるって書いてあった。攻撃さえしなければ問題ないと書いてあったが、もし攻撃されたなら結界が張ってある特別な場所を隠してあるか、ドライアドがいる可能性がある。

まあ、そのあたりの判断は私にはわからないから、任せながら覚えるしかないね。


「レオ、擬態している何かを見つけたら教えてね」

「まま、僕頑張るよ」

「うん、無理しないでね。ルプスも居るし」

「できるもん」


なにやら既に対抗意識を持っているらしい?それとも戦うのは本能なのだろうか。

とりあえず私は結界をレオと自分に掛けて、危険察知と探索を発動!


この青は危険なし、黄色は中立、赤が敵意と。

示された色はよく見ると鑑定までしてくれる優れものだ。あ、これって地図も一緒に作ってくれてるんだ。

地図作成を忘れていたから、凄く助かる。いつも何そんなに優秀に変化したのだろうか?

謎だらけだがきっとそれが分かるメンバーはいないし、町やギルドに行くことがあればそこで聞いてみないと分からないけど、何となくだけど異世界からやってきた特典のようなきもする。

その場合は、誤魔化して出来ることを言わない方が良いわね。


それにしても流石にこのメンバーで向かってくる奴はいないか。めっちゃ凄い勢いで逃げてる。これって一角牛を見つける前に逃げられるパターン?

だけどそれなら前回はどうやって狩りをしたの?


「ねえ、タケル」

「ルプス、気配消せよ」

綾子がタケルにどうにかならないかと声を掛けたと同時に、タケルはルプスに声を掛けた。

答えがこれでわかった。

なるほど、気配を消すことが出来るのか。

というか、ルプスのステータスも従魔になる前に一度見て見られなかったから、見たことないや。今から見てたら突っ込みの連続で歩みを止めてしまいそうだから、帰ってからゆっくりと見てみよう。

「ああ、すまぬ」


お、逃げていくのが止った。ただこれからは向かって来る奴もいるってことだよね。気合い入れなきゃ。

綾子は気合いを入れながら勢いでここまできたが、そういえばどうやって戦うのかと考えてみたが、火は森を焼くから使えないし、水で固い皮が切れるイメージないし、強いて言えば土魔法で刺す感じ?無属性は全くイメージが湧かない。最悪はスリープかけて他の誰かにとどめを刺して貰うか、かな?

まずは、土魔法で!


あ、いつもお肉のお世話になってる一角うさぎ。

よし、初めての戦闘、行くよ!

「ストーン…え、」


レオが前脚の爪で一撃。

私の初めてのやる気が……。

「まま、食料」

うん。間違いない。

捕らえた獲物を持って私のところに褒めて!ってやってくるので、一角うさぎをアイテムボックスししまって、頭を撫でて褒めた。


「速度を上げるぞ」

ルプスが何かに気付いたように、少しだけ警戒を纏った。

この赤い点々、お目当ての一角牛さんだ。これは食料としてもテイムとしてもワクワクする。

「まずはテイムする子を選ぶから、逃げないようにみんなで囲ってくれない?」

「了解した」

「わかった」

20匹ほどの群れだ。

これから全力で走って5-10分ほどの場所。距離にして5㎞前後といったところか。

「じゃあ、行きますか!」


無駄に鼻息荒いレオに一抹の不安を抱きながら、メアにリュックから出ないように伝え私たちは走り出した。


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