7 管理者からのボーナス
タケルと一緒にもぐもぐしてると、突然電子音が鳴り響いた。
≪ピコン≫
管理者からスキル付与がありました。
ふーん。
すっかり綾子はやさぐれていた。
だけどタケルがあまりにもステータスを見ろというので、そういえばそんなものがあったなーと思いながら確認することにした。
「ステータス」
【 名 前 】 アヤコ (25才)
【 種 族 】 人 族
【レ ベ ル】 5
【 職 業 】 ファーマー・テイマー
【 体 力 】 125
【 魔 力 】 175
【攻 撃 力】 45
【防 御 力】 115
【ス キ ル】 水魔法 2/5 土魔法 2/5 火魔法 2/5
生活魔法 2/5 テイム 2/5 錬金 1/5 鑑定 1/5
【 従 魔 】 タケル(キングラビット) タマゴ
【固有スキル】 ポイント獲得1.5倍 アイテムボックス 残りポイント 50P
【 加 護 】 管理者の加護(言語翻訳・頑健・即死回避)
何もしていないのに、レベルがあがっていた。
ちょっとだけ、機嫌が直った。
でも上がった理由が分からず不審がっていると、従魔のところが光った。触ってみると説明が書かれてある。
従魔の経験値5割が主に追加される。
おお!タケルが頑張ったら、私のレベルもあがるってこと?
なにそれ、すごいじゃないの。
しかも固定スキルに、アイテムボックスまでついてる。しかも無制限とか、いい感じ!これならフェンリルが狩ってきたものを売ってお金が出来たら、向こうの料理を買い込むことだって出来るって事だよね?
これなら望みが出てきた。
すごい戦力手に入れたけど二日目で食糧難に陥って、困窮するというわけのわからないことは回避できたということで、夜ご飯振る舞うとして森で適当になんか果物とか薬草とか持ってきて貰おう。
生き抜くためには、切り替えも大事。
ご都合主義万歳!
うん。OK!
テンション上がって色々妄想していたら、気になる項目が目に入った。
あれ?ポイントってなんだ?
前回気付かなかったのか、今回ついたのか不明だが取り敢えずclick。
なになに。
ポイントによりスキルや武器など交換可能。
これは期待大だ。
ドキドキしながらポイント引き替え一覧を見た。
【スキル】
30P
魔力増加 攻撃力増加 防御力増加 限界値突破 身体強化
光魔法 闇魔法 風魔法 木魔法 聖魔法
鉄の短剣
50P
魔道具作成 地図作成 鉄の長剣 魔法の杖(樫) 錬金道具(初心者用)
100P
空間魔法
私の愚痴はちゃんと伝わっているようだ。ただ自分がしらないスキルが無いということは、他にどんなスキルがあるか知る必要があるってことかな?
まあ、そのあたりはオイオイで。
二兎追う者は一兎をも得ず、まずは目の前のことを1つ1つ片付けてからだ。
ついでにタケルもチェック。
【 名 前 】 タケル (1才)
【 種 族 】 キングラビット(新種)
【レ ベ ル】 36
【 体 力 】 310
【 魔 力 】 360
【攻 撃 力】 335
【防 御 力】 310
【ス キ ル】 結界 5/5 探索 4/5 風魔法 3/5 闇魔法 1/5
物理攻撃耐性 3/5 魔法攻撃耐性 2/5
【固有スキル】 身体強化
【 加 護 】 管理者の加護(言語翻訳)
ちょっとだけ上がってるぽい。やっぱりレベルが上がると経験値も多くいるってことだよね。
まあ、まだ二日目、食料だけどうにかなれば、急ぐことは無い。
「ということで!フェンリルさん、果物と薬草何か取ってきてくれたら、夕飯は頑張って作るよ」
「その言葉、忘れる出ないぞ。家族で世話になる」
テンション上がって既に走り去っていないフェンリル。君、何か不穏な言葉を吐いて走り去らなかったかい?
家族?
目の前で何かくれとタスタスと叩いてくるこの子以外で、いるの?
というか、子供置いて行かないでよね。
この子一体何食べるわけ?間違いなく肉は食べるだろうけど、固形状のものは食べられるのだろうか?
「あーあ、綾子夕飯死闘だぞ」
「なにそれ、怖い」
「多分この子狼は一番下の子で、上にまだ居るはずだ。大きさまではわからんが親よりは小さいはずだ」
「マジで?」
私なんでフェンリルを鑑定しなかったんだろう。不用意に安請け合いしちゃったよ。
「タケル!うさぎ沢山狩ってきて、解体までお願い!あ、ブロック肉にするまで宜しくね。私は畑に水やって種植えをしてから、今ある野菜を切ってスープで水増しで作るから」
「分かった。でもまずは」
「食事ね」
さっきおにぎり食べたよね?という突っ込みはなしで。あれは昨日の夜ご飯の代わりだし。
今日は体力を使うために厚切りベーコンとトマト・レタスを挟んだ豪華なサンドイッチにした。
マスタードとマヨネーズを敢えて、ちょっとピリッと。
「うん、美味しい!ベーコン高いだけあるわ」
異世界に行くからと買い物でテンション上がって、いつもなら買わない食材とかカゴに無意識にいれていた。気がついたのはお会計の時。レシート何度も見直して間違いじゃないかと確認しちゃったよ。あれは間違いなくアドレナリンが放出していたに違いない。
とりあえず、美味しいからいいや。
タケルも無言で口一杯にして頬張っている。
子狼には刺激が強いのはダメだろうとマスタードは抜いて、一口サイズに切って皿に盛ったがはぐはぐと一気に食べていた。離乳食じゃなくていいのね。
もっと欲しそうにしていたが、これだけだと言い聞かせたらそのまま寝てしまった。
子供だからそんなものだろう。
あ、タマゴさん忘れてないよ。
「魔力回復したし少しだけ上がったから、昨日よりはあげるね」
勢いよく吸われていくのを感じながら、どんな子が出てくるかと想像したが、予想が付かなかった。
ここまで来たら、出てきたときに考えよう。
なんだかんだで行き当たりばったりの綾子だった。
「三日目!ファイト!!」
次回 『ドツボに嵌る綾子』




