驚愕の悪役令嬢
テストの息抜きに書きました。
全てにおいて設定が適当です。
私が部屋に乗り込むと、それまでは、ウグイスのピーチク音のように部屋中がうるさかったのが嘘のように、静寂が流れた。
その部屋には、6人の人影があった。
一番右端の、ブラウン髪をくるくるとカールのようにまとめている、少し身長が低い童顔の子供のような少年が、生徒会庶務である断童 良太である。
その隣にいる、金髪を首のところまで伸ばしつつ、前髪が顔面の左側だけを隠している女子生徒みたいな髪型をしている、外国人の留学生でもあり、生徒会書記でもある、マシュー=クライムがいる。彼は日本人大好きすぎて、街中でのナンパが趣味でもあったが、ある女子生徒にゾッコンになってそれがピタリと止まった。
次は左端の、丸メガネが似合う地味副会長、ななお かずまである。彼は、なんと名前が全部ひらがなである。親が漢字を書けなかったとかまあいろいろ説はあるのであるが、それは一旦置いておいて、実はメガネを外すと美青年であることを私は知っている。
その隣にいる双子が生徒会会長である。髪が青い方が死音 心、赤い方が身である。私は突っ込まないぞ。この二人は世にも珍しい二人羽織ならぬ二人会長という形式をとっており、一方が休んでももう一方が生徒会の業務を執行できるようにしているのが建前であり、その実は違っている。(副会長という職務に会長代理が含まれているからね。)
昔から同一人物のように息が合っていた彼らが同時に会長に立候補してしまったのが運の尽き。なぜか戦闘の英才教育を小さいころから受けていた彼らが、会長の座を巡って、支持者やクラスメイト、部活の仲間たち、実家の執事やメイド、果てには警察まで巻き込んだ校外決戦を始めてしまったのである。
それは幸い私が止めたが、ストレスマッハで一気に白髪になってしまった上に胃に穴が開いた校長が精根尽き果てて、二人会長の特例を認めてしまったのである。
いや、あの時は大変だった。さすがに会長が二人いると、指揮系統が混乱するからね。彼らの不満を抑えながら管轄を決めたり、その他諸々の校則を調整するのは大変だった。一日徹夜したなぁ……。
そんな苦労も報われなかったけどね。
ある女子生徒が彼らを陥落してから、彼らは仕事に来なくなってしまった。
今はストレスマッハで髪が半分ぐらい後退した校長に土下座されて、私が生徒会代理なる役職をありがたく拝命して、大量の仕事をしている。
その元凶の女子生徒は、今のいままで、彼らで楽しんでいたようだ。「マシューさん、キスはダメですぅ!」とか、「頭をなでてほしいです!」とか言う断童くんの甘えた声や、「今夜は月がきれいですね。」と古い言い回しを言っている副会長の声も聞こえてきた。今は昼間である。
「何の用でしょうか?鶯 ソラトさん。いきなりノックもなしに入ってきて。」
部屋に入って、一言やんわりとたしなめてきたのは、元凶の女子生徒である、愛川 香織だった。
さすがにノックもなしに部屋に入って、彼らの楽しい時間を邪魔したのは、私が悪かったな。
しかし、私は決して、リア充爆発しろとか、イチャイチャしているカップルの邪魔をしてやりたいとかそういったことを考えていたわけじゃないぞ。本当だぞ。ここに来た理由は、いつもの注意である。
「良太さま、マシューさま、かずまさま、心さま、身さま、あなたたちなにか忘れていないかしら?」
言ってやりたいことはたくさんあるが、まあ、いつものことである。今日は特に大事なことがあるというだけで。
「ええと、なんのことだろう……(汗」
「/(^o^)\」
「科学論理的に、今日は静の日であり、重大な事件はけっして起こらないはず……!」
「ぼ、僕らはなにも。」「さぼったりしてないよー(大量の冷や汗)」
そうごまかしつつ、彼らの目はグルングルンとロボットがパフォーマンスで首を回すかのように回転している。眼神経が切れて失明はしないのか本気で心配になってきた。
なにかかわいそうになってきてしまった。これは小動物を見守るかのような親の心だろうか……? しかし、今は心を鬼にせねば!
「明日は大量の見学者が来る日ですよ! 」
この学校は高額所得者御用達の学校として有名である。世界でも有数の、超高等教育が受けられると、モンスターペアレンツ候補……ゲフンゲフン、教育熱心な親たちが1か月に一度の大規模見学を目的にこの学校に押しかけてくる。
その日を普通に道案内だけで行ってしまうと、学校中が人であふれて、蟻の巣をついたかのような大騒ぎになり、非常に見学者の心象としてはよろしくないので、当日に備えて様々な準備をするのである。例えば、さりげなく時間制限をかけたりとか、強力な心理誘導によって人波をコントロールしたりとか、人減らしのために校外に様々な罠を仕掛けたりとか。
一人では到底不可能な仕事量になってしまうので、彼らにも手伝ってもらなければならないのである。
「ソ、ソウダッタンデスカー。ハジメテ聞きましたー。」
「orz(そんな……。)」
「か、科学論理的に、運命線は決して今日で交わらないのですが、明日は運命線がこれまでにもなくキラキラと発光日ですので今日は彼女とイチャイチャさせてください!」
「僕らは、」「会長として大事な、」「用事があるので、」「「皆さんにお任せします。」」
あまりの動揺にみんなの顔がグルングルンと回転していた。モーターがついているかのようにその回転は段々と早くなっていって……。
って、このままでは生命までが危険ね!
「ヤッ!」
始めはただの手の振動だった。
しかしその手の振動は特殊な武術によって、常人ではありえないほどの空気の振動を生み出した。それは、さらなる特殊化学的技法によって、指向性をもたされ、彼らの周囲の空気へと狙い撃ちのように伝播していった。最後に宇宙神秘的奇跡によって彼らの周りの空気が一瞬凝固し、彼らの命を燃やす超回転は見事に止められたのである!
「と・に・か・く、仕事をしましょうか。」
私はマジで怒っている。私の周りにあった空気に火花が立つぐらいには。その火花が、いつ近くにある紙束に引火してもおかしくないぐらいに。
その気迫が彼らに伝わったのか、彼らは頭をカクカクさせて肯定している。
「やめてください!」
しかし、その流れに逆らう勇者が一人。
超高校級リア充、愛川香織であった。
すると、今までの流れが逆転するかのように、彼らが声を上げ始めた。
「お願いします!今日だけは!今日だけは!」
「( `・∀・´)ノ」
「科学論理的に惑星的周期……」
「そんな言葉聞きたくない!」
「いや最後までしゃべらせてよ!」「「僕ら一言も話せていないんですが……。」」
どうしても、彼らには仕事をさせなければならない!
「今日やらないと、あんたたち首になんのよ!」
「「「「「……だよね。」」」」」
(λ………)
彼らは、とぼとぼと仕事に向かっていった。その背に男の哀愁を漂わせて……。
こうして部屋には私と女子生徒の二人だけになった。
「どうして……。」
その女子生徒は、自分より仕事を優先させたことにショックを受けているようだった。
私は、その恋する乙女が放っておけなかった。
たとえ、無意識にでも他人に仕事を押し付けて自分たちは遊んでいようと考えていたその性根があろうと。
私も恋する乙女だからだ。
「生徒会を辞めさせられたということは内申に載って、この後の人生を狂わせるの。彼らにとってそれは致命的なの……。なぜなら財閥の息子だから。」
「あんなに大変なんだから、少しぐらいは休んだっていいでしょ!(泣)私が攻略を始めたときには彼ら、目が死んでいたわよ!原作でもこんなことはなかったのに……。」
「何のことをおっしゃっているかはわからないが、彼らを大事に思うその気持ちは私もわかる……。」
「わかるなら……。」
「ですが、生徒会を辞めさせられた彼らのその後の想像ができるのならたとえ、自分が憎まれることになろうが、止めなければ……そう思うの。」
「やっぱり私が浅はかだったのね……。」
やっぱり彼女はそんなこととっくにわかっていた。それでも、目の下にクマを付けて、寝不足でふらふらしながら登校し、目が死んでてもアンデットのように反射的に先生の質問に答えるその様子を見て、なにかしなければ! となるのは当然のことなのでしょうね。
「ごめんなさい……。ごめんなさい……。」
「…………」
涙声で謝る声をききながら、私は昔の自分を思い返していた。
何もできなかったあの頃を。
親が殺されようが、周りの人間が蟻のように踏みつぶされて死のうが何もできなかった無力な私を。
「……やっぱり潮時かな。」
「?」
そうつぶやいた私に彼女は、首を傾げた。
「いや、今のは一人言。で、彼らを助けたいならもっといい方法がある。」
「何でもします!もうこれ以上ブラック会社のサラリーマンのようになった彼らを見ていられないんです!」
「私は、生徒会外部の人間だけど、できる限り彼らの助けになってきた。見ているだけでなにもしなかったあなたにも思うところはあるけど……。それは置いておいて。」
「あうううう……。」
「ちょうど、いい役職もあるしね。あなたにも手伝ってもらうよ。」
「え?」
場所は変わって生徒会室。
「ぐはっ……。」
「青会長大変です!マシューが倒れました!彼はまだSYATIKUに耐性がないようです!」
「ぐっ……、ソファに寝かせて30分ほど休ませろ!30分経ったら無理やりにでも起こせ!」
「了解!」
今までの仕事の遅れを取り返すかのように、ミリ単位で指を操作し、様々な作業を並行作業でやっている生徒会の面々。その仕事ぶりは、指1本ごとにシャーペンや印鑑を持っているその様子で察してほしい。
「精神誘導用ポスターは完成したか!?」
「マシューが倒れたので作業が進行不能です! マシューはこういうことのプロでしたから……。」
「くっ……一人に頼っていた弊害がここで発生したか……。仕方ない……レベル4までの薬品の使用を許可する! 無理やりにでも客どもをコントロールしろ!」
「イエス、マスター!」
「ああ、天国が見える……。このまま川の向こう側に……。」
「起きろ! その川を渡ったら死ぬぞ!」
「こっちもダメです……。」
「弟よ……あとは頼む。」
「クッ……さすがは強敵(モンスターペアレンツ候補……もとい教育な熱心なママたち)。簡単には倒させてくれないか……。」
青生徒会長が倒れた仲間たちの死骸(死んでない)の周りで無力感に苛まれていると、次の瞬間、バーンと生徒会室の扉が開いた。
「私たちが助けに来たよ!」
そう言いながら、勇者のように援軍に来たのは、愛川香織であった。そしてその後ろからも足音が聞こえてきた。果たして来るのは神か悪魔か……。
「生徒会は戻ってきましたが彼らが脱走した原因は解決していないので、生徒会代理権限を用いて強制救助します!」
そう言いながら、何人かの黒スーツを引き連れてきたのは、鶯 ソラトであった。
「さあ、生徒会代理チーム、彼らに最大限助力しなさい!」
「「「「イエッサー!」」」」
こうして最終戦争は終結した。
何人かの犠牲者をだして、見学ツアーは無事終了した。
そして後日、屋上に二人の人影があった。
「お疲れ様でした。愛川さん。」
「いえいえ、隊長の方がもっと大変でしたよね。」
「それでもよ……あなたの助力には大変助かった。」
「私なんて……隊長が居なければ、なにもできませんでしたよ。」
私は、何もできなかった。この世界では、原作知識なんて全く役に立たなかった。彼らを落とすのには役に立ったけど、それだけ。
この学校の歪み、規則はどうしようもなかった。
あれだけの人数で、どうしてこんな学園のすべてをまとめきれると、ゲームを作った人は思ったのだろうか。
まさか、悪役令嬢に助けられるなんてね。
ゲームでは、ウグイスのようにピーチクピーチク仕事しなさいとうるさい女で、それがヒーローを少しずつ傷つけていって、最後には婚約破棄されて、そのショックで階段から転落死したという設定だったんだけど、この世界を実際に見てみて、彼女が悪役だという認識が間違っていたと気づかされた。
仕事しないとどうしようもない。
学園全体の代表にはそれなりの責任と仕事が求められる。
ゲームでは、ヒロインが病気に遭ったとき、仕事を放り出して看病に駆けつけるという、乙女的なシーンがあったが、きっと裏側ではとんでもないことになっていたのだろう。
ゲームをしているとき、どうしてそんなことに気づかなかったのだろうか。
夢を与えるゲームで、仕事の描写をするなんて、興ざめだけど、よくよく考えたら、悪役令嬢があんなに必死になって仕事をさせようといた理由もわかった。
悪役令嬢ざまぁと内心叫んでいた私たちは、きっと考えが足りなかったのだろう。
もしかしたら、ゲーム制作者はこの現実には自分で気づいてほしいと、あえて描写をしなかったのかもしれない。
製作者は、恋に溺れないようにという願いを込めていたのかもしれない。
どちらにせよ、現実を知った私は、もはや恋に溺れることはできない。
本当に彼らのことを想うのなら、恋に溺れさせることなんかしない……。
「私は、ただ彼らの邪魔をしていただけだったのよ。」
もう彼らの前に現れないほうが良いのかもしれないわね。
私を見たら、また恋に溺れてしまうかもしれない……。
私は、隠してある退学届のことを考えながら、カバンの方を見やる。
そして退学のことを告げるつもりで、鶯さんの方を見やると、彼女はなぜか暗い顔をしていた。
退学しようとしていることに気づかれていたのかな。
そんな推測をしていると、彼女がいきなり頭を下げてきた。
ええっ!?
「ごめんなさい……私は、ずっと彼らに任せているばかりで、彼らを支えようという努力が足りていなかった。」
いきなり何を言っているの?
「彼らに仕事をしろと言うばかりで、ずっと彼らの仕事を代わってあげようとかそんなこと思いもしていなかった。」
あの凛とした悪役令嬢が謝るなんて……?
「彼らは、将来、今の仕事量以上の仕事を求められることになる。だから今は心を鬼にして、仕事をさせるべき。そう考えていた。だけどそれは間違っていた。彼らは人間、仕事を代わらずとも、支えてあげることならできたはずなのに、私は何もしなかった。ただ仕事をしろと叫ぶだけ。それで彼らは限界を迎えていた。誉め言葉もなくただ仕事をしろと言われるだけ。それがどれだけ彼らを傷つけてきたか。」
「そんな……。」
「本当に彼らを愛しているのなら、彼らの心に寄り添ってあげないといけなかったのに、私はまったくそれをわかっていなかった。」
だから、ゲームの悪役令嬢は冷たいように感じられたのね。全く心に寄り添ってあげていなかった。それがどれだけ婚約者たちを傷つけてきたか。
だから彼らは恋に溺れた。心の救いを求めて。
「そんなの酷いよ……。」
仕事だけすればいい? そんなの人間に求めることじゃない。たとえそれが相手の将来を考えての行動だったとしても、それだけはやってはならないこと。
「そう、だから私は、婚約者を返上するつもりよ。そして、これからは罪を償うために彼らを必死に支えるつもりよ。それが私の決意。」
「……。」
「だから、もしもあなたが彼のことを本当に愛せるのなら、私はその恋を全力でサポートする。」
違う……。
そんなの間違っている……。
そんな辛そうな顔をしながら、恋をサポートすると言われたら……。
本当に、彼を愛しているという、彼女の恋慕が伝わってくる。
それと同時にそれを諦めるという、罪を償うという覚悟が伝わってくる。
でも、それは私も同じだったはず。
退学?
そんなのは、ただの逃げよ!
私も、彼女も間違っている!
「あなたの幸せをあきらめないで。」
「でもあなたは彼のことが好きなんでしょ……?」
「友達が愛しているのに、その恋人を譲られるほど、私は堕ちたつもりはないよ。」
「友達……?」
「そう、友達。私とあなたはもう友達。恋のライバルなのに友達っていうのもおかしいかもしれないけど……それに、私だって罪がある。」
「罪……?」
「そう、私はこの世界の人間ではないの……。」
私は、乙女ゲームのこと、そしてその知識を使って、ヒーローを次々と落としてきたことを話した。そして、私が逆ハーレムを作ろうとしていたことも。
「ええっ……婚約者だけではなく、ほかのみんなとも結婚しようとしていたと……?」
悪役令嬢で、ふだんから凛としている彼女でさえドン引きだった。
そりゃそうだ。一夫一妻が当然の感覚なのに、いきなり逆ハーレム作ろうとしていたと言われて、ドン引きしない人間はいないと思う。
「まあ……、結婚のことまでは考えていなかったけど、突き詰めるとそういうことになってしまうわよね。」
ああああああ、よく考えると思いっきり黒歴史じゃないの。過去の私、なにやってんのよ!?
「むう……、でも今はそんなこと考えていないんでしょう?」
「そうね。みんな納得できるのなら、周りはともかく本人たちにとっては良いのかもしれないけど、きっと彼らは、友情を壊してしまうだろうし、そんなことにする女なんて、最低というしかないじゃない。」
「なら、さっきより信頼度は下がったとはいえ、あなたになら彼を任せても、大丈夫だとは思うわ。」
だから、それじゃダメなんだって!
「ねえ、どうしてこんな話、したかわかる?」
「……え?」
「いいから嫉妬しなさいよ! 私に彼を任せられないと思いなさいよ!」
「私のためにそんなことを考えてくれている時点で任せられるとは思うよ?」
「それじゃ、あなたの気持ちは、なんなのよ! なんで私に任せられるといいながら涙を流すの!?」
「あれ……? どうして目から水が流れているの?」
彼女は涙を流していた。その凛とした表情は変わらないが、涙だけが流れていた。
「それがあなたの本当の気持ち。」
「あなたが押し隠した気持ち。」
「その気持ちを無視して愛する人を盗るなんて、できるわけないじゃない!」
「ふふふっ、ふふっ、あっはははは!」
私がそう叫ぶと、彼女は笑い始めた。
え?なによ?
「そうなのね、あなたはそうなのね!」
「え? なにが?」
「いえ、あなたがあまりにも珍しいタイプだったからね……。久しぶりに笑ったわ。」
「はぁ、それは良かったです。」
彼女は、凛とした表情を崩して、ニタリと笑った。その笑顔は輝いているように感じられた。
「なら、これからは恋のライバルね。よろしく。」
「……はい!」
「……で、これは私のお礼。」
彼女はそう言うと、私の顔を抱き寄せた。
その瞬間、頬に冷たいものが触れた気がした。
…………は?
え?
え?
ええええ?
「鶯さん……?」
「ふふっ、なんでもないわ。」
彼女はそう言うと、照れ隠しのように部屋を立ち去ってしまった。
ポツンと一人残された私。
脳が混乱して、まともに考えられない私。
ええええええ?
え……え?
えええええええ?
何が……?
え?悪役令嬢だよね?
まかり間違ってもヒーローじゃないよね?
はぁぁ?
「百合フラグなんて、ゲームじゃ見たことないよ!」
そう叫んだ。
こうして波乱の学園生活は、ここから始まった。
続かない、続かないったら続かない!