1/2
ぷろろーぐ!
それは、ほんの出来心だったのだ。
自分の好きな相手の事を想う気持ちが、今日はたまたま強かっただけだったのだ。
それだけに、今日はやけにテンションが高くなっていたのだ。
人はテンションが高い時、いつもとは違う行動をするだろう、つまり、今日の私はいつもとは違う行動をしていたのだ。
そして、私は全てのホームルームが終了したと同時に、行動を起こしていたのだ。
教室を飛び出して、廊下を疾風の速度で駆けていく。
階段を二段飛ばしで駆け上がると、2年生教室へとたどり着いていた。
──そして、私はある想いを頭に過らせていたのだった──。