魔王様の災難
わからん!?いったい私のみに何が起こったのだ、
魔界の王にして、恐怖と畏敬の象徴!
人間が其の姿を、ひと目見れば剛の者もひれ伏し軟弱なものは、
それだけで、事切れるというのに?
・・・わからん・・・
と 、その時だ 身の回りがまばゆい光に包まれる、、、
「なーに、ポーズとってんのよ、ちびのクセに!フィギァかぁ?」
あまりの眩さに目が慣れるまで 腕組みをし、
あごに手を当ててしばし思慮にふける、
「なんだぁ?フィギァ、、、って?」、、、、はっ!
・・・ちび!?ちびとはいったい・・・??!!、、?????
・・どわっ!?
声の飛んでくるほうを、みておどろ、、、いやいや!魔王とあろうものが驚くなどとあっては、、、
ならん!・・・ならんのだ!!!
「なんだ!?このでかい顔!!、、、デカイカラダ、、、
デカイカラダぁ?」
・・・ 人間は過の様な進化を遂げたのか!???、、、生物は進化の末、巨大化し体が対応できず絶滅すると謂われたが
人間どもも絶滅する前兆なのか?・・・
が、、、ともあれ、古の契約により約束を果たさねば為らん!
「われは、魔王! 魔界の王、われを、呼び出せし者はそなたか?、、、
さぁ、、ひとつだけ、、、」
さっそうと、マントを翻しでかい女を、指差し口上を述べる、
「うぷぷぷぷ!ホントにこのちびっちゃい魔方陣で召喚出来るとはねぇー」
「ちいさい!?なんのことかわから、、、???!、、!!!!」」
「う!、ぃえ、??はっ!、、、ま・さ・か?、そんなぁ!」
われにそのでかい顔を寄せ、もう堪らん、、、
といった不遜な笑みを浮かべるでかい女、、、
おもわず、極大炎熱呪文で吹き飛ばそうか?、、、そう思ったとき!?
その時われは、気付いた、気付いて、、、しまったぁー!!
身体が小さい?、、小さい、、ぇ・・・ 身体がぁー小さい?
「な!な? 何ということを、、、してくれたのだぁー!?」
頭を、両の手で抑えながら苦悶の表情でうつむく我を、
”ピン”と人差し指で、はじくと、女は、しれっとした顔でこう
、言放った、、、
「だってさー、パソコンでプリントアウトしたからこの大きさなんだょねぇーA4の用紙しかなかったしぃー」
・・・あ、悪夢だ!なんという!?、、、この女は、悪魔か!?・・・
つづく