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止まった時計

止まった時計5

作者: とにあ


10時10分。

食器棚に張り付く時計は時を刻まない。



10時10分。

この時間は何の意味もない。

たまたまこの時間に電池が力尽きただけなのだから。


アイスを食べながら鳴らない電話を眺める。


携帯からスマホへ。家の固定電話なんて最近はほぼ使わない。

いつからか気力が足りない。

やる気が起きない。

無気力がこの部屋を支配する。


かち かち かち


時計の音が聞こえる。

止まることなく時を刻む音。





ぴりりといらつきを覚える。






私は小さな目覚ましから電池を抜き、時間を合わせる。


10時10分。


時間に意味はない。


そう意味などないのだ。

制作10分!


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― 新着の感想 ―
[一言] 女性は止まった時計に何やら思い入れがあるようですな。止まった時計に存在価値はない、と言いながら電池を入れ替えることもせずそのまま放置。さらに、時間に縛られることに嫌気がさしたのか、目覚まし時…
2014/04/28 22:04 退会済み
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