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神様の気まぐれ  作者: 鈴木
第一章 本編前の一年間
2/9

プロローグ

初投稿です。よろしくお願いします。


俺様な男には強く言うとか叱るとか、腹黒には興味がないことを示すとか、乙女ゲームにはテンプレというものが存在するそうですね。正直言っていいですか?めんどくさいです。

それ以前に攻略対象がイケメンって絶対なの?顔がよければ中身はどうでもいいの?あ、いいんですか、はい。

…いやいやそうじゃなくてですね、だからおかしいと思うんですよ。私Mじゃないんで苛められても楽しくありません。念の為に言いますがSでもないです。だからわんこ系になつかれも嬉しくありません。

つまり神様、私が言いたいのは一つだけなんですよ。とっとと元の世界に帰しやがれ!


私がこの世界、超濃恋愛!というバカげた名前の乙女ゲームに召喚?転移?されたのはただの神様の気紛れだ。ね、むかつくよね。

長々と説明されたことを簡単に纏めると攻略対象と恋人になる(クリアする)まで帰れなく、またこの世界でも普通に怪我をしたり死ぬらしい。何それ不便。

それからこのゲームは学園を舞台にしたもので、あのふざけたタイトルは超能力と濃い恋愛をかけたものだと言う。つまり超能力が使われているわけだ。いやそれ死ぬから。

そして何より私は乙女ゲームが嫌いだ。人間は顔じゃない、それに性格が歪んでる人が大過ぎる。妹が面白いよと勧めてきたからやったけどつまんなかった。そう言ったらこのバカみたいな台詞が笑えるでしょ?と返されたから戦慄したけど。流石我が妹だ。

っと話が逸れたけどとにかく私はそんな乙女ゲームで生きたくない!絶対に!


「………まぁ脇役らしいから大丈夫だろうけど」


神様に頼み込んでそこだけは譲歩してもらった。現に攻略対象とはまだ一人しか会っていない。


「何か言った?」

「んーん、別に」


とにかく平和に毎日が過ぎればいいな。……クリアしなかったら帰れないんけど。問題は山積みだなぁ。


「遅れちゃうから急ごうか」

「うん!」


あぁ、癒されるわー。花が綻ぶような笑顔を向けてくれた美羽ちゃんに笑顔を返す。もう美羽ちゃんと付き合いたい。

美羽ちゃんのお陰で次の憂鬱な授業が楽になった気がする。だって次の授業は超能学だ。


「超能力って使えたらどんな気分なんだろうねぇ」

「きっとろくでもないよ」

「そうかな?美羽は一回使ってみたいけど……無理だよね。だって選ばれた人じゃないもん」

「そうそう。私達一般人は夢みるしかないの」

「玲奈ちゃんは大人だねぇ」

「美羽ちゃんが子供過ぎるんだよ」


からかうと拗ねたように頬を膨らます美羽ちゃんが可愛い。

先程美羽ちゃんが言ったように超能力が使えるのは一部の選ばれた人間だ。大体人口の3%くらい。その超能力者は決まってこの学園に集まる。目には目を、歯には歯を、超能力には超能力をだ。

それでも間に合わない場合超能力者に対抗する術が一般人には必要になる。それを学ぶのが次の憂鬱な授業である超能学だ。つまり教師は超能力者、すなわち攻略対象になる。





脇役ヒロイン→鈴木玲奈(すずきれな)。そこそこ可愛い。地味めではあるがあくまで地味め。乙女ゲームが嫌い。

脇役友達→安西美羽(あんざいみう)。そこそこよりちょっと可愛い。同じく地味め。でも可愛い。天使、とにかく天使。ヒロイン大好き。

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