本日の天気です『メールソシテキョウフ』となるでしょう。
『拝啓。姫君を助ける為に旅立ち、幾時間が過ぎました。
何度も挫けそうになり帰ろうとした事か、私にも判りませぬ。
しかしながら、拙者には支えてくれる者がおります。
まだまだ頑張るぞぉ〜〜!
桜井 舞』
「‥‥送信」
「あっ、送ってくれた?」
「‥‥はい」
「あらあら、舞お姉様の携帯は?」
「それはね‥‥」
自分の携帯が電池切れだったので、たまたま同機種だったポチの携帯から奪ったら‥‥
『まって下さいよ!』
『やだ、またない、メール、送りたい』
『せめて、せめて俺が見てる範囲でお願いします!』
『やだ、面倒くさい、お前、やれ』
「‥‥と言う訳よ」
「あらあら、舞お姉様のお役にたてて良かったじゃない」
「良いわけあるかッ!」
ポチが、ポチが吠えた!
「この電池を見てみろ!切れたって言わねぇーんだよ!スクラップって言ぅぅんだ!!」
ポチが出した電池は、苛立ちだした私が‥‥‥‥
握り潰しちゃった電池でした♪
「こんなのと交換してどうすんスか?これじゃー、俺のが使えねぇッスよ」
「そんな事で怒らないの、姉ちゃんが良いもの見せてあげるから‥‥はいっ!」
詩織ちゃんが鞄から取り出したのは‥‥
「何時、撮ったの?」
「さぁ、俺にも」
私の写真。
「これ、1年前のだよ」
「俺たち知り合って無いっスね」
あの詩織ちゃん、笑顔で私を見ているけどねアンタ‥‥
「「怖いわッ!」」