本日の天気は『ココノチダレ』でしょう。
‥‥お腹すいたなぁ〜
‥‥ねぇ、御飯まだぁ〜?
‥‥ママぁ〜、成長期の娘を待たせないでよぉ〜
あっ、良い匂いがして来た‥‥
「御飯だぁぁぁ!!‥‥あれ?」
・・・ココどこよ?
「姐さぁ〜ん、起きたんスねぇ〜?」
・・・アイツ誰よ?
「良かった良かった、ただの腹ペコだったンスね」
いやいや、確かにあたしゃぁ腹ペコだけどさ笑顔で頷くアンタ誰?
「とりあえず飯にしましょう、姉貴の料理なンスけどね美味いンスよぉ!」
「ねぇ、その前にさ‥‥アンタ誰?」
あっ、笑顔が固まった。
「マジで言ってます?」
「悪いんだけど男の顔と名前ってなかなか覚えられないのよ」
ちなみに父親の名前も覚えていない、一つ年上の生徒会長を勤める優秀な兄貴がいるけど此は‥‥ホントにゴメン、顔も忘れた。
余談だが私と華月はまだ16歳。
女に歳を語らせるな、バカッ!
「どんな脳ミソしてンスかッ!」
「怒鳴らないでよ、頑張って思い出すからさぁ」
えぇ〜とっ?コイツは、あぁ〜アレだ!昔に‥‥
「私が街中でパイルドライバーしてやった奴でしょ!?」
「街中で何やらかしてンスかッ!‥違います」
えぇ〜違うのぉ〜。
それならぁ〜、アレかな?昔に‥‥
「私が筋肉バスターした奴?」
「アンタは喧嘩しかしてねぇーのかッ!‥それも違います!昨日、俺と会ったでしょ?」
むぅ〜そんな呆れる事ないじゃん!
昨日ねぇ?‥‥あっ!思い出した!!
「思い出したンスね!」
「うんうん、私と会ってたねぇー!」
コイツはアレだ!
「煩く声を掛けて来るから、アンタの拳銃取り上げてブッパなしたんだっけぇ〜♪」
「アンタ普段どんな生活してんだよ!!それって警官だろ!?」
私の普段の生活ってそりゃぁ〜、華月を見たり、華月を観察したり、華月を見物したり、華月を‥‥
「はぁ〜、オレはアンタにソバット極められた奴だよ」
「あたしゃぁどんだげ華月の事が好きなのよッ!」
「イヤッ!華月って誰?」
「華月の名前を気安く呼ぶなァァ!!」
「何でッ!?何でオレがキレられてるのッ!?」
当然でしょうが!華月の名前を呼んで良いのは、華月に許しをもろた娘だけじゃいッ!
「男は私が許さんけぇ〜のぅ」
「‥‥何か判りませんが判っておきます。」
そうしなさい、それがお利口な生き方よ。
「あっ!姐さんの名前は呼んでも良いンスか?」
「んっ、私の名前?別に呼べばいんじゃ無いの?」
私もコイツの名前だけど‥
「アンタの名前だけど今からポチね」
「はいィィ?ポチって犬に付ける様な名前でオレを呼ぶンスかァァ?」
あれ?不満だったかな?子犬みたいな目で見てくるしピッタリだと思うんだけど?
「不満かな?」
「当たりまえッスよ!!」
「いえいえ、ピッタリよぉ〜♪」
意気なり来たこの美人さんは‥‥誰!?
「あっ、オレの姉貴です」
「どもども、ヨロシクね♪」