本日の天気です『ニオウダチイズレソバット』でしょう。
私の華月を横取りしたと言う憎き彼氏の特徴を華月から携帯で聞いた私は通っていると言う学校に着の身着のまま向かった。
そして、昨日から正門前で仁王立ちをしている。
しかし、邪魔をする奴は何処にでもいるようで中でもこんな奴がいた‥‥
『ちょっと君、何をしているのかな?』
『ナンパならお断りです!』
『いやいや、私の着ているモノを見れば判るようにだね、私は警察官だよ。』
『まったく、職権乱用なんて最低ですね!』
『いやいやいやッ!職務質問をだねッ!』
『話し掛けて直ぐに番号を聞き出すだなんて‥‥みっなさぁ〜ん!この男は警察官のフリをした変態ですヨォォ!!』
‥‥まぁこんな感じで他にも数人の男達にナンパされるが私には心に決めた女性が居るので無駄!
それにしても‥‥
「‥さすがに眠い。」
昨日から寝ていないので気を抜いた瞬間に‥‥‥‥………すぅ。
−キ〜ンコ〜ンカ〜ンコ〜ン♪
‥‥んぁっ?何よ今の音は?
「・・・えっとぉ〜?」
何時の間にか垂れた涎を拭い、私は少し回りを見渡してから思考を巡らせる。
・・・あっ!
「立ちながら寝てたんだ!」
私ってなかなか器用だな!
両手を組みながら頷き自分の器用さに感心していたが不思議な事に気が付いた。
はて?出てくる生徒の数が少ないような?
そう思い暫く見てみるが‥
「・・・やっぱり少ない。」
やっぱり少ない事に気が付いた私は近くを歩いていたこの学校の男子の制服を着た生徒にソバットを極め近付いて訪ねた。
「ねぇ、聞きたいんだけど、この学校今日は休みか何か?」
「てめぇー!意気なりソバット極めておいて謝罪も無しかよ!!」
・・・少し黙らすかな。
そう思い私は手頃な石を拾い−パキッ♪
「・・・ウソだろ?」
握り潰した。
「もう一度聞くわ、今日は休みか何かなの?」
問い掛けながら私は彼の顔を掴み軽く力を入れる。
「ちッ違います!何時もこの様な感じですッ!」
「えっ、何時もこんなに少ないの?」
「アギャッ!」
あっ!驚いた拍子に力が入っちゃった・・・テへッ♪
「それはですね‥‥」
彼からの説明が長いので要約すると
この学校は生徒数が多い為に門を正門裏門で無く、東西南北と四つに分けているらしい。
「‥‥でいいのね?」
「はい、その通りです!」
あれっ?それじゃあ今日は‥‥ただの無駄骨?
あっ、そう思うと急に疲れが‥‥
そして、私は力尽きて倒れだす。
「てッ!ちょっと姐さん!どうしたんスかッ!?」
慌て出す彼に‥
「‥‥おっ」
意識が途切れる前に私は‥
「お?」
何とか最後の一言を‥
「‥‥お腹すいた。」
言い残す事が出来た。
「――もしもし、姉貴?人を連れて行くからさ、メシ多めに作っといてくれる?それじゃっヨロシクなぁ〜。」