レッスン1
何か言おうとするとき、周りの顔色をうかがうな。
教室で、会議で、意見を求められたとき、周りの顔色をうかがうな。
周りの顔色を伺うと、自分の眼が曇る。
周りの顔色を伺うと、自分だけの感性が曇る。
周りの顔色を伺うと、周りの顔色に支配される。
周りの顔色を伺うと、自分の意見ではなく、ひとの意見を言うことになる。
周りの顔色を伺うと、自分に嘘をつくことになる。
周りの顔色を伺っているうちに、周りの意見を自分の意見として言うことが習慣になる
周りの顔色を伺っているうちに、自分の意見を持つことができなくなる。
周りの顔色を伺っているうちに、自分というものが死ぬ。
周りの顔色を伺っているうちに、他人に対する感性も死ぬ。
周りの顔色を伺っているうちに、孤独になっていく。
皆が周りの顔色を伺っていると、そこから個人の意見が消える。
皆が周りの顔色を伺い続けると、新しいアイディアが生まれなくなる。
皆が周りの顔色を伺い続けると、驚きがなくなる。
皆が周りの顔色を伺っていると、喜びも悲しみも怒りも楽しさも消える。
皆が周りの顔色を伺っていると、幸福への勇気が消える。
皆が周りの顔色を伺う社会では、人を見殺しにするようになる。
皆、電車の中でも街中でも、スマホを覗いている。
スマホの中に気を取られ、自分の周りを見ていない。
スマホの中に気を取られ、お年寄りに席を譲らない。
スマホの中に幸せを求め、いつの間にか不幸になっている。
スマホの中に幸せを求め、いつの間にか元気を失っている。
スマホから生きる意味を見つけようともがき、いつの間にか死んでいる。
街ではスマホの中でなく、隣人を見よ。
学校では周りの顔色ではなく、自分の心を見よ。
ベッドにはスマホでなく書物を持ち込み、自分の心を見よ。