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新しい家族はもふもふでした!幼女はもふもふと幸せな明日を生きる事になりました。  作者: ぷらなちか


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はじめての街歩き!

寒気がくるらしいです。

みなさまお気を付けてお過ごしください。

今日は、毎日欠かさない鍛錬という名称の体力作りと、淑女になるためのお勉強をがんばっている私に、ごほうびのお休みをいただきました!!


そして、お披露目のあとでね~と約束だけもらっていたのに、なかなか実現しなかった領地街へのはじめてのおでかけの日です!!

さらに今日のおでかけは家族総出、つまり家族みんなで一緒におでかけなんです♪

嬉しすぎて昨日の夜聞いてから興奮して眠れませんでした!


護衛騎士も一緒ですが、私のそばにはいつも通りバロックがいますし、今日はカリウス先生にはお休みしてもらいました。

たまには家族サービスする時間も必要ですからね♪


バロックに関しては休めと言っても私のそばから離れない人なんで、最近はあきらめました。

まぁ私が今だにちょいちょい襲撃されそうになってるせいらしいんだけど、いつもバロックが未遂で確保してくれてるから、あんまり怖いと感じてないんだよね。

なんで私なんかを?と毎回聞くたびに思うけど、理由は様々らしくてよくわかんないんだよね~本当にこまっちゃう。


まぁだから早く自分で身を守れるようになれって事みたいなんだけどね。


なんて考えてるうちに、2台並んで走ってる馬車が領地街の中心にある広場に到着したみたい。

先ずは父さまとにいさま達男性陣が降りて、私とねえさまが降りた後に義姉さまと母さまが降りる。

バロック達従者や護衛は騎乗して伴走していたから、馬たちと馬車はここで馭者と一部の護衛と待機になる。


広場には普通に領民がいつも通りに行き交っているのだけれど、顔が知れ渡っている父さまや母さまの突然の来訪にかなり驚いているようだった。

お忍びでって感じなのかと思いきや普通に広場に集まってきちゃった領民達に手を振って応えてたりする。

領民達も過激に反応するわけでもなく、しばらくしたら気が済んだのか?普通に散って行った。


「よし、さぁネリ、どこに行きたい?」


「どこと言われましても?はじめてでどこに何があるのか分かりません!」


至極もっともな返しに父さまも流石にポカン顔である。


「あなた。先ずは街を歩いて知ることからでは?」


母さまの言葉にやっと気がついたと言わんばかりに反省の表情の父さまに久しぶりに抱き上げられ、私はゆっくりと街を見渡してみる。


この領地街には野菜や果物、魔獣の肉などを売る店が集まる市場が中心の広場を囲うようにあり、広場には軽食を販売する屋台もある。

また領地街の奥には魔獣討伐には欠かせない武器を作る鍛冶屋が集まる地区もあるらしい。

田舎の割にはかなり栄えている雰囲気がする。

ドレスを作ってくれたお針子さんのお店もこの領地街にあると聞いて興味がわいたので、父さまに頼んで連れて行ってもらうことにした。


市場がある通りからは少し奥にあるらしいのだが、みんなでぞろぞろと大移動することに。

はたから見るとちょっとおもしろい光景かも?


10分ほどで着いたのは、可愛い雰囲気の小さなお店。

看板には文字ではなくドレスのシルエットが描かれていた。

ぞろぞろと歩いていたが先触れがちゃんと知らせに行っていたらしく、店の入り口ではすでに顔見知りの店主が待っていてくれた。

私は父さまに降ろしてもらって店主さんに手を振る。

ニコニコの店主さんの定例文的な挨拶を受けてから中へと通された。

店内にはシンプルなワンピースやブラウスなどの領民向けの洋服がずらっと壁などに設置されたフックや棚に並べられていて、私たちが着るドレスのようなものは見当たらない。

けれど、どの洋服も普段着にするにはもったいないくらいに可愛いかったり、素敵なの♪

このお店が領地で一番人気があり、辺境伯家の御用達なのが良くわかる気がする。

快活で話好きな店主に優秀なお針子さんたちが頑張ってくれたからこそ、私のお披露目は無事に終えられたのだもの。


「店主さん!先日はステキなドレスをありがとうございました。お針子さんたちにもお礼を言わせてください!」


「まぁまぁ姫さま、もったいないお言葉をありがとうございます。こちらこそ新しいドレスを作らせていただけて楽しかったですわ~。お陰様で注文も増えましたもの。良ければ針子たちの仕事場をご覧になられますか?」


店主さんの言葉には私だけでなく母さまやねえさまたちもぜひ!と頷いたので男性陣は店に残し、護衛騎士のうち2人とバロックを連れて店の裏にある作業棟へと案内してもらう。

父さまたちは店員さんにお茶を入れてもらうらしいが、母さまがちょっと心配顔だった。

なんで?と思ってたけどまぁその話はまた後で。


騎士達には作業棟の出入り口で警戒のため残ってもらい、バロックだけを連れてお針子さんの作業を見学させてもらうことに。

母さまだけでなくジュリエッタ義姉さまも興味津々な様子で、フィーナねえさまとフフッて笑ってしまう。


二階建ての作業棟は一階が洋服を作るための作業部屋。

二階には生地やボタンなどの原料や製作済みの衣類を保管していると言う。

何かあったときに一番に守るべきものは生地だと言い切られてちょっとびっくりしてしまった。

珍しいボタンや高級な生地もあるのだと言う。

確かに洋服を作るお店に材料がなかったら困るんだろうけれど、命も大事にしてね?と言ってしまって、店主さんにはもちろんです!と気を使わせてしまいました。


作業部屋には若い女性だけでなくご高齢の方もいて、手先が器用なアライグマやリス獣人さんが主で、皆さん楽しそうに作業をしていました。

ひとりで一枚を仕上げるのではなく、分業しているのだとか。

それぞれが得意なこと、早くできる部分を担当して効率良く仕上げていくのだそうだ。


「わぁ凄い!刺繍がキレイで早いわ!」

「いいなぁ~わたしも練習がんばらなくちゃ!」


お針子さんたちの手早く丁寧な仕事に、私たちは感心しきりで、とてもいい経験をさせてもらえたと思う。

お針子さんたちにはきちんとお礼も言えてほっとしてお店に戻ると、なぜか男性陣がちょっと挙動不審?

母さまがジトっと睨んでいたけれど、とりあえずお店を出ることに。


次に向かったのは武器屋さん。

こちらは男性陣が夢中になるかと思いきや、なぜか買ったのは私の短剣でした。

たくさん並んだなかから父さまとにいさまにバロックや母さままで混じって選んでくれました。

常に携帯できるように脚に装着する帯剣ベルトまで特注する事になりました。

出来上がったら母さまに使い方を教えてもらう予定です。

ちなみにフィーナねえさまは装着済みで、すぐに取り出してかまえるやり方も教えてもらえることになりました。

まぁ言うまでもありませんが、母さまも暗器を複数隠して持ってるみたいで、ジュリエッタ義姉さまが、こっそりハインツにいさまに私も欲しいとお願いしていて、にいさまがニコニコしながら既に注文済みだから楽しみにしていて~なんてラブラブしてました……。


最期はみんなで父さま行き付けの料理屋さんに行くことに。

魔物肉の煮込みが美味しいのだとか。

私とジュリエッタ義姉さま以外は行ったことがあるらしく、ちょっと小汚い店だから驚かないようにと言われたけど、着いてみたら前世でよく家族と行った町中華の大衆食堂みたいな雰囲気で、私的にはなんだか懐かしくてうれしいかったの♪


「よう!久しぶりだなビリー。煮込みはあるか?」


店に入るなりカウンター奥の厨房に向かって父さまが声を張り上げる。

すると厨房からのっそりと色黒の大男が現れる。


「領主さま、またお忍びですか?煮込みならお屋敷でも食べられるでしょうに、何でわざわざこんな汚い店に来るんですか?」


苦笑いの店主は多分熊獣人かな?

ガッチリした巨体だけれど、片目を損傷したのだろう、眼帯をしていた。


「今日は忍んでない。普通に家族で街の散策だ。末のライネリアに街を案内してるんだ。この店の煮込みは絶対に外せないからな!うちの娘に美味いやつを頼むぞビリー!」


「そんな事言って、ハルフィーナさまの時にはかなり怒られてたのに懲りませんねぇ。煮込みは何皿にしますか?酒も出しますか?」


「今日は酒は無しだ、煮込みは…そうだな6皿ってとこか?3皿は護衛たちの席に頼む。」


そう言うと父さまは私をひょいっと抱き上げて店の一番奥のテーブルへと連れていき膝の上に乗せたままで座ってしまう。

隣にはバロックのエスコートで母さまとねえさまが座り、向かいにハインツにいさまとジュリエッタ義姉さま、ハインツにいさまの隣がライオルにいさまだ。


家族がみんなテーブルにつくと、すぐに大きな皿に山盛りの煮込みがドンと置かれ、バロックが取り皿とナイフとフォークを並べてくれた。


「バロック。あとは自分たちでやるから、お前も護衛たちと食べてこい。ここの店主のビリーは元護衛騎士だから毒味の心配はいらん。ネリの世話は俺がする!」


「え~大丈夫なんですか?え~!?」


かなり渋ったバロックだったが、母さまに宥められて護衛たちのテーブルに……。


私も正直に言うと心配だったんだけど、父さまはちゃんと私のために煮込みを食べやすいようにほぐしてくれたし、果実水まで飲ませてくれて、おいしくて食べすぎちゃったんだよねぇ。


そして眠くなり。

私の記憶はここまで。


まぁしょうがないよね、まだ5歳児だもん!


でもすごく美味しかったなぁ~また食べに連れていってもらわなくちゃ!


こうしてはじめての街歩きは楽しく終わったのでした。





読んでいただけて

ありがとうございます。

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