わたし。次は騎士を目指すらしいです?
寒いよぉ~毎朝バスを待つ時間が辛い!
マフラーを編んでみました。
次は帽子かなぁ?
色々と本当に色々とあったお披露目の会が終わり、ほっとしていた私ですが、辺境伯家の娘として内外的に認められたが故に、ついに始まりました!
何が?って鍛錬がです。
とりあえず、先ずは体力作りと簡単な護身術あたりから始めましょうと言ったのは、私のためにこのリスナス辺境領に家族で移住してくれた元王国騎士団所属のカリウスさんで、ガタイの厳つい男性かと思っていたら、背の高い細マッチョな方でした。
ちなみに聞いたらヘラジカ獣人さんでした。 前頭部にツノの名残りがあって獣化するとかなり大きなツノがはえるのだと教えてもらいました。
奥さまのマリーさんはインパラ獣人でカリウスさんより走るのが速いらしいです。
少し前に産まれたお子さんには小さなツノがはえ始めていて、インパラなのかヘラジカなのかは、まだ分からないとの事。
どちらでもない可能性もあるけれど、少なくともツノを持つ草食系であることにはほっとしているのだと聞きました。
まれに先祖返りで草食系の両親に肉食系の子どもが産まれることがあり、子どもが気に病む場合が多いのだとか、両親にしてみたらどんな種族でも可愛い我が子なのに、周りが色々言うらしいです。
知らなかった話なので興味深く、覚えておこうと思いました。
で、始まった鍛錬……正直に言うとかなりハードでした。
まぁ走り回るのは雪豹的には苦ではなく楽しかったんですが、うさぎ跳びしながらとか横跳びしたり、後ろ向きに走れとか、とにかく普通に走らせてくれないのが辛い!
さらにスクワット50回だの腕立て伏せ50回に腹筋50回とか、5歳児が普通にできる運動量じゃないでしょぉぉぉ!!
なのになんでかできちゃうんだよなぁ~本当に獣人って不思議ないきものです。
もちろん苦しくてめちゃくちゃゼェゼェしてますけど
なにか?
一緒に付き合ってくれてるバロックが余裕なのが腹立つんだけど、まぁ仕方ない5歳児だし。
このあとはナターシャ先生の淑女講習なので、意地でなんでもない顔して息を整えます。
「カリウス先生ご指導ありがとうございました。明日もよろしくお願いします。」
「はい。おつかれさまでした。さすがリスナス辺境伯家のお嬢さまですね。騎士団の見習いと同じメニューを初日に軽々と行えるとは思いませんでした。」
「え?騎士団の見習い?あの……わたし、まだ5歳なんですけど?」
「はい。5歳だと聞いています。ですがリスナス辺境伯領はとても厳しい環境ですので、少しでも早くご自身で身を守れるように鍛錬を付けて欲しいと領主さまから依頼を受けております。」
なるほど父さまかぁ、それなら仕方ない。
「鍛錬の時間以外も今後は護衛としてお傍に控えさせていただきます。いずれは侍従のバロックさんの交代要員になれればと思っております。」
「それはありがたいです!バロックにも休みは必要ですから!よろしくお願いします!!バロックもそのつもりでね?たまにはちゃんと休んでよ?でも、カリウス先生も奥さまやお子さんのためにも無理しないでくださいね?」
私の言葉にバロックもカリウス先生も笑ってごまかしました!もぅなんでよ!?
なんにせよ、こうして私の体力作りと言うか鍛錬?がほぼ毎日のペースで開始されたのです。
最初のうちは慣れなくて辛い日々でしたが、バロックが付き合ってくれたし、リリとロロも応援してくれたし。
続けていくうちに難なくこなせるようになり、そうなればレベルが上がり、また頑張るを繰り返して日々を過ごすうちに、私はバロックを相手に組み手ができるほどに成長したのです!
もちろんバロックは手加減しまくりですが、ただ走るよりも楽しくてつい夢中になり、半年を過ぎる頃には回し蹴りまで覚えちゃいました♪
「素晴らしいですね!ライネリアさまなら王国騎士団の見習い達にも簡単に勝てそうだ。そろそろ騎士団に混じって鍛錬してみますか?」
「わぁ♪楽しそう!やってみたいかも?わたしでもなれるのかな~騎士さま?」
ちょっと妄想しちゃう。
おにいさまみたいな騎士服を着て、剣をかかげる自分
魔物に戦いを挑んで……と言うところでちょっと怖くなった。
だってまだ本物の魔物は見たことがないから。
「う~ん。さすがに今すぐ騎士さまになるのはムリだよね。でもできるなら騎士団に混じってみたいです。」
早く大きくなりたいなぁ。
思わずこぼれた本音にバロックもカリウス先生も優しい表情を向けてくれましたが、切実にそう思ってる。
もっと身体が大きかったらもっとできることが増えるのにっていつも考えちゃう。
あと半年で6歳。でもまだ6歳。
生きるって本当に大変だわ。
読んでいただけて
ありがとうございます。
また次回。




