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新しい家族はもふもふでした!幼女はもふもふと幸せな明日を生きる事になりました。  作者: ぷらなちか


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先手必勝ですわ!

明けましておめでとうございます。

お久しぶりすみません。

 おおうち登場とばかりに伯爵令嬢であるマルガレーテさまが令嬢たちの奥からご登場!

 それと同時に周りの令嬢方がさーっと私を囲むように円を描いて動きます。


 もちろん私も予測していたので表情を動かすことなく見まわします。

 後方に控えたバロックが小さくチッと舌打ちをしましたが、苦笑いのまま遠くに見えるにいさまに視線を送りました。

 ことが大きくなりそうなら助けに来てもらう手はずです。

 とりあえず気が立っているリリとロロをなだめて影に帰します。

 高位である私が先に声をかけるのが貴族社会での礼儀ですが、イラついているらしきマルガレーテさまが先に声を上げました。


「貴方ずいぶんと調子に乗ってるのね?辺境伯なのは貴方の父親で、貴方自身にはなんの価値もないただのちびちゃんのくせに。珍しく妖精がふたり付いたからって何様のおつもり?」


 うわぁ~あきれる、その言葉をそのままお返ししちゃいたいわ~なんて思ったのが顔に出ちゃったみたい。

 バロックにちょいちょいと袖を引かれちゃったから、あわてて表情を引き締めます。


「そちらこそ、我が家の随身でしかない伯爵家の末娘さんがずいぶんと大口を叩かれましたわね?マルガレーテさまの妖精さんはよく部を弁えていらっしゃいますけど?」


 そう言ってマルガレーテさまの足元で体を丸めて小さくなっている薄茶色の狐らしき妖精に目を向ける。

 おねいさまが獣化した姿よりもひと回りほどは大きいようだが、ロロよりははるかに小さい。

 私がリリとロロを影に入れるまでは出てこれなかったようで、なんだかかわいそうに思えてくる。


 ぶふぉ……後方から思わず吹き出したらしきバロックの苦しげに誤魔化す声がする。

 つられて笑いそうになりつつ視線をマルガレーテさまに戻すと、さらにけわしい令嬢とは呼べない顔になっていた。

 なるほど!そんな顔をご婦人方には見せられないからの囲いかぁ!考えてはいるのね~ちょっと感心。


 ちなみにみなさんの妖精さんたちはほとんど撤退したようです。

 やはり四つ足系が多くスタンダードなのかも?

 とは言えロロより大型の妖精さんはいませんでした。

 まぁロロの今のサイズは私に合わせて小さくなってくれているらしいので、本来はロロだけでなくリリもかなり大型らしいです。

 ここぞの時しか本来の姿にはなりたくないと聞いていて私も見たことはないんだけどね。


 そもそもうちのリリとロロは精霊だから、妖精さんたちもかなり遠慮気味なんだよねえ、令嬢さん達はなんにも気が付いてないみたいだけど?大丈夫ですかね?


「貴方ねぇ、年上の私たちにずいぶんと失礼なんじゃないの?」

「そうよ!チビはチビらしく大人しくしておきなさいよ!!」


 はい、来ました後方射撃!!

 マルガレーテさまの取巻きらしき令嬢さんたちが口々に私に批判の言葉を浴びせてきます。


 チビと言われれば確かにまだ5歳児ですから身体が小さいのは当たり前ですよね?

 そんなチビな5歳児を年上のお姉さま方が、寄ってたかって苛めてる自覚はあるのかしら?


 私はこのまましばらく静観するつもりで黙ってお話を聞いていました。

 影から怒りで飛び出そうとするリリとロロをなだめながらでしたが、さすがに止めきれませんでした。


「ぐわぁー!ガオォ!」


 咆哮を上げながらロロが飛び出してきます。

 更に怒りで火をまとったリリまで出てきちゃいました!


「きゃぁー!止めて!」

「いゃぁ!なんなの!!これだから辺境伯家は野蛮なのよ!」


「野蛮でけっこう。でなければ森の魔物と戦えないわ!我が家が魔物を最前線でほふっているから貴女方が平和に過ごせるのでしょう?嫌ならこの領地から今すぐ出ていきなさい!!」


 思わず声を張り上げてしまったのだけれど、リリがさらに私の言葉を風に乗せて会場中に響き渡らせてしまう。


 すみずみまで広がった私の言葉にお茶会に参加していたご婦人や護衛騎士達が集まってくる。


 さらに調子に乗ったリリは、先ほどの令嬢さんたちの言葉の数々を最初から最後まですべてソックリにリピートしてしまったので、集まってきたご婦人方には何が起きたのかすべて理解されてしまったよう……。


「何て事!謝罪しなさいマルガレーテ!」

「貴方もよスカーレット。なんて失礼な!もう一度最初から礼儀作法を学び直させないと……。」


 母親らしきご婦人にキツく叱責されて泣きそうな令嬢さんたちにはちょっとスカッとしたけれど、所詮は子どものケンカです。


「どうかお気になさらないでください。私もよい経験ができました。私の事が気に入らない方たちには二度と我が家にいらっしゃらないでいただければ良いのですし?」


 なんてしっかりクギは刺しておきます。


 5歳児らしからぬ私の言葉にご婦人方も感心してくださいましたが、私と対立した令嬢さんたちにはそのまま退場していただきました。


 その後は何も無かったかのように、おねえさまから紹介いただいたご令嬢さん達と楽しく交流させていただきました。

 そのうちの何人かとは文通のお約束もいただけたので 、友達作りには成功したかもしれませんね♪


 無事にお茶会は閉幕し、皆さんはお家に帰っていきました。

 最後までマルガレーテさまとスカーレットさまからの謝罪はありませんでしたが、おかあさまは気にしなくていいとおっしゃってましたし。

 マルガレーテさまたちの母親さん達とはおかあさまが交流を続けていくらしいので問題にはならないようです。


 頑張った私はその後家族みんなから良くやったと褒めていただきました♪


 うん。頑張ったよわたし!!


 こうして私の初戦は勝利で終わったのです。







読んでいただけて

ありがとうございます。


毎日寒いです。

風邪など引かないように体調にはお気をつけください!

なんて言ってる私が風邪気味なんですけどね(T^T)

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