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エンセイモグラ・特別編

エンセイモグラに食われてしまった禅内達の前を待ち受けていたのは、巨大生物の体内の探索だった!

そこでなんとか無事に、[つけめん屋や○べえ]の店主と生き別れになっていたと言う草属性ガイダー…フィックと出会いを果たす。


エンセイモグラの排便から必死に逃げた禅内達は無事に生還を果たし、ついに外にいる仲間達と共に討伐を開始するのであった……


ここに5人、絆の覚醒により華麗な変身を遂げた戦士が誕生した。彼らの存在が今の日本…いや、世界の認識していた常識を覆す!



「空を突き抜けてるあの紫色をした光の柱はまさかとは思うけど、仁君とシアンかな……すごっ⁉︎」


「全く…あんな奴を敵に回してたのかと思うとぞっとするな。じゃあ、俺達も攻撃をしかけるとしよう!行くぞ二人とも‼︎」


「「うん‼︎」」

絆の覚醒によって、三人はガイダーの力の一部を扱えるようになった!


「エンラ、炎はどうすれば具現化できるんだ?」


(大丈夫だよ直毅。体の内を巡っている力を感じるんだ…何かの形を想像したら、一箇所に集めるイメージをしてごらん?すぐに出るはず!)

アドバイス通りに須上がやってみると、イメージしていた存在が確かに現れた。


それはなんと、炎で形を整えた剣であった。


「よしできたぞ‼︎二人とも、俺は先に行く!」


「もう、直毅ったら相変わらずああいうのに弱いんだから!じゃあ私は……うん。シェーラ、力を貸して!」


(うん![あの競技]で使ってた物を作るんでしょ?本体はそっちに任せるから‼︎)


「ありがとう。お願い…私の前にその姿を現して!」

相田明音が集中して作り上げた物…それはなんと、水でできた弓矢であった!


「綺麗ね…相田明音‼︎」


「うふふ、ありがとう!じゃあ、彼の援護に行くね?」

須上に続くように、相田もエンセイモグラに突撃していく。


「えっと、私はどうすれば良いの?フロット」


(あはは!今まであかりが使ってたナックルをイメージしてみなよ。きっとすぐに現れるから!)


「分かったわフロット……出来た‼︎なんかすっごく強そうなのが⁉︎」

メタルメッキの凶悪なナックルを見て、テンションが上がり始める富士野であった。


(やったじゃないか!さあ僕達も行こう?あかり)


「うん‼︎」

富士野は嬉しそうにナックルを目の前で鳴らしながら、エンセイモグラに向かって飛んで行く。


その光景はまるで、ハンターアクションゲームさながらに近接二人と援護が一人つく布陣のようだ。


エージェント部隊の援護射撃の的にならないように、三人はエンセイモグラを相手に翻弄した!


「うーん… リオーネ、今一つだけほしいものがあるんだけど良いかな?」


「もちろん!なんだっていいよ?」


「…ばさ」


「え?なんて言ったの佳与?」


「[炎のつばさ]がいい!」


「うん!佳与にはぴったりかもね?じゃあそのイメージをしっかり持ったまま集中して!」


「うん‼︎」

佳与の背中からうっすらと、オレンジ色に輝く鳥のような羽が出現した!


「うわぁ!」


「とってもきれいな羽よ佳与!さあ行きましょ?」


「うん‼︎」

佳与は飛ぶイメージのために、具現化された炎の羽を羽ばたかせる。

彼らのいる空へと、彼女も身を投じた!


「佳与も先に飛んじゃったかぁ…」


「今の俺達はとにかく、無事に帰ってくれるのを待つしかできねぇな…」

真矢達は、自分達も参加したかった気持ちをグッとこらえていた。



「こいつは……すごいなシアン」


(本当…どんどん力が湧いてくる気がするわ!行きましょ仁‼︎)


「おう‼︎かっ飛ばすぜ!」

紫色のバトルスーツを身につけた俺は即座に空を飛ぶコツを覚え、須上達のいる場所へと直行した!


「…あ!仁君が来たわよ‼︎」


「禅内!」


「禅内君‼︎」


「仁兄ちゃんかっこいい!」


「ありがとよ!じゃあ、とっととこいつをやっつけて終わりにしようぜ‼︎」


全員「おう!」

絆の覚醒を果たした俺達は、エージェント部隊達を下がらせておくことにした。ここから先は激しい戦いになるから…


「ーーー‼︎」


「エンセイモグラもどうやら怒っちまってるみたいだが、同情してやるわけにもいかねぇ。悪いがこのまま倒されてくれよ!」


「私の目は見えてないけれど、あの禅内さんという方がエンセイモグラと戦ってるんですね?せめて長く苦しまないようにしてあげてください。」


「あの子達ならきっと問題ない。きっとわかっているはずだ!さあ、治療のカプセルに入るんだフィック…」


「はい、指揮官さん…」

俺達が戦いに赴く頃…下では目の治療のため、ガーディの専用車両に搭載されているガイダー専用の治療カプセルに入っていくフィックの姿が見える。


下の様子を見た俺は、彼らと力を合わせてそれぞれの特技で連携を行い倒すことにした。

もしもエンセイモグラが暴走した場合、どんな被害が起きるか想像したくもないから……


「私から先に行くよ〜…[炎のはね]‼︎」


「俺も行くぞ![炎空斬撃]‼︎」


「私も攻撃するわ![水矢の嵐]‼︎」


「仁君、私達は突撃するわよ!無双烈拳(むそうれっけん)‼︎」


「おう!…紫雷炎拳(しらいえんけん)‼︎」

俺とあかりは共に、肉弾戦の攻撃をしかける!


「ー!ーー⁉︎」

3人の援護攻撃が的確に当たり続け、身動きが取れずにいる標的に向かって俺達は特攻した!


そして……


「「はああぁ〜‼︎」」


「〜〜ッ⁉︎︎」

見事、エンセイモグラの体に特大な風穴を空けて、絶命させる事に成功する!


「や…」


全員「(やったー‼︎)」

勝利の勝ちどきを上げた、俺達5人とそれぞれの中に融合しているガイダーのシアン達。



これらの光景を見ていたエージェント部隊と、周りから退避していたはずの一般市民達が警察隊やレスキュー部隊達に守られている場所からも、絶えず拍手喝采が上がっていた!


「これは…とんでもないスクープ放送だぞ⁉︎今日から仕事が忙しくなるぜ?すぐに本社に戻って編集してもらおう‼︎」


「はい!」


「了解‼︎」


「おっしゃあー‼︎」

一台だけ来ていたマスコミの報道車両は、速攻で現場を後にしていく。


これが、人間とガイダーによる[絆の覚醒]を世界中の人々が知る、新たな歴史の幕開けであった。


その後禅内達が、これまで通りの日常を送る事が非常に困難な状況に陥ってしまったのは、想像するまでもない……



あれから数年の月日は流れ、今もまだ戦いの跡が残ってしまっている不忍の池。

今となっては、[英雄の戦地]と呼ばれている……なぜなら、過去に俺達が戦った場所であり、国の名誉的観光スポットとして二重登録されたからだ。


「…久しぶりにここに来たな、あかり。」


「そうねあなた。あれからもう5年は経ったというのに、ずいぶん様変わりしたものよね?」


「キャッキャッ!あ〜あ〜」


「よしよし、いい子ね〜!」


「シアンもすっかり、赤ちゃんのあやし方がうまくなったね。僕は……また今度でいいや」

俺達の間に産まれた愛娘・[紫央(しお)]。


名付け親になってくれたのは他でもない、シアンである。

フロットはどうも娘にだいぶ気に入られたらしく、ハイハイして追いかけては彼を両手で掴んでなかなか離そうとしない毎日が続くので、本人としては少し苦手意識を持ったようだ…


「あはは!フロットも娘に対してはタジタジね?私の時とは少し違うかな?」


「おおちがいだよ…」


「仁!みんな待ってるよ?早く合流しましょ!」


「おう。そうだなシアン!久しぶりの顔合わせを花見の中でするなんて夢にまで見た光景だ。

ありがとなシアン、いつも俺のそばにいてくれて……」


「えへへ…どういたしまして。行きましょみんな!」



幸せそうな顔の禅内、そしてシアンも過ごすように見えているこの世界線。

この光景は自らも望んだ事なのに、一つ気がかりな考えを抱く存在が一人だけいた…


「……」

それは、禅内仁をこの世界に招いた存在…マスター・ゼノンである。


「フム、彼トしあんガ幸運ニナッタノハ大変メデタキコト。ダガ解セヌ…ナゼアノ生物ガワザワザ日本ヲ狙ッタカノヨウニ導カレタノダ?

本来、地底ノ奥デヒッソリト暮ラシテイタトイウノニ……」

マスター・ゼノンは、かつて自らの過ちにより生き残ってしまった[ある男]が自分自身に復讐する為、どこかで関わっているのではと危惧し始める。


万が一に備えて、もし別の世界線に導かれているもう一人の禅内仁がいたのなら、真実を話してみようと彼は心に決めるのであった…

今回は、本編の禅内とは違った終わり方…エンセイモグラで終わりを迎えた世界線のお話を書いてみました!

これは物語の中で歳をとった彼と、もう一人の彼を引き合わせるための番外編として書いていたものです。


これを読んで、納得!と感じてもらえたら幸いです!またなにかのお話が固まりましたら、再び小説家になろうへの転載をしていこうかなと考えていますのでどうぞよろしくお願いいたします…

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