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道成の過去

無属性ガイダー達の手によって、黄泉国神社周辺は車の連続追突事故でできた即席バリケードにより封鎖されていた。

幸い車内にいた人間とガイダーは全員無傷か軽症で、バリケードの外に出ていたので入ってくる事はない…が、道成は宙に浮かんだままゆっくりと前進してきた!


「ホッホッホ!なかなか考えましたねぇあなた達…もっとも、このように浮かんでいる私には意味のない事だったみたいでしょうが」


「…‼︎」

彼らは自分達の身に危険を感じつつも、一般人と他のガイダー達を守るように立ちはだかる。


無属性ガイダー達が羅刹道成と対峙するまでの間、道成の核として生きながら閉じ込められている闇属性のガイダー・ベルゼル……彼はどうやら、道成の過去と見受けられる心の奥にある深層世界の中へと導かれたようだ。



ここは、現実の時が止まったままの世界なのであろうか?上を見上げてみると、邪な感情に支配されて歪んだ笑顔を浮かべる道成の表情が止まったままである。


羅刹道成が抱え続けてきた負の記憶を、今ベルゼルは見させられていた。


「ぼ、僕はなんでこんな所に来てるんだ?確か道成に生きたまま吸収されて中に閉じ込められてたはず…」

彼が今見ている光景はのどかな山に囲まれた小さな村があり、大人も子供もそしてそばにいるガイダー達も笑顔が絶えない、そんな温かな雰囲気の村だった。


そこでベルゼルは、おそらく若い頃の道成であろう若者の姿を目撃する。そばには、恋人と思わしき女性と二人のガイダーらしき小人達がいた……


「ほら道成、しゃんとして下さいな!こんな米俵持つの楽勝ではありませんか?」


「わ、分かってら~キュー…ふんぬ!」


「道成さんその調子!」


「……」

道成のそばにいるガイダーはおそらく光属性だろうか、体中から光があふれている様子だった。

彼女の姿は、まさしく天女のように真っ白な衣を軽く包んだ感じで、腰元に帯を結んでいるだけの羽織った姿である。


そのしなやかに煌めいている金髪には、オレンジ色の可憐な髪飾りが鮮やかに太陽の光を反射していた。


力を入れて米俵を担ぐ彼のそばにいる若い女性の名はミコ。彼の幼馴染みであり、婚約者だ…


彼女のそばにいる全身が真っ黒な男のガイダーは、今日も道成に対して無言を貫いている。


(あれが、本当にあの道成?どう見ても別人じゃないか。あの真っ黒な姿をしたガイダーの彼は、道成の事が嫌いなのかな?)

過去の出来事なので何もできないベルゼルは、ただその光景を眺めていた。


「もうゴーラったら、今日も道成に対しては無口よね?なんでなの?何がいやなの?」


「……うるさいよキュー、僕の事なんてどうでもいいだろう?」


「あなた一体どうしちゃったのよ!以前は皆と仲良く会話してたし、そんな全身が黒くなったことなんてないでしょ?」


「う、うるさい‼︎」

ゴーラと呼ばれた黒いガイダーはこの場を離れようと、どこかへと飛び去った。


「どうしたのかしらあの子?」


「わかんないわよ!もう…」

ミコとキューは戸惑いを隠せず、その気持ちを露わにした。


「…ふぅ!これを家へ運んだ後で良かったら、俺が探してくるよ。二人はそのまま家の中で待っててくれるか?」


「分かりましたわ、気をつけて道成!どうも最近のゴーラは様子がおかしすぎるもの…」


「キューの言う通りね?じゃあごめんなさい道成さん、米俵を家に置いてからお願いするわ」


「よし、任された!」

道成はやや急ぎ足で米俵を自宅に運び終えると、二人を自宅に残して一人だけその場を後にした。


「信じられない!あんな優しい顔をした男が道成本人だなんて……一体この時、何があったらあんな化け物じみた人間になれるのだろう?」

ベルゼルは道成の上を飛んで様子を見ることにした。彼は若い道成について行くと、村はずれにある誰も使わなくなった古くカビつきの井戸を発見する。


(な、なに⁉︎この暴走状態の気配とは違う凶悪な闇の力が漂う空気は!)

その井戸の底がある場所から、ベルゼルにしか感じることができない[力]がゆっくりと……しかし際限なく溢れ出て来るのを強く感じた。


「な、なんだ?まだ冬の季節には早すぎるのにここだけがまるで太陽の光が当たってないかのような、異常な寒さは!ゴーラは無事なのだろうか…おーい、ゴーラ~‼︎」


「……ダマレ」

井戸の底から怨嗟に満ちた声が低く響いて来る。

ゴーラは、ベルゼルが見たことのない暴走状態となって井戸から姿を現した。


「あっ、ゴーラそんな所にいたのかよ!どうしたんだ一体?キュー達も心配してたし早く行…ぐ、あ⁉︎」

彼はそれ以上口をきく事ができない。何故なら、ゴーラの元から現れた漆黒を纏う不気味な手が彼の喉元を掴み、軽々と上に持ち上げたからである。


「ダマレヨ道成…[みこ]ヤ[きゅー]ト毎日いちゃツキヤガッテ‼︎両方ト結婚シタイダト?フザケンナ!!

僕ハきゅーガ好キダッタ……勇気ヲ出シテ告白シタンダヨ!ダガ彼女ハ、オ前ヲ選ブト言ッタシオ前モ彼女ト同ジ事言ッテタジャナイカ⁉︎ソンナノズルイヨ!許セナイヨ‼︎」


「⁉︎(知らなかったな…俺が二人に告白した時、ゴーラがそんな事を考えていただなんて…)」


「…ソウダ、イイ方法思イツイタヨ?二人ガオ前ト永遠ニ結バレズニスム方法ガナ‼︎」


「な、なにを…がはぁ⁉︎」

ゴーラは道成の首を掴んでいたその手を勢いよく振りかぶり、彼の来た道にまっすぐ投げつけた!


「ソコデ大人シク寝テナヨ道成!今カラオ前ノ見タクナイ現実ヲ見セテヤル‼︎」


「ぐ!いったいなにをす…ウ、ウァ!アアアァーーー⁉︎」


「ヒヒ!ハハハ‼︎」

彼は闇の力…[精神汚染]をおこす黒い霧を充満させながら道成から離れた。

それは彼と彼の住んでいる村にまで及び、人間や他のガイダー達を含めた全ての生物は、その黒い霧を吸い込むと自暴自棄になってあるものは己自身を…又は至る所で、無差別な殺し合いが始まって行った。


他のガイダー達は自身の属性を暴走させ、動物達は民家に突撃し、ありとあらゆるものが破壊されていく!


「ナ、ニ、ヨ…コレ、は?」

ふとした瞬間我に返ったキューは、目の前の光景に思わず絶句した。自分の片手には[彼女]を殺めた際に飛んできたのか、返り血がべっとりとまとわりついていたからである……


実は、暴走状態のキューを助けようとしたミコは精神汚染をくらっている中必死にあらがっていた…が、キューの作り出した光の刃がミコの体を真上から一刀両断してしまったのだ!


「あ、あ……いや!イヤアァーー⁉︎」

望まない展開が目の前で起きてしまい、彼女の心は掻き乱れていく。

そんな中、今の彼女を見て薄気味悪い笑顔をしたままゴーラは近づいてきた。


「アーララ、派手ニヤッチャッタネきゅー。ドウスルコレ?道成ガ見タラドンナ顔ニナルノカナァ~?」

今の彼はガイダーと言うよりも、悪魔に近い醜悪な笑顔をキューの横顔に向けて笑いかけていた。


「アアァ⁉︎……ご、ゴーラ?あなたがこの黒い霧を出したの?なんで!」


「ニヒヒヒ!ソレハネ、僕ヲ拒ンデみこト一緒ニ道成ヲ選ンダカラサ。今頃アイツモコノ霧デ…ククク!」


「ふ、ふざけないで…⁉︎」

光の刃を彼に突き刺そうとしたキューだったが、軽々とそれをよけたゴーラ。

代わりに勢いよく突進したキューの目の前にいたのはなんと…


「グ、オオオ‼︎」


「…きゃああ‼︎」

いつのまにか村まで戻っていた道成が、キューに横腹を刺されつつも構わず突進し、彼女を勢いよく殴り飛ばす!


「ク、ソガァ‼︎ごーらァーー⁉︎」


「ヒヒヒ…ハーッハハハ‼︎」


「う、うぅ……そんな、道成!お願い正気に戻って⁉︎痛い、痛いよぉ‼︎」


「シネ、死ネ‼︎ゴーラ~⁉︎」

キューの必死な訴えも虚しく、彼には彼女の声が一切届くことはなかった。


「イイ気味ダ‼︎全員、滅ンデシマエェ!」


「う、うぅ~…道成?私はあなたがどんな人間になろうとも!どんな罪を犯しても‼︎ずっとあなたのことを永遠に愛してます!だからさようなら、愛しい人。」

彼女は残り僅かとなりかけているその命を、ありったけの光の力に変えて彼の体に流し込んだ。


自身の存在全てを、丸ごと彼の中に込めたおかげで彼は正気を取り戻す事ができたのである。


「オ、俺は一体何をしてたんだ?……この髪飾りはキューのだよな?何故」


「僕ノ霧ガ効カナクナッタ?ソンナ‼︎」


「…おいゴーラ、キューをどこに隠した?」


「ククク……アハハハハ‼︎ソウダネェ教エトイテアゲルヨ!彼女ハ君ヲ正気ニ戻ソウト、全ノ[力]ヲ!存在スラモ捧ゲテ死ンダ‼︎

モウオ前ノ大好キナ相手ハイナイ。大人シクアノ世ニイケ‼︎アハハハ!」


「ウソ、だろ?キュー…ミコ…」

あまりのショックの大きさに立ち上がる気力すらも無くし、地面に跪いてしまった道成。


その好機を逃さまいと、ゴーラは闇の力を一つに収束した大剣で彼の首を叩き切ろうと振りかぶり始めた‼︎


「そんな!やられちゃうよ⁉︎」

ベルゼルは闇の力を使って作り上げた双剣を手にゴーラへと向かい、食い止めようと斬りかかる!


だが……


「⁉︎…この世界の中では僕は干渉できないのか!」

ベルゼルの攻撃は体ごとゴーラを突き抜け、勢い余って地面に倒れ込む。


今まさに道成が絶対絶命の瞬間を迎えたその時!ゴーラの纏っていた闇の大剣は、まるで強制的にかき消されたかのように無くなっていく。


「これって!もしやゼノン様‼︎」

ベルゼルが思わず天を仰ぐと、上空からポリゴン姿のマスター・ゼノンがゆっくりと降りてきた。


「……ごーらヨ、コレハ一体ナンノ真似ダ?何故ココノ村人ラヲ全滅サセタ?」


「⁉︎ぜのん様、僕ハ…」


「ぜ、ぜのん……様?」

放心状態だった道成は自分を殺そうとしたゴーラが酷く怯えながら、天を仰ぎ見ている事にようやく気づく。この村を覆い続けていた闇の霧が霧散し始め、かの者はゆっくりと空から降りてきていた。


「イカナル理由ガアレド、コノヨウナ真似ヲシテ良イ訳ガアルマイ?答エヨ、何故コノ村ヲ滅ボシタ」


「人間が……この道成が僕の大好きなキューを独り占めして仲良くしてたんだ!僕が悪いんじゃない‼︎」


「…ふざ、けんな⁉︎お前はキューとまともに会話できてた試しなんて一度もなかっただろう!なに勝手に俺のせいにしやがる⁉︎

おまけに今この村に生きてるのは俺だけなんだぞ?これからどうすれば良いってんだ‼︎」


「うるさい‼︎僕がこうなったのはお前のせいだ!なんで人間のお前が僕らガイダーと結ばれると思ってんだよ?

どう考えても人間の方が非力じゃないか!そうでしょゼノンさ……ま?」


「……」

マスター・ゼノンは特大の雷雲を上空で轟かせ、その雲の中で蓄積された雷を、道成の目の前にいたゴーラへ直撃させた!


「あ、あ…」

雷に打たれた後、ゴーラは闇の力と見られるオーラを激しく霧散させ、言葉を出しきれずに消失した。


「ゴーラ……何者なんだ一体⁉︎あの一瞬であいつを殺してしまった!だがあれほどの力を持つのならもしかすると彼女を、キューを生き返らせてくれるかも知れない‼︎」


「…[消去]」

道成が今望んでいる事を口に出すまでに、なんとマスター・ゼノンは[何故か]彼を除いたその場にあった全てのもの。


民家からこの場にある人間とガイダー全ての遺体、そして道成が大事にその手で握っていた筈だったキューの髪飾りに至るまで跡形もなく消し去ってしまったのだった‼︎


「……は?」


「消去完了(コヤツ、我ノ[消去]ガ働カヌノカ?デアルナラバ酷ナ事ヲシタカ……ダガ一度消シタモノハ、二度ト復元スル事ナドデキヌ。

マシテヤ、コレマデ我ノ子達デアルがいだー達ハ人間ニヨッテ滅ボサレテキタトイウノニ、情ナドカケラレヌワ)」


この昭和時代の人々はガイダーと呼称されるようになった小人達を、未だに迫害・惨殺を繰り返していた為、まだ分かり合う事ができていなかったのだ。


ゼノンは道成に一言も告げることもなく、そのまま空高く浮かび上がる。

その先には、本人が作り出したであろう次元の穴に入ろうとしていたがその寸前にふと止まり、眼下に広がる[村だった]開けた場所で佇む道成を見つめつつ、独り言を呟いた。


「ココニアッタ村ノ者達ト、我ガ子ラノヤリトリニ近シイ交流ガ本当ニ来ル時ハ訪レルノデアロウカ?

可能ナラバ、我モ今後ハ問答無用ニ裁カヌヨウコノ時ノ事ヲ覚エテ、無闇ニ消サナイデオクトシヨウ……」

呟き終えたマスター・ゼノンは今度こそそ踵を返して、次元の中へと戻って行った。


一方、後に残された道成はというと…


「なぜだ?…なぜだなぜだなぜだ⁉︎なぜあれは俺の言葉に耳を貸そうとしてくれない!俺達人間はガイダー達と関わるなってのか⁉︎

こんな…こんな辛すぎる思いしかしないのなら、初めから俺達はアイツらなんか迎え入れるんじゃなかった‼︎

あれは、ガイダーはやはり悪なんだ!アイツらの親玉であろうあのゼノンって奴がいる限り、俺と同じ目しか会わない連中が増えちまう……待てよ?確かこの奥多摩を南下すると都会があるはず!

そこにあるとされる[小人討伐団]に入りさえすれば‼︎ククク……クハハハハ!」


これが道成の心が凶悪に染まり、ガイダーとマスター・ゼノンに敵対するという狂気に陥るきっかけとなったのだ!


「ゼノン様……流石にこんなのって酷すぎるよ‼︎」

ベルゼルは目の前に起きた全ての光景にひどく心を痛め、彼…羅刹道成の過去が想像を絶する悲劇の塊だった事を知った。


ベルゼルは再び己を吸収した張本人である、羅刹道成の意識へと戻される為飛ばされかけていた。


「どうしたら良い?どうしたら…」


「……あなた、もしかして道成の事を心配してくれてるの?」

飛ばされそうになっていた彼の意識は、どういうわけか不思議な球体をした小さな場所に守られていた。


そこで彼の目の前に立っていたのは、なんと道成を助ける為命と力の全てを捧げていたキュー本人だった‼︎


「え?えっ⁉︎あなたはもしかしてキュー…さん?」


「あらビックリ!私の事をなんで知ってるのよ?」

ベルゼルは先ほどまで見ていた道成の過去を知る場所である深層世界で、自身の知ってきた事全てを彼女に伝えた。


「……そっか、そんな事があの時起きてたのね?教えてくれてありがと!それで、あなたのお名前は?」


「ぼ、僕の名前はベルゼル!闇属性のガイダーだよ」


「ゴーラと同じ、か……お願い、彼の事あまり悪く思わないでね?元からかなり神経質で気が弱い感じのタイプだったから、実際私も距離をとってたんだけど」

キューは申し訳なさそうに自分のほっぺたを指でかいていた。


「無事なあなたが外に出て説得してくれれば、多分羅刹道成も大人しくなるんじゃないかな?彼の外側では他のガイダー達や人間が大変な目にあってるんだよ!」


「ええ、今日までずっと彼の中で見てきたわ……でも、出ることはできない」


「どうして?こうして無事な姿でしゃべれているじゃないか!」


「私の命は、彼の命と融合してしまってるの。そうでなきゃ彼の心は再び闇に蝕まられて身も心も死んでしまう…それだけはダメ‼︎

本当は彼にちゃんと伝えたい…ガイダーはあなたが思ってる程ひどくはないんだって!

でも、外に出ることができない私じゃなにもできないのであなたにお願いがあるの!

私の力であなたを一時的に光属性に変えるから、その瞬間を狙ってこの人から脱出して‼︎」


「ぼ、僕は闇属性だよ⁉︎そんな事できるわけ…」


「できるの!他の属性から光に変える事ができるのはゼノン様だけだけど、闇から光に変わることは難しくなんかないから‼︎だからお願い!」

キューは両腕を前方にいるベルゼルに突き出すと、光の粒子が少しだけ解き放たれた。


光の粒子に触れた彼の体は徐々に闇の力が消えていき、その体を纏うオーラは光属性のものと化す。


「これが光属性?あたたかいな」


「できたみたいね?早く…みんなに伝え、て…」

彼女は疲労からなのか、その場でしゃがみ込んでしまった。彼女の願いを叶える為、ベルゼルは静かに告げる…


「ありがとうキュー……必ず君のことを伝えてみせるから!」

彼は自身を包み込むその光属性のオーラを解放し、外に出る事を試みた。



同時刻、今まさに敵対しようと身構えていた4名の無属性ガイダー達を嬉々として葬らんと、上空から更に近づいていく道成。


だがその時、道成の胸部分に当たる場所から光の球がどんどん目立ち始めてきた。それを見た四人のガイダー達は突然の出来事に無言で固まってしまう。


「これはどうした事でしょうか?あの闇属性のガイダーを取り込んだ場所が急に熱く…グゥ‼︎」

道成が言い終わる寸前、一気に光の球が胸の部分を勢いよく突き破って外に出てきた!そこから、全属性の色をした大量の光が漏れていった。


「ぎぃああぁ~⁉︎」


「おい!あれってまさか…」


「ベ、ベルゼル?」


「彼、光属性だったっけ?」


「…なんだか、まるで闇のオーラを覆い被さる形で光のオーラに包まれてるように見えるわね」


「みんな!まだ道成と戦わないで‼︎彼の中にいた[彼女]との約束を果たす為に!」


「…彼女?」

ダリーは思いもよらぬベルゼルの言葉に首をかしげ、戸惑いはじめる。


「ぐっ!うぅ…」


「道成、少しだけで良いから僕の話を聞い…」


「ウ、ウオォーー⁉︎私ノ[力]ヲ返セ!ウガアァ~‼︎」

なんと!道成はガイダーと同様に暴走し始めた‼︎


「に、逃げろぉ~⁉︎」


「巨人が暴れ始めたー‼︎」

逃げ惑う市民達と彼らのそばにいるガイダー達は、上空にいる道成から放たれる衝撃波を受けて吹き飛ばされた。


辺りは更に騒然となり、負傷した人達を他の人間やガイダー達の働きによって安全に逃げる場所を確保していく。


ベルゼルを含めた5人のガイダー達は、逃げたい気持ちを必死に堪えながら強大な相手をなんとか沈静化させようと、羅刹道成と対峙するのであった…

今回は悪に身を落としてしまった人物…[羅刹道成]の過去をメインで書いていきました。

当時からガイダー…もとい小人達は人間や動物達の中へ勝手に住まい、相手に構わず生命力を頻繁にもらっていた為人間からは特に気味悪がられていたのです。


古くから続くトラブルというのは、すぐにはとうてい片付かないのはどの存在でも同じと言うことですね…


今度の更新は、7月5日正午12時に行いますのでまたぜひ見にきてくださいませ!

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