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走った先で意外な出会い

シアンを連れ帰った翌日、俺はいつもと同じく仕事に行くため支度をして家を出た。


「昨日は結局帰ってこなかったなシアンのやつ。まあ、女同士の会話だから盛り上がるものでもあるんだろう……さあて、少し走るか!」

ジジジ…


「お?お…おおおぉ〜⁉︎」

まだ誰も通ってない朝の街中にて、雷の力を制御しきれてない俺はとっくに店の前を通りすぎてしまい、今や止まることができない暴走野郎と化す。



彼の姿を見ていた女ガイダー達と姉妹達は、じっとその行方を目で追っていた。


「あららら……仁ってば、力に振り回されてるわね。」


「だね。助けに行く?シアンちゃん達」


「…お姉ちゃん、無茶ぶりひどいよ?」


「あたいを運んで来たときも余裕だったんだし、そのうち無事に帰ってくるんじゃないかしら。」


「もう他人事としか言えないよね~」


「無理もありませんわ。彼が無事につくのを待ちましょう?」


「じゃ、私お兄ちゃんは遅くなりそうっておじさんに伝えてきちゃおうかな!」


「佳与?もし言うのならお父さんが起きて店の準備しているときにしとこうね。」


「はーい!」



どうしよう、なんか来たことない所に来ちまったぞ?早く店に着かねぇと!


「ちょっとそこの君。」


「…はい?」


「見ない顔だけど、どこから来たの?」

ふと振り返ってみると、幸いにも男性の警察官が声をかけてきてくれたのでこれで道を聞けそうだ。


「あ、俺秋葉原から走って来たんですが…」


「ええ!秋葉原からって…その足でか⁉︎」


「?はい。えっと…ここはどこなんです?」


「こ、ここは浅草だぞ?」

なんてこった‼︎


「俺、浅草まで来ちゃったのかよ…」


「帰り方は分かるか?マップが見れるなら良いが、家族か職場に連絡した方がいいんじゃないのか。」


「そうですね、どうもありがとうございます。」


「ああ、気を付けて帰りなさい。」


「はい……ああビックリした!まさか浅草まで来てたとはなぁ。いっぺん店長に遅れていく事だけ連絡くらいはしととこ!」


「…なんだと?またガイダーが暴走した⁉︎場所はどこだ!……分かったすぐに向かう!」


「あの!ガイダーの暴走って…」


「あ、ああ!土属性を操るガイダーがいるそうなんだが、とても手を焼いてるらしい。すまないが急いでるのでこれで失礼する‼︎」


「は、はい」

土属性か…水属性のガイダーがいれば対応しやすいんだろうが、ちょっと気になるな。

おっさんには悪いが[浅草まで走った為迷子になってしまい、遅れます]って伝えてみよう。


早速おっさんにその事を伝えたら怒られるどころか笑い飛ばされてしまった。


「ガハハハハ‼︎おまっ…良い年してその間違え方はねーだろ!分かった、また迷わねぇように無事に帰ってこい。」


「情けなくてすんません…ありがとうございます」

おっし、これでよしっと!んじゃさっそく問題の場所を探すか〜。


確か少し遠いところから大きな音がしたよな?おそらくそこか!


「さっさと済ませて帰ろう。でも目立つとやっぱ面倒だし、空を走らないで済む方法は……よし!土手の下を直接走っていくか。」

俺は好奇心の塊となって、事件現場へと直行した。



同じ頃、まだシャッターを開ける前の犬吹家では彼の話題で盛り上がっていた。


「ほんと、アイツもスゲー変わっちまったよなぁ。つい最近までは憎たらしい顔つきと言葉使いしか目立たなかったのに、今や生き生きとしてやがる!」


「私も、初めてあいつを見た時はただのクソ野郎としか思わなかったな。今は、違うけど…」


「シアンちゃんがなんか羨ましいよぉ!私だって仁さんから強く抱かれたい。」


「「それはただの命知らず!」」

シアンとミューラが危機感を持って、真矢に忠告した


「ええ‼︎」


「お姉ちゃん、仁兄ちゃんはシアンちゃんを助けに行くために、お空をすっごい速さであっという間に飛んでいけるんだよ?お姉ちゃん息できると思う?」


「う、う~ん……あっ!そうだミューラ、良かったら私のガイダーになってくれないかな!」


「えっ?あ、あたいもあの禅内仁からそうなってくれって言われちゃったんだけれど本当にあたいで良いの?」


「へぇ!あいつそんなことも言ってたんだ。」

少し嬉しそうな顔をしているシアンであった。


「本当⁉︎仁さんありがとう!私はもちろん大歓迎だよミューラ!」


「う、嬉しいのはあたいも同じだよ…」


「良かった!ミューラ、これからは私と一緒だよ?」


「…ええ、もちろん!」

二人の体が輝き、ミューラは真矢の中に溶け込むように入っていった。


「おめでとうミューラ!私も佳与のガイダーになったし、これで一緒だね!」


「そうねリオーネ!」


「良かったなぁお前ら!…ふぅ、それにしても禅内のやつ、まさか浅草まで飛んでいってたとはなぁ。どんだけ力余ってやがんだよ」


「お兄ちゃん浅草に行ってるんなら、おみやげ買ってきて欲しいなぁ。」


「無理無理!アイツの速度に耐えられなくて、商品が先に壊れちゃうわよ。実際味わったあたいが言うんだから間違いなし!」


「「まだ根に持ってる…」」

シアンとリオーネが同時に呟いた。


「おみやげというより、あの方はトラブルに首を突っ込んで、それらを持って帰ったりは流石にしません……よね?」


ティーアの一言を聞いた皆の反応は、おかしいと思えるほど一致してしまう。


みんな「………」


「ま、まさか…な?」

店長はそう言ってはみたものの、ここにいる全員は同時に思ってしまった。


多いにあり得る、と……

案の定、彼は楽しそうな顔をしながら事件現場に足を運んでいたのである!



・所変わって、浅草で暴れている(くだん)の暴走ガイダーを取り囲んでいるパトカー達、その中で闘う人物とガイダーの姿があった。


「んもう、土攻撃の相手ってめんどくさいわね!私たちの攻撃じゃあらちがあかないわ。」


「そりゃあ僕は無属性だからね。あかりも僕も物理攻撃に特化してるから、自然を利用して闘う連中にはいまいちなのは当然だよ」


「はぁ、他のチームの子達は交通規制に捕まって身動きとれないって言うし。全く使えないわ…ね‼︎」

悪態をつきながら、硬い土塊を自慢のナックルで粉砕する彼女。


「またそうやって使えない発言する……勝手に一人で飛び出して、皆が君のフォローに必死なのがまだ分からないの?」


「うるさいフロット!私は立ち止まる訳にはいかないのよ。今の組織で自分の存在を示さなきゃ、私は二度とここで働けなくなる……あの会社の時みたいに惨めな終わり方を、もうしたくないのよ!」

あかりと呼ばれていたスーツ姿の女性は無謀にも、単身で突っ込んで行く。


「ダメだあかり‼︎」

フロットの制止も聞かず、特注ナックルで土属性のガイダーめがけて改めて殴りにかかったが、土でできたバリアに阻まれ失敗に終わった。


「あぐっ!」

勢いに負けて地面へと倒れこんだ[富士野あかり]は、その際に足を挫いてしまう。

暴走ガイダーはじりじりと、あかりとの距離を詰め始めていた!


「ほらあかり、急いで逃げよう!」

フロットが駆けつけて外側に引っ張って行こうとするが、もう間に合わない。


「いや!こんなとこで…こんなとこで終わりたくないよぉ!」

大声であかりが叫ぶなか、相手は砂で飲み込もうと襲いかかってくる!


だが、その攻撃が彼女達に届く事はなかった。


「「…?」」

二人が恐る恐る目を開けてみると、なんと相手は氷漬けになっていたのだ‼︎


「えっ?ど、どうなってるのこれ……誰かが助けてくれた?」

周りを見渡してみると、一人の男がパトカーの円外にあるやや高い場所から、片手をつき出す格好で彼女達の方向を向いていた。


「えっ?あいつって確か組織から観察対象にされてた奴よね。なんであんな力があるの?っていうか、なんでこんなところに?」


「(やっぱり高次元の人だったか…)」


「ふぅ、危ない所だったな……土属性のやつを相手に殴り付けるだけの攻撃なんて無駄も良いとこだぜ。

後の事はそこの人間達に任せて俺はさっさと行くか!もうギリギリだしなぁ」

彼は人のいない所に移ってからマスクと眼鏡をかけて高くジャンプし、建物の屋上まで壁キックで登ってから、再び大ジャンプした。


同時に、氷の足場をつくり再び雷の電磁波を両足に付与し走り去って行く。

その光景を一切見逃すことなく、富士野あかりとフロットはじっと彼の去っていく方向を見つめていた…


「やっべぇ開店時間ギリギリだ!間に合ってくれよ‼︎」

禅内仁は秋葉原まで、必死に走り続けていく。



・秋葉原の犬吹電器店


「さあてそろそろ開店準備するか。真矢、早くしないと学校に遅れるぞ?」


「はぁーい、行ってきまーす。ミューラ行こっ!」


「オッケー!」

二人は元気にでかけていった。


「ねぇおじちゃん!佳与も何かお手伝いしたい。」


「おっ、嬉しいねぇ!じゃあシャッターを開けてからで良いからよ、小さい商品と少し大きい商品があるからそれの仕分けを頼めるか?重たいやつは俺が持つ。」


「はーい!」


「頑張ろっ!佳与」

ドン!っと、外で何かが落ちるような音がした。


「「「?」」」

店長が様子を見に出てみると、なんと落ちた音の正体は禅内仁だったのだ。


「禅内!」


「あっ、店長おはようございます!すんません遅れちまって。」


「いや、まだ大丈夫だがよ…ってか今お前、上から落ちて来たのか?」


「ああ、急いで戻ろうと思って近くに来てから屋根伝いに飛んできたんだよ。また走り抜けると突っ切っていきそうだったからな!」


「はぁ、お前ってやつは…」


「いやぁ…ヘヘヘ」


「笑ってごまかしてんじゃねぇよ!……まあ良いや、早く支度をしてきな」


「はい、分かりました!」

支度するために中に入ると、彼の目の前には店の手伝いを始めている佳与達の姿があった。


「あっ、お兄ちゃんお帰り~!」


「お帰り仁様ー!」


「えっ?お帰りって何の事だ?」


「…仁がこの店を勢い余って通りすぎていったのを私たちは見てたのよ。もちろんおじさんにも伝えてる」


「シアン!そ、そうだったのか…」


「とりあえず、今は忙しいから早く準備してきなさいよ。」


「お、おう!」



俺は急いで仕事着になってからはそのまんま、夕方までぶっ通しで働くことになったのだった。


「「つかれたぁ~!」」

佳与もリオーネも完全にくたびれてしまった。子供なのに、すごいがんばり屋だな…


「おー、お前らお疲れさん!今日もなんとか乗り切ることが出来て何よりだ。」


「て、店長。最近客の入りが多くなり続けてません?」


「確かにな。お前が来るまではこんなことは無かったんだが…」

え?俺もしかして、一番きついときに来ちゃったか?


「まあ、今となってはお前さんが真面目に働いてくれるようになったおかげで仕事は回りやすくなったから、そこは素直に礼を言っとく!ありがとよ?とても助かったぜ。」


「…はい!」

なんだろう、こんなにまっすぐ向いてお礼を言われるとなかなか嬉しいもんだな。


これが、人相手に商売する人間が味わうことのできる良い所なのか?


「ただいま~!あ、仁さん‼︎」


「あっ、禅内仁!」


「おおー!真矢おかえり。それにミューラも真矢のガイダーになってくれたみたいだな?ありがとよ」


「ま、まああたいも真矢の事は嫌いじゃないし?一緒になるのも良いかなって思って…モニョモニョ」

最後は何て言ったか分からないが、気に入ってくれたらしい。


「さて、まずはうちで少し水分でもとっておけ。ほら禅内達もだ!」


「は、はい。」


「お邪魔しまーす」

皆で広い今を囲んでくつろぐ格好になったのを確認してから、店長がふらっと俺の隣に座ってこう聞いてくる。


「おし禅内。仕事も一息ついた事だし浅草に行って観光できそうなものがあったか、聞いみても良いか?」


「ブッ!べ、別に観光のつもりは無かったんだぞ店長」


「えー?じゃあ仁兄ちゃんおみやげとかも無いのぉ?」


「買えるわけねぇだろ…」

俺は頭を抱えながら俯いた。


「ふふ!分かってるよ仁様。じゃあせめてみやげ話でも良いから何か無かったか教えてくれない?」


「え”⁉︎まあ、うん……確かにトラブルがあったのが気になって野次馬みたいに覗きに行ってたのはある。」


みんな「やっぱりか」

お、俺の行動を既に読まれてただと!


「そんな事だろうと思ったわよ…で?何を見に行ってたのよ。」


「ぼ、暴走ガイダーの現場を見に行ってました…」


「よりによって暴走ガイダーかよ、物好きだなお前は……じゃあ聞くが、相手はどんなタイプだったんだ?」


「あ、ああ。土属性のガイダーだったぞ?でも俺の前に他の人間とガイダーが戦ってたみたいだが、苦戦してたみたいでなぁ。」


「へぇ!あんたの他にも暴走ガイダーをとめる奴がいたのね。私もビックリだわ!」


「あ、あの!その人はどうなっちゃったんですか‼︎」


「真矢、顔近いわよ?」


「あ!……はぅ」

なんか、ふと真矢の横顔がかわいいと感じた。


「…なんで俺の顔をつねってるんだシアン?」


「うるさい鈍感男」

鈍感、か……この辺でそろそろ改めて聞いてみとくか。


「シアン、俺は…」


「そ!それより、真矢が聞いてた質問にも答えてあげたら?」

またかわされちまった。


「……ああ。その暴走ガイダーは大量の土でその人と一緒にいるガイダーをまるごと飲み込もうとしてたから、とっさに俺が土と暴走ガイダーを氷漬けにしておいたんだよ。

後の事は急いでここに戻って来たから、どうなったかは見てない」


「あんた、さりげなく人を救って何気なく帰ってくるとか……本当に人間離れした生活よね。」


「禅内様はそちら関係の仕事にでもつくおつもりなのでしょうか?」


「ティーア。確かにそれならいつでもガイダーを止められるだろうが、俺は今みたいに自分の時間が持てる方が楽だ。

だから、もし探すんなら頑張りすぎずに過ごせる会社を俺は選ぶ!」


「ははは!まあ、その方が案外気楽だわな」


「じゃあじゃあ仁さん!変なこと聞くけど、助けた相手ってどんな感じの人だった?」


「えっ?どんなって、みた感じ面接前のスーツ姿をした奴と小さい男の子みたいなガイダーがいたかな。」


「そ、そのスーツ姿をした人って男?女?」

ぐいぐい来てるのはなんか怖ぇな……嘘をいったら何されるかわかんねぇし、正直に言うか。


「女っぽいやつだったぞ?会話はできる距離じゃないし、すぐ俺は帰ったけ…ど?」

何やら、真矢の雰囲気がおかしくなってる気がするんだが、なんか俺マズイ事でも言ったか?


「じ……仁さんの女たらし~!」

急に訳の分からない事を言って二階に上がって行く真矢と、それを苦笑いしながら俺を見て上がっていくミューラ。


「なんなんだよこの理不尽さは…」


「禅内…女ってのは分からねぇもんだから、深く気にしすぎるな。」


「おっさん…」


「はぁ、ご主人様ったらそんな事を言ってるから奥さんも家に帰りたがらないのですよ?」


「ティーア。それは流石に言わないでくれ…」


「ぷいっ!」


「あははは!ティーアがこんな風に膨れた顔をするのを見たの初めてだわ。」


「し、シアン~!」


「はははっ!…さてと、俺も今日はこの辺でアパートに戻るか。シアン、今日は一緒に帰れそうか?」


「う、うん…」


「そうか。先に行くぞ?」

俺は先におっさんに軽い挨拶だけをして、さりげなく店を出ていく。


「「シアン(ちゃん)」」


「佳与、リオーネ…」


「できたら今晩にでも素直になってみなさいよ。仁様だって、そんな悪い気持ちで拒んだりしないでしょ」


「はうぅ…」


「シアンちゃん、女はどきょーだよ?」


「プッ!佳与ったら一体どこの誰が言ったのよ、そんな言葉」


「やっと笑った!これならもう大丈夫ね?」


「あっ……ありがと。じゃあまたね!」


「「バイバーイ!」」

シアンは二人に元気付けてもらえたからなのか、やっと俺の隣に来ることができた。


俺達が帰宅した時間が既に夜の19時を回っていた所だったなので、この日はカップラーメンだけで簡単に食事を済ませた。

そして風呂掃除を終えゆったりと風呂に浸かっている間、過去に味わったことがない珍事件が起きる。


「シ、シアン?何で風呂場の中で俺と一緒に浸かってるんだ?」


「ダ、ダメ?」

なんだよこれ…急にシアンがかわいくなってるんだけど⁉︎


「ダメじゃねぇけどよ、なんか恥ずかしいなって…」


「わ、私だって当然はずかしいわよ!でも、今日はこうしてたい気分だから……そっちに行ってもいい?」


「あ、ああ。」

お互い裸の状態で見つめ合うのは恥ずかしいから、俺が手を出してその上に彼女が座り、俺と同じ方向を向いていた。


シアンと混浴する日が来るなんて思いもしなかった。こうしてみると、本当に可愛らしく見える……そう感じた俺はシアンを乗せた手を自分の胸元に近づけてみた。


「!」

本人も始めは少し驚いていたようだが、近づけた事が分かると俺の胸にゆっくりと寄りかかってくる。


「仁の心臓の音、よく聞こえる…」


「そ、そうか」

俺達はお互い照れててしばらく黙っていたが、シアンがさりげなく声をかけてきた。


「…ねぇ仁、話があるんだけど。」


「ん?なんだシアン。」


「今度の休日に、仁も誘ってみんなと遊びに行こうって話が出たんだ。良かったら行ってみない?」


「えっ?良いのか俺が一緒で。」


「い、良いって言ってるでしょっ!場所と時間は後日教えてくれるって。どうする?」


「俺は全然構わねぇよ。遊びに出るなんてほとんど体験してこなかったからなぁ」

俺が嬉しそうに返事をしたのを見て満足したのか、シアンも安心したように見えた。


こんな幸せな一時も味わえて嬉しいと感じつつ、同時に今困った事が起き始める。

それは、俺のム〇コが大きくなってきたのだ!これを見られるのは流石に気まずい!


「よし!じゃあシアン、その休日を過ごせるように俺も明日の仕事を頑張るぜ。

今日は早いとこ着替えて寝るから風呂から上がるぞ?」


「うん!」


「じゃあ湯船から出るぞ。俺の中に入っときな?」

焦って立ってしまったのが失敗だった。


「分かった。今入るね……って、わっ‼︎」


「シアン!」

慌ててもう片方の手でシアンが落ちる前にキャッチできた…が!


「あ、ありがと仁……え?」

シアンの目に入ってきたのは、立派に大きくなってしまった俺のム〇コ。


「あ…あ⁉︎」


「ま、待て!これはただの不可抗力だ‼︎」

俺の必死な説得もむなしく、風呂場の中で俺は感電することになる。


「ぶ…ぶぁかぁーーー‼︎」


「ンギャー⁉︎」


後日、その夜近所から俺の部屋から紫色の雷が迸ったのを見た!といったような噂が広まったらしい。

入浴からの雷撃って本来なら即死ものですよね……はてさて、二人の仲が今後どう進展するのか見ものです!


このお話が面白いと思ってくださったなら、ブックマーク(もう評価は諦めます)追加もしくは一言でもコメントを書いてくれるだけでも、書き手としてテンションを維持できるのでよろしくお願い致します!

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