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101話、四恩大明神

お酒+深夜テンションなのです少々雑かもしれませんが許せください。









ひと段落着いてやっと、俺の子達に会える。


前世19歳+今世18歳の37歳で子供ができてしまった。



と言っても、甲斐国まで押し込んだ、源氏の動きが心配だが。




「殿、少しよろしいですか?」


ん?辺見光長か。


「どうした?光長。早く子らに会いたいのだが?」


「その若君と姫君のことなのです。」


「ん?どうしたのだ?」


「某も、御子様方と同じ畜生腹というのはご存知でしょう?」


ん?畜生腹?なんだそれ?


「某ら兄弟は、畜生腹でしたので、一族にも家臣にも犬の子と良くない目を向けてきたものは少なくのうございました。であるからこそ、某は辺見の家を、畜生腹の信義は武田の家を継ぎました。」


そうか、畜生腹とは双子のことでこの世では双子は忌み嫌われていのか。


「さらに、若君と姫君は男と女。男と女の畜生腹は、前世契りを結んだけれど結ばれなかった男女でたったとも言います。若君と姫君には某のような思いはして欲しくありませぬ。」


あっ、そういえば子供の時星座の本読んだ時見たお話があったんだ。


「光長、遠い西の国の伝説にこんな話がある。スパルタという国の(みかど)の奥方はたいそう美しかった。その美しい奥方に全知全能の神が恋をし、奥方に子を産ませた。その時2人の皇子と2人の姫が1度に産まれた。2人の姫のうちヘレネーはひとつの国を滅ぼすほどの戦争を引き起こす程の絶世の美女に育った。姉であるもう1人の姫も美しく、強い女性であった。その姫は、母と同じで皇后となり、戦争で両親がいなくなった妹の娘を立派に育てたげたのだ。」


「ほう、神話には、そんな美しい姫君のお話があるのですか?皇子達はどうなるのでしょうか?」


「兄のカストールと弟のポリュデウケースは、とても仲の良い兄弟で、互いに協力しあっていた。しかし、兄弟が戦争にでると兄は矢を受け、死んでしまった。弟は、最愛の兄を失い後追いしようと自殺しようとしたが死ねない。なぜなら弟ポリュデウケースは神の血を受け継いでいたのだ。兄の後を追い、黄泉の国に行けず嘆いたポリュデウケースを見た神々はカストールとポリュデウケースを天にあげ、星としたのだ。」


「畜生腹が、神によって天に上げられたのですが!?」


「そうだ。神も認めたのだ。そう畜生腹と言って己を蔑むでない。」


光長が、感動で泣いている。それもそのはずであろう。幼い時から蔑まれてきたのだろうから。今回はさすがに男泣きにはつっこめない。


「であるから、光長。双子の気持ちが分かり、勇敢な将であるそなたに子らの傅役の1人になってもらいたい。」


「殿、喜んでお引き受けいたします。」


「叔父上と信円殿に頼んで遠江では4人の皇子と姫を神仏として祀ろうと思うのだがどうだろうか?」


「四人の御恩と書いて四恩大明神はいかがでしょう?」


「うむ。良いな!良い案じゃ!」


「遠江様、某の軍旗を四恩大明神と書いてもよろしいでしょうか?」


「もちろんじゃ!四恩大明神。良い響きだな。そうだ!」

あれ?いつ終わるの?もう101話だよ?


おかしいな、50話位で完結する予定だったのに。おかしいな·····。



ちなみに四恩大明神となった4人の子供たちは卵から生まれてきましたがその話は、光長が理解できないでしょうからてか僕が理解できないので省略させて頂きました。

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