99話、子は宝!
源義仲、中原兼光、巴御前以下1500騎ほどが投稿したと大江川の木曽兵に知らせると、敵は投降したようだ。
「遠江守様!遠江守様!」
「どうした?敵の援軍か?」
「奥方様が御子様をお産みになりました!!!」
「御子は男子か!?女子か!?」
「男子と女子の双子でございます。」
「なんと!?奥方様は、若君と姫君をお産みになられたか。この爺なんとお礼を申せば良いか。」
実盛喜びすぎだよ~。しかし子も大切だが、俺にもっと大切な問題がある。
「子に会いたいのは山々だが、まずは盛俊らに援軍を送るぞ。」
「もちろんにございますな。」
――――――――遠江軍殿軍――――――――
殿軍は矢を射ちきり、騎から2000騎から200騎に数を減らしながらも、敵と切り結んでいる。
「平遠江介!覚悟!!!」
「遠江介様!!!!」
平盛俊は、敵の一太刀は間一髪防いだが、その敵の後ろから来た新手が振り下ろす、刀に反応しきれず、足を突かれた。その痛みに一瞬盛俊は悶える。
「くっ、無念か·····。」
「遠江介殿!!」
大庭景親が、敵の腕に小刀を投げつけ、盛俊は、討ち取られるのを避けることが出来た。
「大庭殿、かたじけありませぬ。」
「いえ、元は助けていただいたのはこちらにございます。さぁ、儂の肩に。新田殿におつたいせえ!下がるぞ!!!!」
「大庭様!!!」
「なんじゃ!?」
「遠江側より軍が参ります。くっ、遠江守様討たれたか。」
「全軍、1人でも多くの敵兵を討て!!!!」
「「「「ははっ!」」」」
「ん?征東大将軍の御旗じゃ!!!!!」
「なに!?ならばあれは遠江守様か!?」
征東大将軍、伴以盛が、自ら兵を率いたことにより、坂東武者達は、朝敵であることを嫌い、続々と引き上げていった。
――――――――伴以盛視点――――――――
陣をしき、逃げてきた兵を見ると皆ぼろぼろであった。
「と、遠江守様·····。」
「盛俊、大庭殿、新田殿すまぬ。」
「と、、と、、、、遠江守様が、ご、、ご無事ならば。」
「俺はそなたらのおかげで無事だ。」
「そ、それはようございました。そうでございます、御子は?」
「子らは大丈夫なようじゃ。」
「子ら?なようじゃ?」
「双子と聞いたぞ。」
「と聞いた?」
「ん?どうしたのだ?」
「御子に一目合われておらぬのですか!?」
「そうじゃ。郎党が命を張っておるのに俺だけのうのうと子と戯れておられんだろう?」
「「「遠江守様!!!!ありがたき幸せにござる!」」」
「そう固くなるな。皆、帰るぞ。」
「「「はは!」」」




