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90話、凱旋途中

肩が痛いです。見た目古着屋の店員さん怖いです。
















結局、城国光率いる神聖隊も頼朝の郎党たちの奮戦で頼朝の首級は上げられず、頼朝は数人の郎党を連れ、武田軍の元に落ち延びていった。



駿河国富士宮に入った。


「頼朝めは、へっぴり腰のようですなぁ。」


援軍に駆けつけた、盛俊が、俺に笑顔で話してくる。


ん?なぜ和やかに馬を並べてるのかって?源氏方を甲斐国にまで追いやったのだ。



もちろん、油断は禁物だが、遠江にまで引き上げるのだ。



「遠江守様!遠江より使者が参っております。」


「ん?通せ。」


使者がいそいそと俺の前にくる。使者として参ったのは、内田三郎家吉という遠江に残った国人領主のひとりだ。


「家吉、どうしたのだ?」


「ははっ、まずは遠江守様、ご健勝おめでとうございます。」


「うむ、で、遠江に何かあったのか?」


「ははっ、まずは、奥方殿が、ご破水なされございます。」


その一報を聞いて、ここにいる男たちは沸き立っている。



内田家吉を除いて。



「どうした?家吉、浮かない顔をして。」


「遠江が、攻められております!」


「な、なに!?敵は!?」


景清が馬から転げ落ちて聞く。


「敵将は、木曾冠者源次郎義仲、兵3万程!援軍として、都より、源大納言頼政様の嫡子、源八条院蔵人仲家殿が5000率いて来られましたが、斎藤尾張介殿、長谷川上総介信連殿が束ねられております、遠江方と合わせましても1万程。皆様やっとの思いで、大井川上流にて、膠着させております!!!尾張介殿は、前線に立ち、兵たちを鼓舞しております!!!!!」


「そうか。ならば駆け抜けねばならぬな!!」


「しかし、ここに伊豆に残られねばならぬものも出てくる。」


··············。



やはり、この殿(しんがり)は敵の恨みを一気に受ける。さらに義仲軍に対抗するためほとんどの兵が引き返す為、五体満足ではまず帰れぬであろう。








「遠江守様。私にお任せくだされ。」


盛俊が、笑顔で歩いてくる。


「し、しかし!」


「その後は言わせませぬ。この盛俊に殿をお任せくだされ。これよりは私の代わりに、愚息が遠江守様をお支えいたす。」


「···············。」


「皆、何泣いておるのだ!この盛俊がおるからには、敵を通さぬ!」


「その覚悟、見事!元はと言えば、この新田太郎義重のせいで始まったこの戦。新田主従、遠江介殿にお供致す。」


「新田殿だけに、手柄はやれぬわ。大庭三郎景親も助太刀いたす。遠江守様。倅には、儂の軍略の全てを託しております。手足のようにお使い下され。」



こうして、盛俊の手勢のうち1000、義重の手勢のうち400、景親の手勢のうち700が残り、その手勢の半数以上はそれぞれの嫡子が率いて、その地を後にした。

古着屋の店員、あの無言の圧やめてください。地味に話しかけたらみんなウェルカムなのもやめてください。どっちかにしてくれよ!

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