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83話、反撃の幕開け

















俺ファイト。

――――――――遠江国 松殿――――――――


昼寝を楽しんでいると伊東祐親が俺の元に訪れた。



「遠江守様、某の紹介で来客ございます。」


「うむ。身支度する。広間に通せ。」


最近来客多すぎねぇか?普段、浴衣1枚で過ごしてるのになんで正装にならねぇといけねんだ。浴衣は涼しくて楽って少しブームになっていて、呉服屋でも仕立てられるようになった。



正装といっても、京や勅使の前で着る束帯とは違い直垂だからだいぶ楽なのだが。



広間に行くと数人の武士が、平服していた。


「伴遠江守以盛である。」


「「「「ははっ」」」」


「その方ら、伊豆介の紹介で参ったと聞くが名を名乗れ。」


「大庭三郎景親にございまする。」


「源志田三郎義広にございまする。」


「新田大炊助義重にございまする。」


「山木太郎兼光にございます。」


「遠江守様。」


「どうした?伊豆介。」


「この者たちはそれがしの旧知のもの達でございます。大庭三郎は、石橋山で頼朝めを打ち破った名将。志田三郎は、今亡き源陸奥四郎為義殿の子。新田大炊助は、北坂東の実力者。山木太郎は、頼朝に館を強襲され壮絶な討死を遂げた山木検非違使尉が嫡子。いずれも富士川で我らが武田、頼朝軍を打ち破った後に領地に圧迫を受けているものでございます。皆、遠江守様に臣従を誓い、その軍門に降るとのことでござる。」


「あいわかった。当主自ら赴いたこと褒めて遣わす。お主らはわしの大事な郎党となった。お主らの領地この遠江守が、守り通そうぞ。」


「この大庭景親、そのお言葉をいただけただけでも感激でござる!」


「うむ。頼朝征討軍をあげる故その方らの活躍に期待しておる。」


「「「「ははっ!」」」」


謁見が終わり、伊東祐親が俺の元へと近ずいてきた。


「旧友とその子らをだしに使うのはあれですが、これで大義名分が出来ましたな。」


「あぁ、これで心置き無く頼朝を征伐できる。」


「数ヶ月も平泉に滞在している信円に使者をおくれ!時は今とな!」



大庭景親が仲間に!

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