81話、判官!何やってんだお前!
疲れました。
甲斐源氏や、頼朝達のように各地の半平家勢力が続々蜂起していってると、都の父上からの文にある。
伴氏は、対東の諸勢力の総大将として、甲斐源氏や、頼朝率いる坂東武者を抑えろとの事だ。
物騒な世の中になったものだ。
「遠江守様。」
「ん、どうした?実信。」
「仁科大助の手の者から、源義経が兵を上げたとの報告が。」
「あくまで頼朝とは違う、独立した軍か。だが何も権限のない男に兵を用意できないだろ?」
「それがさすが戦上手。ほぼ養父のようなものである、鎮守府将軍藤原陸奥守秀衡自ら兵を率い、義経の兵に加わったとか。」
「んーそうか。」
「頼朝と合流されたら厄介かと。」
「んー、そうだ。義経は、確か史実では秀衡の子の泰衡に殺されたな。」
「いかにも。」
「とゆうことは、秀衡と泰衡の間で隔たりがいり、泰衡は自家の存続を望む男であろう。」
「私は判官贔屓ですが、そう言われればそうですね。」
「秀衡不在の今、俺自ら奥州平泉に足を運ぼう。」
「いえ、さすがに遠江守様は、遠江国の主。この地に留まって貰わねば。」
「では、大助に?」
「大助達には坂東の、動向を見張らせております。」
「ん〜困ったな。義盛を京都におくんじゃなかった。」
「そういえば、非戦闘である、僧侶は使者になることが多いでしょう。」
「あ、信円殿か!」
「はい。その通りです。信円殿にお頼み致しましょう。」
というわけで信円さんお呼びしました〜
「かくかくしかじかで、信円殿平泉まで使者に言ってくれませぬか?」
「お任せくだされ。」
「それはありがたい。では、海路で行きましょう。もちろん護衛はつけます。」
「かたじけない。」




