72話、富士川の戦い④
ちぇすとぉぉおぉぉぉおぉおおぉぉぉおぉぉお
示現流でした。
そういえばなろうの小説でちぇすとぉぉおぉって、叫ぶのは純粋な示現流ではなく、下級藩士達が編み出したとか、なんとか読んだような気が。
あの小説とても面白かったので、もし名前わかる人いたら教えてください。
「本陣に、平蔵人頭様がまいられました。」
「以盛殿!久しぶりじゃな!」
「維盛兄上!京からご苦労です!」
「敵兵の数は?甲斐武田軍主体で頼朝、北条、千葉を初めとする坂東武者が加わり、3〜5万となっております。」
「遠江方の兵力は?」
「24000程でございます。」
「急ごしらえだったので、京から連れてこれた援軍は、2000。さらに、以盛殿の窮地ということで道中従ってきた三河のもの達が加わり5000。」
「遠江守様!伴家の一大事と聞き付け、私の10親等から、郎党の5親等まで引き連れて、駆けつけましてございます!」
資時それやりすぎだから。10親等とか、伴善男でも混ざってるんじゃないの?え?え?
「蔵人頭様と遠江守様の兵合わせても3万も満たしませぬな。」
「げ、父上」
「どうしたのだ?景清」
よく考えろ吉佐。未来の平家棟梁に、平家随一の侍大将が着くのは当然だろう。
「以盛様。お願いがひとつございます。」
「愚息を本陣に入れてくだされ。」
「傅役の頼みならば聞き届けなければな。」
盛俊の息子というのは、俺の小姓を勤めてくれている、平次郎兵衛盛嗣だ。盛俊に似て恵まれた体格だ。
「これが俺の初陣…」
盛嗣は少し緊張している。
「盛嗣笑顔だ。」
「では、中央軍から順に富士川まで兵を進めろ。」
ついに、戦が始まる。
ついに援軍到着しましたね。史実でも追悼軍の総大将は、維盛でしたね。




