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70話、真・富士川の戦い②




「俺たち3900だけで立ち向かわないといけないな。」


「遠江の民達を呼び求めては?」


うん。吉佐ちゃん俺もそれでいいと思う。


「それでは、遠江法度次第を破ることになるではないか。」


いや、盛俊。そんなところで生真面目出してこないで。


「とりあえず、俺の家臣団を外様衆含め、皆集めよう。」




――――――――10月17日遠江国総評定――――――――


今回は緊急ということです松殿ではなく、磐田湊の商人用屋敷にて、評定だ。




「皆のものに集まってもらったのは、源氏の刃が、遠江に向かっておってな。対処せねばならんゆえ万が一に備え、皆、民を連れてにげT…」


「遠江守様!水臭いですぞ!」


このでっかい声は、井伊八郎だ。


「井伊殿の言う通りでござる!」


またまた野太い声だ。これは勝間田。


「それがし、満功と結婚いたしまして、息子が2人増えまじでござる!3人の息子たちの為、出陣いたす!」


このイケメンは、一萬丸と、筥王の新しいお父さんだ、曽我太郎祐信だ。横には2人の養兄の祐綱が座っている。2人とも小太郎祐綱になっているところを領内巡回でみかける。



「この原三郎も、源氏を蹴散らしたく存ずる。」


白髪混じりの初老の男は原三郎清益。


「某の居城は、駿河の目と鼻の先!ぜひ、橋頭堡になされよ!」


こいつは、横地城主、横地太郎長重だ。城の改築を手伝ったら、とても感謝されている。正直重い。


他の外様衆も、皆出陣すると言ってくれたところで、


「これが、外様衆の総意でござる!遠江守様の郎党になってから日は短けれど、受けた御恩は多すぎまする!今こそその御恩を返す時。この戦では、受けたご恩の、ほんの1つしか返せぬでしょうが、我らも出陣いたす!!!」


外様衆筆頭、伊藤伊豆介祐親の声が響いた。



「遠江守様!館の外をご覧くだされ!」


「ん?なんだ?」





辺りを見渡す限り、真っ黒だ。人間の頭で。


え、この時代一揆ってあったの?


「お前たち、この人数相手にも勝てるのか?」


あ、みんな日和っちゃってるよ。


「おらたちゃ、遠江守様にもらった恩を返しにきただけだ。おらたちの命遠江守様にあずけるだ!」


「ん?なに?え?今なんて?」


「だがら!源氏達を成敗しに来ただ!」


「しかし、お前たちは民だ!戦は武士の仕事!」


「んな事言うな!主を守るのが郎党の仕事だっペ」


「んだんだ。遠江守様死なせちゃ、遠江が終わっちまう。」


「白飯が食えなくなっちまうだ!」


「はっはっはっ!ならば戦に勝ってたらふく白飯食おうぞ!」


「「「「「「「「おぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」」」」」」」」




屋敷の中から外から大歓声が響き渡った。




もっちもっさんの戦力


3900+外様衆の兵5000+15000=23900

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