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68話、皆さんお久しぶりです。

すいません。継之助くんの方考えているうちにこっちが恋しくなっちゃいました。これから投稿していきますので、また呼んでくださればうれしいです。

和田義盛と仁科大助は、南都六宗の一つ、法相宗の大本山、興福寺へと入っていった。




「伴遠江守様の使者、伊勢左衛門尉でございます。」


「同じく、仁科大助にございます。」



若い学僧が、


「これは、ご丁寧に。拙僧、一乗院院主、信円にございます。別当がお待ちです故、こちらに。」




信円に通された部屋には、老僧が、1人座っていた。


「伊勢殿…」


「あぁ、気づいている。寺の周りからたくさんのただならぬ気配を感じるな。」




「ようこそおこしなられた。儂が興福寺別当、尋範です。」


「伊勢左衛門尉です。」


「仁科大助です。」


「して、おふたりはどのような御用で?」


「遠江で、南都の教えを広めていただきたく存じます。」


「はて?遠江には、鴨殿がおられるとか。鴨殿は、前賀茂社宮司殿の嫡子でございましょう?鴨殿のお教えを伝えればよいのでは?」


(この、じじいにはったりは聞かねぇな。)


「正直に申しますと、興福寺並びに、南都の六宗の方々と仏具の数々を遠江まで避難させて頂きたい。」


「避難とは?なにから避難すれば良いので?」


「六波羅入道様の軍からです。六波羅様は、南都の皆様に疑いの目を向けられているご様子。ならば、双方いざこざになる前に遠江へとということです。」


「お断り致す。」


「な!」


「しかし、儂の愛弟子の信円を行かせましょう。一乗院院主で、元関白藤原忠通様の子息じゃ。興福寺別当を継ぐ資格もございます。」


信円も急に振られてびっくりだ。


「遠江には、大きな湊があり、宋とも交易を、行っていると聞きます。そんな遠江で学べることは幸せなことでございます!」


「うむ。信円もこういっておることですし。決まりですな。他の寺にも、若者を募りましょうぞ。」


「ありがたく。しかし、遠江守様の兵は皆遠江国におり、僧侶の皆様を護衛することが出来ませぬ。」


「そのことは、心配に及ばず。興福寺には、5000を超える僧兵が控えております。我が寺と、延暦寺にも頼み精鋭をあつめましょう。」


「ありがとうございます。」




こうして、伊勢義盛、仁科大助、一乗院院主信円を初めとする僧侶、興福寺と延暦寺の僧兵、500に囲まれて、遠江へと、旅だった。

信円は、南都焼討後の、興福寺別当で、焼き討ちで荒廃した、南都の復興に尽力した、興福寺中興の祖です。

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