67話、We will help 南都.
昨日めっちゃ嬉しいことがありました。もちろんどんなことがあったかは秘密です。
秘密です。
この世界では、主上と平氏政権との仲は比較的良好のようで、まだ幼帝安徳天皇は擁立されていないのだが、福原京への遷都は行われた。
――――――伴家評定―――――――
「なぜ父上は遷都をしたのだと思う?」
「福原は、大輪田泊に近く、貿易のしやすからでしょう。」
「遠江介殿、確かに一理ありますが、それだけで六波羅様は、遷都なさるでしょうか?」
「確かに尾張介殿のおっしゃる通りですな。」
「遠江守様」
「ん?なんだ?実信。」
「六波羅入道様は、貿易面だけでなく、南都勢力を恐れてのことでは?」
「治部少丞殿のおっしゃる通りじゃ。古来より、仏教勢力というものは力を持ちすぎた。わしら社家を見習って欲しいわ。」
「となると、六波羅様は南都に攻め入ろうと考えているのかもしれませぬな」
「しかし、爺、それでは平家一門は末代まで罵られよう?」
「なら、いっその事、坊主共を遠江に移住させたらいいんじゃないですか?」
「ん?吉佐今なんて言った?」
「だから南都の僧侶に遠江まで来させるんですよ。で、田舎は嫌じゃとか言って来なかったやつは、本家の皆様の軍で握りつぶして頂いて。となれば、平家一門の慈悲に答えなかった、坊主共の責任となるでしょう?」
「さすが、俺の乳母子だ!早速父上と、南都の僧侶共に、文を書こう。」
「交渉役は、京に残した、伊勢義盛にさせるか。」
「三郎も、官職をもらったそうですしな。」
――――――福原京―――――――
「伴遠江守様からの伝令でまいりました。」
「ん?以盛様からか。忘れたらたと思ってたわい。」
「こちら文になりまする。」
「うむ、ありがとうな。」
「では、後ほど」
伝令は、軽い身のこなしで去っていった。
「なんじゃありゃ。曲芸師か?」
『伊勢三郎義盛くんへ
仏教広めたいから南都の僧侶を遠江に連れてき
てね。後、僧兵達も強いからぼくちんの軍に組
込みたいなぁ〜。
三郎くんならできるよね!ファイティン!
伴遠江守以盛』
「人使いが荒い、殿だぜ。」
「六波羅入道様より、南都の僧侶への、交渉の許可を頂きました。」
「うわぁ、お前いたのか?」
「はは。」
「名は?」
「仁科大助と申します。」
「そなたの身のこなし凄かったなぁ。おりゃあ、口しか武器がねぇからその技教えて欲しいや。」
最近あとがき思いつかないです。




