6話、内に棲む鬼
「松王丸、わたしの書院にいくよ。」
「はい。叔父上」
とおされたのは小さな離れだ。
長明が戸を開けると本屋のにおいがしてきた。
「座りなさい。」
俺が座布団に座ると長明が言った。
「松王丸、そなたは、殿上人になるやも知れぬ童。教養は今のうちに身につけておくべきじゃ。」
俺的には神主になって源氏に殺されるのを阻止したいのだがな。
「ですが、叔父上わたしは神官になりとうございます。」
「神官とて楽じゃないぞ?」
「わかっております。しかしわたしは神に救って頂いた命。神のために命を使いたいのです。」
「そなたの覚悟しかと伝わった。加茂流神道をそなたに伝授しようぞ。」
「ありがとうございます!!!!叔父上」
「では松王丸まずそなたに質問じゃ」
「どうしようもない難題に当たった時人はどうするべきじゃろう」
こいつは所詮神官こう言っとけばよい
「神仏のご加護を求めます。」
「うむ。人には信じるものが必要じゃ。だが違う。神や仏に助けを求めるだけではなにもかわらぬ。」
「では、人に助けを求めるのですか?」
「それでは確かに物事は解決するが、そのものは成長できぬ。」
「ならばどうすればよいのでしょうか?」
「それは己の中に棲む己に蓋をする鬼を打倒すのじゃ。わたしは己の中の鬼を打倒すために日々精進しておる。」
己の中の鬼か、、意味が分からん。
「いつかそなたにも理解できる時が来るであろう。この話は覚えておくのだ。」
それから、和歌や琵琶の稽古をし、今日の授業は終わった。
自分でも何言ってるかわからないっす。
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