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59話、やっぱり米はうまい。卵かけご飯がいちばん美味い。

最近セミがうるさいです。






































なんだろう

平安時代もうるさかったのだろうか。

松尾芭蕉が読んでるから江戸時代はうるさかったよね。



郎党たちへの叙任も、開発領主達への遠江法度次第の発布も終わり、次は目安箱の設置だ。これは民を本とするために、俺が提案した。みんな画期的だと喜んでいたのがなんか嬉しかった。



俺も自ら目安箱を置いていった。


どの村に行っても、まず遠江守と言ったら驚かれ、目安箱を置いてると言ったらなんだそれときかれ、目安箱の使い方を教えたらまた驚かれた。




さらにまず俺の直轄領、つまり浜名郡の村々で、農政改革を実施した。もちろん断ってもよい。だが、協力してくれた村は年貢を免除すると言ったら、みんな快く引き受けてくれた。





まず、塩水選をさせる。もちろん農学部だった俺からしたらこんなのちょちょいちょいだ。さらに牛馬耕、堆肥、傾斜地には、田んぼを作らせた。




そして、植え方は正条植をさせた。俺もこれらの作業を民と共にすると領民や、郎党たちに止められたが、まぁ気にするなと言っておいた。






刈り入れ時になると、米がたわわに実っていた。領民たちは涙を流して喜んでいた。






そして、浜名郡の村々の顔役が、集まってきたという訳だ。






その中から、一人の男がすすっと出てきた。


「顔役を代表致しまして、小野田村名主(みょうしゅ)小野田甚太郎でございます。」


「うむ、甚太郎。顔役皆で押しかけてきてどうしたのだ?もしや皆の気に触らぬことをしてしもうたか?」


「いいえ!滅相もございませぬ!」


「ではどうしたのだ?もしや敵襲か?」


「いいえ、そのようなこともございませぬ。ただ、我らで食べきれぬほどの米が取れましたので、遠江守様にお納めしようと思いまして。」


「だめじゃ。米はきちんと保存すれば10年は持つ。お前たちの蓄えにせよ。」


「であれば、税率は例年通り、八割納めます。」


「ならぬ。そすればそなたらの取り分が無くなろう。我らも朝廷に収めぬ米がある故そうじゃな、収穫高の三割ほど収めよ。」


「し、しかしそれであれば!」


「よい。子は宝じゃ。そなたらの子、孫達にうんと食わせてやれい。」


「「「「「ありがとうございます!」」」」」


「遠江守様。」


「お主は?」


美島村名主(みょうしゅ)美島伝八でございます。」


「伝八、どうしたのじゃ?」


「我ら、牛馬を使いましたら、時間を持て余してしまいます。何か我らに仕事を下さりませぬか?」


「休んでおればよいだろう。その間寝るもよし、酒を飲むもよし、子をこさえるもよしじゃ。」


「しかし、そうしておりましたが働きたいのです。」


根っからの社畜かよ。


「ならば米の副産物として茶を栽培し、蚕を育ててくれ。沿岸部の村のものには、塩を作ってもらう。塩の作り方は俺が教えるから沢山作ってくれ。茶や蚕から作った生糸と絹、塩は京や、宋に売って銭に変える。その銭で、そなたらが目安箱で書いてくれたことを実施していこうと思う。」


「なんと言えばよろしいか!遠江守様は誠の名君でございます。」


「うむ、そうであるな。まるで宋の太祖、趙匡胤のようじゃ。」


下総守様まで褒めないでよ〜てか趙匡胤って誰〜


「そうでありますな。我が甥ながら誇らしいです。」


長明叔父上に褒めらるの自体初めてなんだが(^_^;)






そして京には、今業平は、趙匡胤の再来であると噂が届いたという。

やっと内政チート第1弾出来ました〜。


実は第2弾もありますのでお楽しみに!





今日は17時まで寝てました。気持ちよかったです。

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