44話、今業平
最近寝不足なので眠いです。
「皆読み終わったようだし批評しあおうぞ。」
以仁王の一言で批評会が始まった。
お互いの歌を良いところは褒め悪いところは指摘するのだ。素晴らしいですね〜趣深いですね〜と流していたら
忠度叔父上が
「兵衛少尉殿の歌も一際素晴らしいですよ。」
と一言発したことにより、俺の和歌が皆の目に止まった。
「むむ、兵衛少尉殿これは在五中将の本歌取りですな。これは素晴らしい。」
今の世の中で最高の歌人の1人、藤原俊成に褒められた。「誠ですな。12の齢でこのような素晴らしい和歌を読まれるとは、さすがは兵衛少尉殿と言った所でしょうか。」
頼政も褒めちぎってくる
「以盛、あっぱれじゃ。こんなあっぱれな才は今業平と呼ぶのが相応しいな。」
今業平だなんて、以仁王言ってくれるじゃないか。
これも長明叔父上との手習いがあったこそだ。
「今業平は琵琶も得意であったな。実は白河院にお頼みして、正倉院から、螺鈿紫檀五弦琵琶をここに持ってきておる。もちろん以盛に奏してもらうためじゃがな。」
「もちろんわしも聞かせてもらうぞ。」
たぬきのような天狗のような坊主出てきた。
後ろにはアラサーくらいの女性が控えている。
「父上、いらっしゃったのですか?
「螺鈿紫檀の音色を聞いてみたくてな。」
以仁王が父上って読んでるってことは.......
この人.......




