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43話、※桜の会では無いです

今日は寝坊したので大学行くの諦めて以盛くんのお話を書きました。



河井継之助の小説も書いているので良かったら見てみてください。


今日は歌会に呼ばれている。


主催者は直属の上司、以仁王だ。



三条高倉宮に訪れると王の次女に迎えられ庭へとに招かれた。やはり源頼政もいる。


「おぉ以盛よく来たな。ん?その者は?」

実は歌会があるという噂を聞きつけて俺に着いてきたやつがいる。

「王、私からも紹介させてくだされ。」

ん?誰このおっさん。

「この者は私の弟子で平右大臣様の弟、平忠度と申すものでござる」

「ほう、お主が平忠度か。素晴らしい歌を読むのだな。俊成からもよく聞くぞ。」

「勿体なきお言葉。」

「して、忠度。以盛は歌会が初めてと聞く。この歌会では以盛の後見役として、以盛と一緒におってくれぬか?」

「はは.......」

なんか落胆してる。

「もちろん忠度にも歌は読んでもらうからな。」

忠度叔父さん、ぱぁと顔が明るくなったよ。破顔だよ。




まず庭の小川の前に一人一席座らされていき、短冊を数枚ずつ渡される。俺は忠度叔父さんと2人で2席分用意された。

1人で短冊とにらめっこしていると、

「松王丸、何も考えずとも良い。自分の感じたままに詠むのだ。」

考えるな感じろか。まかせろ。




さささささー




「ん?以盛もうかけたか。どれどれ?」





"前見れば

川に流るる

朱紅葉(あかもみじ)

からくれなゐに

水にくくるかな"


「おぉ、これは在五中将の本歌取りか。さすが以盛じゃ。わしも考えねばな。」



"風のおとに

秋の夜ぶかく

寝覚して

見はてぬ夢の

なごりをぞ思ふ"



「忠度叔父上!以盛もそんなことよくありまする!」

「ははは、そうだぞ以盛このように和歌は思うたことをそのままに伝えるものなのだ。そなたの歌も前を見てない人にそなたの思うたことが伝わる良い歌じゃな。」




忠度さんの和歌は忠度集から引用させてもらいました。

和歌なんて詠むことはほとんどないので、考えるの楽しかったです。




中学生の時の国語の授業で考えた俳句をここで一句



大渋滞

前の車が

揺れている

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