36話、ワンピース
特に前書き書くことないです。
感想、いいねなどお待ちしてます。
「以盛様、起きてくだされ。」
ん〜眠いのに〜実盛の声が聞こえる。お前は母ちゃんか。
「あれ、知らない天井だ。」
「何を言ってらっしゃるのですか?以盛様。ここは大輪田泊の宿所でございます。」
「あぁ、そうだった。もう朝になったのか。」
「はい。もう迎えの船も来ております。」
「おぉ!船が来てるのか!!」
「ですから早くお支度をしなされ。」
「少しまってくれ、実盛!」
飯をすませ、服を着替えると忠清が部屋にやってきた。
忠清の後ろには、肌が黄金色に焼けた肌に、白い歯が一際目立つ笑顔で男が立っている。
「以盛様。迎えのものを連れてまいりました。」
「その童が、清盛様の倅、以盛様か。」
「資光殿、以盛様に童など御無礼だぞ!」
「貴様、俺の刀でたたっ斬ってやろうか!」
「よい、忠清、景清よい。私が清盛が八男、平兵衛少尉以盛だ。そなたは資光と言ったな?」
「いかにも、真鍋水軍当主真鍋平三重貞が末弟、真鍋五郎資光じゃ。」
「ご当主の弟殿に出迎えていただけるとはとても光栄だ。」
「10くらいの童の割には堂々としておるな。では以盛様と侍従の者たち俺についてこい。」
真鍋水軍
平安時代中期か初期に真鍋島に、検非違使として、橘朝臣遠保が真鍋島へと渡り、そこで子をなし、その子たちが真鍋を名乗ったという説や藤原氏の末裔ともされますが、藤原氏の末裔説は根拠に乏しく、僕は橘氏説を推します
平安時代末期、真鍋島の住民の真鍋四郎、五郎兄弟が平家方として、一の谷で活躍したのは平家物語や源平盛衰記で確認できます。平家物語では、眞名辺四郎五郎、源平盛衰記では眞鍋五郎資光と出てきます。
そして、史実での主人公は平姓から真鍋姓を名乗っており、この四郎五郎兄弟とはただならぬ縁を感じます。ちなみに真鍋氏の子孫は石山合戦で有名な真鍋七五三兵衛がいます。七五三兵衛は真鍋の祖先は藤原氏と語っていたそうです。




