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31話、平家物語で割と人気があるやつ。

すいません。今回は以盛いないんで、語り手視点で話を進めました。

―――――――――――美濃国 石橋――――――――――



美濃国石橋村、家が50軒ほどたっている小さな村だ。





そんな村に都から男がやってきた。








「平兵衛少尉様の使いで参った、赤坂勝直である。熊谷直実殿にお目通りを願いたい。」

男は作男は畑を耕しながら俯いていった。

「直実殿の屋敷はあれだ。わしから伝えておくから屋敷の中で休まれるが良い。」

屋敷と言っても周りの家屋と変わらない質素なものだ。

「あいわかった。」

その時、赤坂長勝次男、勝直はなぜ作男が熊谷殿の家に招き入れることが出来るのかと思ったが、そのまま屋敷へと入った。



四半刻ほどして武士がやってきた。




「もしや先程、畑を耕しておられたのは?」

「恥ずかしながら武士(もののふ)でありながら畑を耕さなければならぬほど困窮しておってな」

それにしては立派な甲冑が熊谷の後ろにある。

「この甲冑を売れば良いのでは?」

「久下直光様の元を出奔して路頭に迷っていたわしに手を差し伸べてくれたのは、縁戚であった、盛宗様じゃ。その御恩に報いるためには、この先祖代々の甲冑手放せぬ。」

直勝は思った。やはり盛宗の目標は頼朝を討つことか。

「であればこの石橋村だけでなく、我が主、以盛様と共にと石橋盛宗様にお伝えくだされ。」



そして男は石橋村を去った。

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