21話、初陣が対盗賊とかなんかね(前編)
検非違使平兵衛少尉以盛これで9歳ってどんだけ高倉天皇と清盛の信頼厚いねん!+腐れ親王パワー
「若、敵が見えてきました。やはり敵は1000程いますな。陣形はいかに?」
「本軍を石として、敵に当たらせる。」
「しかし、それでは若が!」
「大丈夫じゃ、わしらが餌になっておる所を伏兵となっておった右翼と左翼が囲む。」
「だからお師匠殿と盛俊殿は森に隠れて行ったのですね」
「その通りだ吉左。お前は俺の近衛隊100を動かして貰う。300ずつ父上から150以仁王から私の私兵にせよとの事だ。」
「若もやっと自分の兵を持たれるのですね!」
「そうじゃ。お前は100騎の部隊長じゃ。」
「お任せくだされ!この時のためお師匠から様々な陣形を学んでおりました!」
「急報、敵が動き始めました。若、ご指示を。」
「皆の者、今は粘って粘って敵を食いつかせろ!そして伏兵を待つのだ!」
「「「おお!!!!!」」」
「第一陣ぶつかりました!」
「この本軍は、宋の陣形を参考にした圧倒的な防陣だ!盗賊ごときでは抜けぬ!」
「急報、第一陣、其ノ壱、其ノ弐、其の参共に敵を押し返しております!!」
「よし!そのままだ!!良いか敵をここに留めておくのだ!!」
「急報!敵本陣から150程が突撃してきます!!」
「大丈夫だ!まだ第一陣で防ぎきれる!」
「野郎共!!!突撃だ!!!!」
何だこのでけぇ声は!まるで熊の鳴き声だ。鼓膜が破れそうだ。
「急報!第一陣其ノ二抜かれました!」
「其ノ伍に断固死守せよと申し付けよ!法螺貝を鳴らせ!
」
ぶぉぉぉぉ〜法螺貝がなった瞬間右翼と左翼が敵を囲んだ。
「急報、敵の強部隊の正体が分かりました。率いているのは賊将熊坂張範、部隊も張範の配下共です!張範の5人の息子共も一緒とのこと!」
「そうか、熊坂長範は長刀の達人と聞く。盛俊と実盛に警戒せよと伝令をせよ。」
!!!!!!
「熊坂長範が側近長雲蘇鉄、見参、都から来た豚の将を討ち取る!!!!」
「させるか!!!」
「吉佐!よくやった!敵はたったの一騎だ!皆の者囲って生け捕れ!!!!」
「敵将がこんな童とは、童に情けをかけられるなど男児の恥じゃ。首を切れ!」
「それは勝者が決めることじゃ。主君の行く末最後まで見届けろ。」
〜その時第2陣其ノ伍では〜
「盛俊様!賊将熊坂長範に追いつきました!」
「よし味方が何とか持ちこたえたおかげだ!!」
ギョロリ敵強部隊の1番前にいる男が盛俊を睨みつける。
「お前が熊坂長範か!」
「そうだこの俺が天下の大盗賊熊坂長範だ!、よくよく見れば良い甲冑をつけておるな。その甲冑わしが貰う。貴様には今ここで死んでもらうぞ!!!」
ガギン!キン!キン!ヒュッ!!
長範の長刀が盛俊の頬をかすった。
ゴッ!盛俊が仕返しのように長範の兜にひびを入れる。
それから50合程撃ち合っても勝敗がつかない。
兵と小盗賊共は2人の一騎打ちに見入って、自分たちが殺し合うのも忘れている。
盛俊が槍を落としてしまった。盛俊は直ぐに帯びている太刀を抜こうとしたが刹那に長範が盛俊に切り掛る!!!
ドッ!!!!!!!!!
ちなみに熊坂長範は実在したかはわからないですが、義経記に見られる伝説の大盗賊です。義経記では配下300人ほどと義経に挑んだそうですが、義経に全滅させられたそうです。義経どんだけ強いねん。そんな強いなら教経から壇ノ浦で逃げんなよ!
あぁぁぁぁ以盛の側近盛俊がぁぁぁぁぁ!!!!
キングダムでは亜光と麻コウは一瞬でやられてましたね。
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