表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
16/102

16話、源氏のハイパーじじぃ

今日は三条高倉宮に出仕する日だ。

以仁王は俺が幼少ということで3日に1度出仕するようにと言ってくれている。


「以盛。今日はそなたに合わせたい者がおる」

上座に以仁王、以仁王の前に俺と老人が向かい合う形で座っていた。

「源正四位頼政と申します。」

ん?頼光?よりまさ…あ、こいつ以仁王と一緒に平家を倒そうとして返り討ちにあったやつじゃん!

「平兵衛少尉以盛でござる。」

「この頼政はのう。和歌の達人でな、時々こうやって屋敷に招き和歌を読ませておる。また弓の名手で近衛院の御世には弓で鵺を討ったほどの者のじゃ。」

「以盛様は武門として最年少で官職をもたれました。同じ武門の出として、こんなに誇らしいことはございませぬ。」

「頼政殿の和歌、我が叔父上、長明が感服しておりました。」

「おぉ、以盛様は長明殿の甥御でございましたな。長明殿はよく共に和歌を読み、共に酒を呑む良き友です。長明殿の甥御で平清盛様の御子とは羨ましいです。」






六波羅の館帰宅後



「松王、今日の腐れ親王はどうであったか。」

あいつなかなか良い奴だから悪口やめてやってくれ^-^

「源頼政殿にあわせて頂きました。」

「ほう、頼政とな。あの爺は源氏長老(てきのおやだま)でありながら、わしら平家に尽くしておる忠義者じゃ。」

「頼政殿から父上にとこのような和歌が。」



〜のぼるべきたよりなき身は木の下に 

椎をひろひて世をわたるかな〜

「源頼政め、粋なことをしよるわ!源氏のジジイ!わしが太政大臣に昇進した暁にはそなたは源三位と呼ばれておろう!」

何ひとりでわめいてんねん。どんなに叫んでもあのじいさんには聞こえねえよ。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[気になる点] >「源正四位頼政と申します。」 ん?頼光?よりみつ… ここ頼政じゃないかな
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ