15話、実盛と連銭葦毛
いやー我ながら実盛を出したのなかなか良かったと思うんですよね〜多分実盛は義朝が無くなったあとは浪人だったでしょうし。知盛と接点持たして割と自然に以盛の郎党に出来て良かったです。
題名の遊び心忘れてましたちくしょー(^_−)−☆
今日は、盛俊から武芸の稽古を受ける。
そして、新しく家臣になった、斎藤実盛も、俺に武芸を教えてくれる。
「以盛様、今日は笠懸を致しましょう。」
吉佐が俺の愛馬、零を連れてきた。零はとても美しい連銭葦毛の馬だ。零は知盛兄上から元服の祝いで貰った。
「実盛、お前は歴戦の名将じゃ。そなたの弓裁きを見てみたい。」
「分かりました。お見せいたしましょう。」
実盛は、500メートル程離れた位置から10本射った矢を全て当てた。
「さすが歴戦の猛将ですな」既に勇将として名が知れている盛俊が感嘆して声をあげた。
「いえ、盛俊殿の、薙刀も素晴らしいですよ」
「実盛、本当にお前のような者が、私のような童に使えてくれて嬉しく思うよ」
「若のような未来あるお方が私のような老人を使っていただき、もったいないです!!」
「私は童。父上や兄上達のようにお前に上げれるものは何も無いが、この零を受け取ってくれ。」
「し、しかし零は、知盛様が若に授けられた、大切な御馬。私のような新参者の死に損ないが頂けるものではありません!!」
「ならばこれは命令だ。斎藤別当実盛よ。零をそなたの馬とせよ。」
「ははっ。ありがたき幸せにございます。」
斎藤別当実盛は、むせび泣いていた。
その後、斎藤実盛の身の上話を聞いた。
「実盛は、その駒王丸の恩人というわけだな。」
「いえ、主のお子の御命をお助けするのは武者として当然のことです。若が、戦場に出られたら、若の殿軍とりましょう」
「その言葉先々まで覚えておくぞ?ハッハッハッハー」
実盛も笑っている。
「実盛殿、あなたは歴戦の名将。あなたが持っていらっしゃる兵法術を主と私、吉左衛門にお教えください。」
「私からもこのとおりじゃ。」
「御二方とも頭をお上げくだされ。この老人の戦の経験が、若たちのお役にたつのでしたらいくらでもお教え致しましょうぞ。」
これで俺と盛俊、吉佐の兵法師範は実盛となった。
以盛のスペ
主君|以仁王
両親|平清盛、加茂長継娘菊花殿
郎党|平盛俊、斎藤実盛、伊藤吉左衛門
武具|弓矢、清盛から貰った黄金造りの刀
住居|清盛の邸宅の一室に住んでいる。
親しい人物|清盛、知盛、頼朝?
ちなみに実盛が亡くなった時に乗っていた馬は連銭葦毛だったらしいです。
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