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12話、宴じゃ!

「松王丸!」

「兄上、どうかなされましたか?」

この兄は、平知盛。なんか俺の事をめっちゃ気にしてくれる。

「九つで従七位上とは、本当に驚いたぞ!!」

確かに1番腰を抜かしていた。こんな気さくな男が東大寺を焼いたことに俺は驚いている。

「おめでとう。鷹丸!!」

「ありがとうございます!重衡兄上!!」

「今日はお前の祝いの宴じゃな。」



「今日は無礼講じゃ!飲め、食え、歌え、踊れ!この清盛が酒をついで回るぞ!」

「鷹丸〜そなたは自慢の息子じゃ〜」

「すごいぞ!鷹丸!!!」

素直にありがとう。じいちゃん。

「俺は抜かされるかもしれんな」

だいじょぶだ、宗盛。お前は右大臣にそのうちなる。

「弟ながら末恐ろしいな!!」

重衡、俺は東大寺を燃やしたあんたが怖いよ。

「うぅ〜まちゅお〜まりゅさま〜」

盛俊お前の泣き顔は見たくない。ゴリマッチョの泣き顔は女の泣き顔より見たくない。

etc…


みんな自分の事のように喜んでくれた。平家は源氏に比べてあまりいいイメージないがみんな家族思いのいいヤツらだ。特に父上は家族と郎党に異様にやさしい。



下人が走ってやった来た。

「右大臣様。後白河院御子、以仁王がいらっしゃいました。」

「お通ししろ。」

「承知致しました。」



襖が開いて出てきたのは、なかなかの美青年だ。まだ20代くらいだろう。しかし、空気は読めないようだ。

「清盛。久しいな」

「お久しぶりでございます。以仁様。お変わりないでしょうか?」

「あぁ。そなたも変わりないか?」

「清盛、何事もなく過ごさせていただいております。」

「本日はどういった御用で?」

「平松王丸という稚児に会ってみたくてのう。」

母上が耳元で囁いた。

「松王丸ご挨拶なさい。」

「平従七位上兵衛少尉松王丸にございます。」

「おお、そなたが鷹丸か。長明より話は聞いておるぞ。わしの側に使えてくれんか?」

俺は神官になりたいのだが?By松王丸

わしの大事な箱入り息子を王位継承権もないような腐れ親王に紹介するなBy清盛

叔父上は2人からの熱烈な視線を感じたようで虚空を見た。どうせ決定事項だ。仕方がない。受けよう。

「お側につかせていただきたく存じます。」

「よく言ったぞ、松王丸。そなた元服はまだじゃな?」

「まだでございますが…」

「わしが烏帽子親になってやろう。」

「以仁さま、失礼ですが松王丸はまだ九つの稚児にございます。」

「よい。官位も持っており、官人なのだ。元服していない方がおかしかろう。」

「しかし…」

「松王丸、良いな?」

「はい。」



こうして、酒を2、3杯呑み嵐は過ぎ去って言った。






史実では、平清房は、平重衡の陣営で一ノ谷の戦いにて、源範頼の軍勢に玉砕します。そこでこいつらを仲良くさせて、、、、ぐへへへ、、、ついでに重衡の大罪も?^-^

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