107話、おっさんのわがまま
お久しぶりです。皆さん。サボってました。
はい。
「ですから、上総に府を構えるべきです。」
「いや!だめじゃ!府はここ、遠江に!」
「帥様は、上総太守を兼任なされておられるのですよ!?であれば、上総に帥を構えるのが妥当でしょう?」
「上総は、遠江ほど発達しておらぬ。遠江は、外国船が、つき京を凌ぐほどの潤いじゃ。東の都にあうのは遠江しかなかろう?」
「王のおっしゃる通りでございます。この信連、どう思っても、東国に遠江ほどの国はないと思いまする。」
いや、あんたは孫の顔を見たいだけだろ。
「ほら、そなたの義父殿もこう申しておるのだ。遠江に府を構えた方がよかろう。」
「しかし…。」
「ならば、一旦保留ということで仮の府を遠江に構えればよかろう。」
とゆうことで、仮としてと遠江に府が開かれます。
そして俺には、他にも事案があるのだ。
「皆を集めたのは、東国に学舎を作ろうと思ってな。」
「学舎でございますか。どういった学舎を作ろうと思うのです?」
「3つの学舎を作ろうと思う。まずは、武家の子弟、遠江まで逃れてきた公家の子弟の学舎。そして武家、公家の女児向けの学舎。最後に民たちの学舎だ。」
「女児と民のための学舎とは。思い切ったことをなさいますな。」
「民であっても、優秀なものであれば登用していきたいのだ。身分や家に関係なく、人材がほしい。人は宝だ。さらに優秀なものであれば一定の年齢を超えれば希望者は武家や公家の子弟の学舎に入れようと思う。」
「さすが遠州様じゃ!確かに、民でも優秀なものであれば、文官にも武官にもなりましょうぞ!」
「女児のための学舎というのは?」
「お主らも知っておろう?清少納言に紫式部、赤染衛門に和泉式部。他にも日ノ本にはたくさんの女流作家がおる。女は家を守り子を産むためだけの存在では無い。女でも優秀なものがあれば、育てるべきだ。」
「ほう、女にも学をとは思い切ったことをなさりますな。」
「性別など問わず、優秀なものは優秀なのだ。」
「そしてここからが本題だ。皆の子らを俺の城下に集め、子らに学びの場を提供する。そして、みなの所領に民たちの学舎をつくるのだ。」
「遠州様の元で我が子らの学を見てもらえるのならば。さらに、男児だけでなく女児の教育までなさるとは、素晴らしきお考えでございます。」
井伊共直の発言を皮切りに武将達が賛同しだした。
「遠州殿。我が子、太郎と次郎もどうか学舎で学ばせて下さりませぬか?」
「義仲殿もちろんだ。客将の子を不埒に扱うなどこの以盛の一生の恥だ。」
「広元、お主に武家、公家の学舎の責任者を命じず。励め。」
こうゆうときは、権力者の特権を使います。
久しぶりに書いたらなかなか疲れるものですね。
季節の変わり目です。風邪をひかないように頑張りましよう。
ちなみに僕はコロナになってました。