105話、皇籍復帰できた。
今日二話目です。
平清盛は即刻、皇籍復帰賛成と色よい返事を貰えた。
こうして、平上総太守最勝は、義父上が率いる直下兵団500騎と俺が率いる遠江軍500騎を引き連れて京へと登った。
まずは、使者として俺が帝に、上奏する。
今回は征東将軍と共に、従四位にまで上がっているので、殿上人として宮中に入る。
「征東大将軍並遠江守以盛にございます。」
「うむ。征東大将軍、ちこう寄れ。」
「ははっ。」
御簾越しではあるが帝の御近くに、進み出た。
「何用じゃ?」
「帝に上奏いたしたい議があり参上致しました。」
「申せ。」
「坂東に朝廷を作りたいのでございまする。」
「何を言うか!?征東大将軍!!貴様、朝敵将門のように、新皇を語り、乱を起こす気か!!!!」
「わめくな!余は、征東大将軍の申すことを聞いてみたいのだ。」
「ありがたき幸せ。帝の御尊兄、上総太守様に皇籍に戻って頂き、東大王とし、東にも朝廷を模した政権を作るのです。さすれば、甲斐や平泉で挙兵した者共もひれ伏しましょう。」
「許可しよう。この憲仁が東朝廷を認めよう。」
「し、しかし帝……。」
「お主ら、帝の決定に口を出すか!!田舎武者達を唆したもの達も調べが着いておるのだぞ!」
「確かに、もうひとつの朝廷を作るとなると、日ノ本が分割してしまうのう。政権を作るのではなく、府を作るのはどうでございましょう?」
60代くらいだろうか?初老の人物が口を開いた。
「明法博士、府を作るとはどのような事じゃ?」
「帝、西海道の出先機関をご存知でございましょうか?」
「大宰府であろう?」
「その通りにございます。政権を坂東にも作ってしまえば、幾百年後、坂東が過剰に力を持ちすぎてしまいましょう。しかし、坂東には形部省のような領主を取り締まり、裁判をする機関がございません。そちらを大宰府のように府として作るのです。双方、これでいかがでしょう?」
「さすが、明法博士じゃ。そのようにしよう。征東大将軍、東の京の府として東京府はどうじゃ?」
「帝の仰せのままに。」
「そうじゃ、兄上と征東大将軍と長明のみでは、政務が捗らぬであろう。京の役人に補佐させよう。」
「明法博士、後で以盛と兄上に挨拶せよ。」
「ははっ」
その後、平上総太守最勝は、無事、皇籍復帰し、最勝王を名乗り、帝から、東京府の長、東京帥に任じられた。
そして、俺は東京少弐に任ぜられた。
――――――――京・六波羅・伴以盛別邸――――――――
ほぼ、伊勢義盛の居館のようになってしまっている俺の別邸に東京帥と俺は寝泊まりしているのだが、
その別邸に3人の男が訪ねてきた。
「大江明法博士広元にございます。」
「工藤民部太夫行政にございます。」
「伴主殿允定政にございます。」
「御三方どうなされた。」
「それがしらを東京府の役人の1人に加えてくだされ。」
「その方らが良いのなら。」
「東京府を提案したのはそれがし。自分で申した府を見てみとうございます。」
「私の才を使えるのならば。」
「私は伴氏の後裔にございます。伴氏当主とその主、東京帥様にお仕えできるのならば坂東にも、地獄にも着いていきまする。」
こうして3人の役人と共に京を後にした。
特に書くことないです。
なんだか東大王って東大王みたいですね。
なんかもっといい名称あります?