餌その2
■ついに食べましたよ餌を
曇ってて見えなかったのですがあとで見たらちゃんと食べてました。
脱皮前の絶食期間ってどうやら数日~一週間くらいらしいのですが、餌を食べないまま三ヶ月弱経過してしまった我が家の蜘蛛くん。
「死んだ?」と聞かれるたび、「生きてる。げんき。かわいい。でも特にエッセイで書くことは無い」と弁明し続け哀しみに暮れる日々。
ネットの動画で見た飼育蜘蛛さんたちは、飼い主さんがピンセットで餌を近づけるだけで飛びついてすぐに食べていたので、そうやって食べるもんだと思って、五分~十分ほど蜘蛛くんの口元に餌近づけて、興味を示さなかったら取り出す。って感じで餌をやっていました。
どうやら出すのが早すぎたらしいです。
そのせいで三ヶ月も絶食。よく耐えてくれたね。というか普通にカップのなかよくお散歩したり走り回ったりむしろ元気だったね。水さえあれば数ヶ月平気で生きるってホントだったんだ。つよいこ。(ごめんね)
餌のやりかたが分かったのでこれからはモリモリ餌をあげていきたいです。
どうやらベビーくん達は餌のことを餌だと認識しないことがあるらしいので、可能であれば、餌を割って中身(内臓?)を少し出しておいてあげると食べものだと認識しやすいらしいです。
蜘蛛は体外消化(人間みたいに噛んで飲み込んで胃で消化するんじゃなく、食べ物に消化液をかけて溶かしてからチューチュー吸う)なので、餌を食べたあとは、餌のカス(吸い終わったあとの殻)が出ます。
これもずっと放置するとカビてきたりするらしいので、ちゃんと取り除いてあげたい。仮に取り残しても、おうちの掃除で土を全入れ替えすれば大丈夫らしいのでそんなに神経質にはならなくて良いとは思いますが。
■脱皮の話
僕は蜘蛛くんのことを毎日見ているのですが、家族はたまにしか見ないので、見るたびに「ちょっと大きくなってない?」と驚いてますが大きくはなってません。脱皮してないので我が家に来てからずっと同じ大きさです。
蜘蛛は脱皮をしないと大きくならないのです。
外側の殻(人間で言うと皮膚)が固いから、脱がないと大きくなれない。脱いでからしばらくのあいだは皮膚がやわらかいから、伸びて大きくなります。しばらくするとまたその皮が固くなって、成長が止まる。
固くなった皮のなかでまた中身が大きくなって(外見は変わらない)、皮を脱ぐと同時にそれがノビて外見も大きくなって……を繰り返します。
なので脱皮してない蜘蛛くんが大きくなるはずが無い……と思うのですが「毎日見てるから成長がわからないだけでは?」とか言われると「そう……なのか……?」と少し自信がなくなる。
ちぎれた足とかも脱皮によって復活するらしいです。生命の神秘。
貴重なベビーの三ヶ月、最初からうまくやればもう何度か脱皮してたかもしれない。と思うと蜘蛛くんに申し訳なさが募ります。ほんとにごめんね。
とりあえず初餌でめでたいので今日の夕飯はピザを食べます。(肉でもいい)