オスかメスか見てみよう
■触肢の話
蜘蛛の足の数は? と聞かれたらだいたいの人が8本と答えると思います。正解。足は8本です。ただし、顔の横に、触肢という、足みたいな足じゃないものがあります。
これがあるから実際のタランチュラは足が10本あるみたいに見えるんです。(某無人島でどうぶつと暮らすゲームのタランチュラとかも10本あるみたいじゃないですか?)
これまでの漫画では絵的にわかりやすいよう足だけしか描いてきませんでしたが今回は触肢も描いています。
■つまり性的な話である。
さて、成体の♂と♀の外見の違いで、♂は触肢の先端が丸っこくなります。
なぜかというと、ここにですね、精子をですね、貯めるようになっているんです。
一方、♀のほうは足と同じかたちをしています。精子を貯めなくていいからです。
■つまり性的な話ですね。
もうひとつの外見の違いで、♂は第一脚(一番まえの足)にフックみたいなものが出来ます。(一部例外の種類を除く)
このフックがなぜできるかというとですね、交接(交尾)のときに、♀をおさえておくためです。
■つまり性的な話なんですよ。
幼体には上記の特徴は無いんです。成体になったらできるんです。逆か。これが出来たら成体か。
結局のところ、「成体になった=交接ができる体になりました」なんです。
えっちができるか、できないか。それが大人と子供の分岐点。
あとは種類によって体格や色に差があります。♀のほうが大きめで足が太い。♂は細長い感じが多いっぽい。
■幼体でも性的かどうかで見分けるのです。
えっちのための器官が未完成なので♂も♀も幼体のうちは見た目が変わらないのですが、それでもいきなり生殖器ができるわけではなく、だんだん体のなかで出来てます。
なので一番確実に雌雄を見分ける方法が、脱皮の殻のお腹をひらいてみること。
♀だと、精子を受け取る穴があるので、脱皮の殻にも穴というのかヒダというのか、白っぽい感じの印があります。
♂の殻は、その場所がつるつるしている。
漫画で「メスの穴」と描きましたが本当にそのままの意味でメスの穴です。
小さいうちは顕微鏡やルーペとかが無いと見れませんが、ある程度大きくなってきたら肉眼でも見られます。黒ちゃんはそろそろ体長4センチ近くなってきているので肉眼でも確認できました。
■殻の開き方
脱皮の殻は、脱ぎたてだと少し湿っているらしいのですが、時間がたつとパリパリになるので、開くために湿らせます。
小さいカップなどに水をいれてそこに浸けるのですが、このとき水のなかに台所洗剤を数滴混ぜると良いと。販売店の方がブログで説明されていたので、そのとおりにしてみました。
洗剤をいれることで滑りがよくなって破れにくいらしいです。
作業は小さめのピンセットを両手に装備(つまり2本いる)してやると良いです。細かい作業がしやすいです。
「失敗して破れてわからなかった」という人が多いらしいので恐る恐る試しましたが、洗剤のおかげではじめてでも綺麗にひらけました。販売店の方に感謝。
■黒ちゃんの成長が目覚ましい件
同じ日に同じくらいの大きさで我が家に来た黒ちゃんと赤くんですが、これまでに黒ちゃんは5回、赤くんは3回と脱皮の頻度に大きな差が。
成長が早いような気がしたので黒くんが♂かと思ったら♀だったので驚きました。これから10年、よろしく黒ちゃん。
そうなってくると、ひとまわり小さい赤くんが♂かも? というような気がしてくる。もう少し大きくなったらまた判別してみようと思います。
■大きめのヒーターを買った話
関係ないですが大きめの園芸用のヒーターを買いました。
これまで敷くパネルヒーターを使っていたのですが、これだと局所的にしか温められないのが気になったので、温室のなかを全体的にあたためられるほうが良いかなと。
人間で言うと、パネルヒーターは床暖房や電気カーペット。大きいヒーターはストーブのようなものを想像すると分かりやすいと思います。筒の形をしていて、頭の部分から温かい空気が出ます。
せっかくなのでサーモスタットがついたものを買いました。
温度を設定しておくと、その温度以下になったら勝手にヒーターの電源がついて、温度が高くなったら勝手に電源が切れるという素晴らしいものです。
おかげで、蜘蛛くんたちが前より活発、元気に動くことが多くなって大満足です。
■もっとほしい
現在、5種類の入荷依頼を出しているんですけど、ネットを見ているとまだまだ可愛い種類がいっぱいで、さらに4種ほどほしくなるなど。
ヒーター買って温度管理も前よりも楽ですし。でもさすがに9匹一気に入荷されてもお世話しきれるかどうか分からないので、一旦待ちます。
先の5匹が届いたら追加で頼んでみようかな。




