勘違いから始まる①
君に出会わなければよかったなんて言わないで。俺は君に出会えてよ。がキャッチコピー。
「お前に出会わなければよかったなんて思えない。俺、好きだ−のこと。」
櫻は、目が覚める。櫻は自分が中々キモい事をよく自分で言ったな。と思た。ベットから起き上がり制服に着替え始めた。
着替え終わり階段を降りてリビングに行く櫻そしていつも通りに朝ごはんを姉と祖母と食べる…はず。
「んー!!おばあちゃんさんの料理は美味しいですね!!おかわりです!」
「いい食べっぷりだねー。おばーちゃんおかわりだって。」
そこには、もぐもぐととんでもない量の米を食べる白髪の少女。異様に長いアホ毛のロングヘアそして髪型は右にでっかいおだんごをして青いリボンをつけている。左に何故か片方だけイヤリングをつけている。
「えっと…。誰?」
櫻が白髪の少女を見ながら問いかける。
「えーとね。この子は私が朝ランニングしてたら道に倒れてて家に連れて帰ったの。」
「で、君、名前は?」
「麻生もねです。」
「どこからきたの?」
「…。それが…分から無いんです。」
困った顔をするもねを見た姉、小咲が
「じゃあさ!家がわかるまでここに住んでていいよ!私妹も欲しいし!!」
手をパチンと叩き合わせて言った。
「いいのか?おばあちゃん。小咲が勝手に決めて?」
と問いかける櫻に祖母は「うん」とうなずく。
こうしてあっという間にもねと一緒に暮らすことが決定。
「そう思えば、いいの?櫻学校もう出る時間でしょ?」
小咲が時計を指差していう。
櫻は「本当だ!」と言い。急いで白米をたいらげ、二階の自分の部屋からリュックサックを取り玄関へ行き靴を履き。
「行ってきます。」
と言い家を後にした。それを見た祖母は、櫻に
「行ってらっしゃい」
と言ういつも全部言い終わる頃には櫻は出て行っている。祖母はリビングに戻ってきた。リビングにはもねがいた。
「あのー。おばあちゃん?これは…?」
もねは、ダイニングテーブルに置かれた灰色の保冷剤バックを祖母に見せるように持ち上げた。
「あら。櫻ったら。忘れちゃったのね。じゃあ小咲に持っててもらおうかしら。」
「小咲ちゃんなら今、おばあちゃんさんと入れ違いになるように走って出て行ってしまいましたよ?」
「あら…。困った…あ!もねちゃん櫻にお弁当届けてくれない?すぐ近くにあるから桜の高校。」
「なんていう高校なんですか?」
「えーとね。青葉台高校よ。」
青葉台高校。生徒会室。
「今日から夏服だしね。櫻くん。」
「はい。先輩。」
「櫻くんパーカー来てて暑くないの?」
「あー。俺意外と寒がりなんでこれでちょうどいいんですよ。」
櫻と青髪の髪を巻いた少女、中在雪穂が廊下の壁にポスターを貼っている。
「生活委員会手伝ってもらちゃってごめんなさいね。3年生の仕事なのに。」
「いいんですよ。3年生を手伝うのも2年生の役目だと思うし。あとこのポスターで最後じゃないですか。」
「そうね。ありがとう」
櫻に可愛らしいほにゃっとした笑顔を見せる。それを見た櫻も口角を上げる。その時だった。
「さーくーらー!」
どこかで聞き覚えのある声。
「今、誰か櫻くんのこと呼ばなかった?」
「俺も聞こえました。」
2人は声の聞こえた右側に首を動かした。するとぴこぴこ揺れるアホ毛を生やした人がこっちに走ってくる。
「もね?」
「櫻!お弁当忘れてます。」
「ありがとう。」
2人を見る雪穂。
「櫻くん妹はいないもんね。じゃあ!彼女?ちょーかわいい!!」
「え???」 「はい?」
櫻ともねが驚きを隠せない表情で雪穂を見る。
「え?ちがっ…。」
雪穂はもねの顔を見つめながら目を輝やせながら
「もねちゃんっていうのね!可愛い!じゃあ最後のポスターも貼ったし私教室に帰るねー!」
と言い櫻が誤解を解く暇もなく去っていった。もねは、櫻の顔をみるすると、櫻はガバーと開いた口が閉まっていない。とても悲しそうだと思ったもねは、あることにひらめくきっと櫻は雪穂の事が好きだから悲しんでるですね。私がなんとかしなければそんな念に駆られた。
「さ…櫻。私、必ず誤解を解きます!」
「…。ああそうだな何がってもこの誤解を解かなければ。頑張るぞもね!」
「はい!通称KTSですね!」
「あのささっきから思ってたんだけどなんでこの学校の制服着てるの?」
「来る時おばあちゃんさんがこれ着てったらいいんじゃない?と言われたので」
「ああ。なるほど」
こうしてもねと櫻の誤解を解く作戦が始まった。
読んでいただきありがとうございます。初めに思ったのがこれ一話目にして長いかな?と思いました。読んでて飽きられちゃうのが怖たかったです。あと自分の語彙力、文章力なさ過ぎて。文法テスト32点だったんですよw
はじめは、コメディでいってどんどんシリアス物になっていくと思いますちょくちょくコメディも挟む予定です。フルバや学園アリスのようなシリアス具合にしたいですね。