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学園重奏  作者: cocokazu
9/9

巡の日常 後編

巡の日常はこれで終わり。1秒1秒を生きているのがコンセプトの巡の日常をどうぞ

 午後の授業はどうやってカズから弱点を聞き出すかに費やした。しかし、個人的には昼休みの策が昨日の下校から考えた中でとっておきだった為、午後の授業の合計2時間弱を使っても名案は生まれなかった。



「はぁ~~~~~~」


 HRを終えると、名案が浮かばずもやもやする気持ちと掃除当番なのが相まって盛大なため息がでた。そんなため息を聞いていたクラスメイトが「なーに、恋の悩み?」とニヤニヤしながら来た。朝ドラマの話をしていた子だ。


「恋なんてする暇は私にはないわー。ただえさえ自分の事で精一杯なのに。」


「ほんとに~?」と懐疑的なクラスメイトをよそに、私はサクサクと掃除を進める。掃除などの興味のないことはサクッと終わらせるに限る。しかし私とは裏腹に「巡は交友関係広そうだからイケメンな人いるでしょ~」とか聞いてくる。

 適当に相槌を打ちながら掃除をしていたら、どうせ話すなら相談してみようと思い、相手から話を聞き出す方法を聞いてみた。すると構ってくれたのが嬉しかったのか、目を輝かせて話し出した。


「内容にもよると思うけど、やっぱり何事も自分の事から話すことじゃないかな。相手もそうした方が話に乗ってきやすいだろうし。」


 確かに言われてみればそうだ。昼休みも話の流れ的には(私が思う限り)自然だったが、相手ばかりの事で自分の事は一切触れてないで話していた。フェアな状態なら聞き出せる可能性が高まるというのも頷ける。

 そんな事を考えながら悩んでいると「巡が真剣に悩むなんて・・・まさか恋!?」なんて言う意味不明な事を言い出し、体を揺さぶって聞き出そうとしてくるクラスメイトに「その何でもかんでも恋に繋がる脳はどうなってんの」と、相談してみるものだなと思いながら掃除を続けた。



 放課後、いつも通り吹奏楽部で楽器の練習をし、個別練習になった瞬間、楽器を持って美術室に行き、正臣にも相談しに行った。今はコンクールどころの話ではない。

 部室を開けると次の構図を考えているのか、下書き用の紙にラフを描きながら唸っている正臣がこちらをチラッと見たが、すぐさまラフに視線を戻した。


「ちょっと!何その「また面倒なのが来た」って顔は。」


「なんだ、自覚あったのか。巡が何か企んでると大概面倒な事になるからな。傍観者なら十分面白い見世物だが、関わると面倒この上ない。」


 顔だけこちらに向けて面倒臭そうにこちらを見ている。

 私が顔に出やすいのもあるだろうが、恐らく昼間私から振った話題から、何か企んでいると見抜いたのだろう。悪だくみがバレバレだった。


「なら話が早いわ。早速作戦会議をしましょう。」


 短くも大きいため息をついた正臣だが、観念したらしく下書きを仕舞い、私の座っている席に体を向けた。私は正臣に先ほど立てた作戦を教え、協力するようにお願い(強制)した。コンクールの事など色々突っ込まれたが、そんなものは無視して熱弁していると下校時間になった。

 


 部室の片付けや戸締りなどがある正臣と別れ、私は静が待っている下駄箱へ急いだ。

 既に静は下駄箱で待っており、私を見つけると「遅いよ」と言いながらこちらへ歩いてきた。


「ごめん、ごめん。ちょっと正臣にも手伝ってもらおうと思って、週末の作戦を教えてたんだ。」


 静には事前に終わりのHRが終わった後に簡単な内容をメールしておいた。返信には下校時に詳しく聞く。とだけ書かれていた。


「週末にピクニックいくでしょ?そこで何としても聞き出そうと思うの。」


 私の言葉に苦笑いしつつも、別れるまでの間ずっと話を聞いてくれた。こういうところも本当に女子力が高いと思う。

 別れた後は電車でじっくり作戦を作りこみ、その後の寝るまでの時間ずっと作戦の事を考えていた。


「これだけ考えまくって作った作戦だし、これでカズの弱点も根こそぎ聞ける・・・!」


 そう確信しながら20時半ごろには布団に入って5分と持たず眠った。

読んでいただきありがとうございます。ちょっと設定がガバガバだったりするので好きなだけ突っ込んでください・・・w

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