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夜が明けたら朝飯をとって今日の分の食材の買い出しと温泉に入りに行こうか。

 さて、とても美しい天の川の見れる夜空を桜田さんと一緒に見た後で、一晩過ごし日が昇る頃には目が冷めた。


「うふふ、おはよう」


「ああ、おはよう桜田さん」


「ちょっとオフロに入ってくるわね」


「うん、その間に俺は朝飯の用意をしてくるよ」


「りょうかーい、じゃあね」


 というわけで桜田さんは風呂に入りに行き、俺は部屋のシャワーで軽く寝汗を流してスッキリした後で朝飯の準備に向かう。


 オーナーやチーフも同じように朝飯の準備に来ているようだ。


「おはようございます」


「ああ、おはよう」


「おう、おはよう!」


 チーフはなんか朝から元気だな。


「オーナーとチーフは何をつくるんですか?」


「僕はフランスパンのホットサンドにしようと思ってるよ」


 そう答えたのはオーナー。


「俺はトルティーヤの野菜巻きだな」


 そう答えたのはチーフ。


「じゃあ俺はアメリカン・バーガーで行きますね」


「うん、いいんじゃないかな」


「まあ朝だし手軽に手で食べられるものがいいよな」


 というわけで早速調理開始。


 アメリカンバーガーはひき肉、みじん切りした玉ねぎ、卵、水に浸してしっかりと絞ったパン粉、塩、胡椒などハンバーグの具材をボールに入れてよく揉みこみ均一に混ぜて、円形にパテを形作ったら、後はダッチオーブンに入れて両面をじっくり焼く。


 パテが焼き上がったらあとはそれを買っておいたバンズにスライストマトやチーズ、レタス、スライスピクルスなどと一緒に挟んでケチャップやマスタードをかけて味をつけ、バンズで挟めば完成。


「よしできたな」


 オーナーのフランスパンのホットサンドは横にいくつか切れ込みを入れたフランスパンにチーズやコンビーフ、輪切りにしたプチトマトなどを挟んでグリルで焼いて焦げ目を付けたものにマスタードやケチャップをかけたもの。


 チーフの調理したトルティーヤの野菜巻きは薄くスライスしたズッキーニを軽くグリルで炙って、後は千切りにした紫キャベツや人参などと一緒に巻き込んでマヨネーズとマスタードで味をつけたもの。


「なんか味付けとかは似ちゃいましたね」


 俺がそういうとチーフが苦笑いしながら言った。


「まあ、仕方あるまい、同じ味というわけでもないし、問題はないと思うぞ」


 女性陣は朝一に入浴してドライヤーで髪を乾かしたり軽く化粧をしていたようだがそういったものも終わってみんな集まってきた。


「おはようございます」


「おはよー」


「皆さんおはようございます」


 笠羽さんと桜田さんとオーナーの奥さんが加わって朝食だ。


「いただきま~す」


「いただきます」


 朝食が終わったら今日と明日の朝食分の買い出しにまずイオンモール日の出に向かう。

 イオンモールの食品フロアは8:00から開いてるのでもう余裕で開いてるし、やはり品揃えが豊富なのが良い。


 パークショッピングセンター舘谷店でもいいんだけど、品揃えを考えるとやっぱりイオンのほうが大きそうだしな。


 イオンで食材をまたいろいろ買いまくったら、痛みやすいものはクーラーに入れて、一度キャンプ場に戻って管理人さんに食材を預かってもらう。


 下手な場所においておくとタヌキや野良猫などに食われてしまうこともあるらしいからな。


 そして時間もいい頃になったらキャンプ場の近くの”つるつる温泉”へ車で向かう。


「やっぱり温泉は良いよなー」


「去年の箱根の温泉はちょっとせわしなかったからゆっくりできるのはいいわよね」


 車で5分も走ればつるつる温泉に到着。


 外観はロッジ風の雰囲気の日帰り温泉施設で登山客やハイキング帰りの客もよく使うらしい。

 駐車場に車を止めて入口で靴を脱ぎ、まずは靴箱に靴を入れてキーを抜く。


 受付で料金を払い、このときに靴箱のキーを預けて変わりに、更衣室のロッカーキーを受け取る。


「今から三時間は利用時間になります。

 それ以上は延長料金などがかかりますのでよろしくおねがいします」


「なるほど、わかりました」


 バスタオル・タオル等のレンタルはないので、それも購入する。


 男はバンガローのシャワー、女は風呂に入ってるからまだ乾いてないんだよな。


「さて、じゃあのんびりはいるとしますかね」


「じゃあねー」


 別れてる階段をあがって2階の更衣室のロッカーに来ている服などを入れて、タオルを持って浴場へ向かう。


 据え付けのリンスインシャンプー・ボディソープを使い洗い場で体を洗ったら、待ちかねた温泉にはいる。


 普通の内湯、檜風呂、露天風呂、サウナ、水風呂などもある。


 窓の外には深山の緑が広がって目を癒してくれるな。


「東京だって感じはしないですよね、ここ」


 俺がそういうとオーナーとチーフもうなずいた。


「たしかにね」


「都心からそう遠くないのにこれだけ緑が多いのはいいよな」


 まあ普段から住むにはちょっと不便かもしれないけどな。


 のぼせない程度に温泉につかったらあがって、施設のなかを見て回るが売店で新鮮な地元産の野菜や卵は売っていたりした。


「新鮮野菜か、少し買い足していきましょうか」


「それがいいかもしれないね」


 野菜などをちょっと買っていたら女性陣と合流。


 その後パノラマ食堂で昼飯を食べることにした。


 なんとなくおれは山菜釜飯と野菜天ぷら盛り合わせを頼んで、食べたけどなかなか美味かった。


「こういうところで頼んで食べる飯もそれはそれでうまいな」


「そうよね」


 他のメンバー五目釜飯や山菜釜飯、とり釜飯何かと一緒に馬刺しや刺し身こんにゃくなどを付けて食べていたけどなんとなくご当地的な雰囲気があるものを食べるとやっぱり美味いよな。

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