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キャンプ場に到着したんで昼ごはんをつくって食べよう

 さて、イオンモール日の出で食材を買い込んだ後それを車に乗せてキャンプ場へ向かう。


 イオンからキャンプ場までは車で20分弱で到着した。


 ちょうどキャンプ場のオープン時間の12時頃だったので、車を駐車場に乗り付ける。


 駐車場も広くてホームページでは10台程という表記だったけど、たしかにバスとかキャンピングトレーラーでも止められそうだ。


「駐車場も結構広いんだな」


 俺の言葉に桜田さんが相槌を打つ。


「1グループ貸し切りって言っても30人位は泊まれるみたいだし、バスとかで来る人もいるのかもしれbないわね」


 そして、キャンプ場によってはキャンプ場の使用料金と駐車料金は別だったりするみたいだけど、駐車料金は宿泊料に含まれてるそうだから安心だな。


 駐車場で車を止めたら荷物をそれぞれ持ってキャンプ場へ向かう。


 駐車場とキャンプ場の間に川が流れていて、その上にかかってる木製の細い橋を渡ってキャンプ場の中へ入る。


 橋の上からはきれいな水の川が見えるな。


「この川で遊ぶのも自由で貸し切りとか贅沢だよなー」


 俺がそういうと桜田さんもウンウンとうなずいていった。


「そうよねー」


 もういまからわくわくが止まらないな。


 橋を渡るとキャンプスペースが有りそれを越すと、ごろ寝ができる屋根付きのウッドデッキと管理棟があり、オーナと奥さんが受付して料金を払いに管理棟に向かう。


「受付してくるから先に昼食の準備をしておいてくれ」


「わかったよ、父さん」


 その奥にはバーベキュースペースが2つに加えて、炊事スペースがあり流し台や調理台、レンガの竈にいろいろな調理道具や子供用ハイチェアと赤ちゃん用バスチェアも置いてある。


 その更に奥にトイレの建物と風呂場の建物もあって、15時までバンガローは掃除の時間なので着替えは風呂場でやるようだ。


 バーベキュースペースの脇の川沿いのスペースには大小二台のべーべキューコンロに鋳鉄製ダッチオーブンやU字ブロックの竈などがある焼き場スペースが有って天気がいいときはそちらで屋外バーベキューを楽しめるのだな。


 幸い今日は天気も良くて川で泳いだりも楽しめそうだ。


「よし、じゃあ昼ごはんの準備しよう」


 チーフの掛け声に俺たちはうなずく。


「はい」


 そして別れて昼飯の準備を始める。


 俺が作るのは鶏の丸焼き。


 キャンプ場でのダッチオーブンで鶏の丸焼きは今や定番料理の一つ。


 食材はイオンモールで買った丸鶏に人参・玉ねぎ・じゃがいも・にんにく・ハーブなど。


 まずは野菜を洗いたまねぎの皮を剥いて、人参と、じゃがいもは皮ごとで大きめに切る。


「桜田さん野菜のカットお願いな」


「まかせて」


 おれはその間に丸鶏をよく洗って水気を拭き取り、半分に切ったにんにくを全体にしっかり擦り付けて味を移し、塩胡椒を全体に満遍なく振ってなじませる。


「こっちは準備できたけどそっちは?」


 切った人参を手で持ち上げて笑いながら桜田さんが言う。


「大丈夫だよー」


 桜田さんが切ってくれた野菜を適度に鶏の腹に詰めて、空いたところを竹串で閉じる。


 残りの野菜をダッチオーブンの底に敷き詰めてその上に丸鳥をのせ、隙間にも残りの野菜を詰めてハーブを入れたら上からオリーブオイルと塩をかける。


「よし準備完了、後は火起こしだな」


 着火剤を一番下に置き、その周りに間を空けて小さめの炭を置く。


 着火剤にチャッカマンで火をつけ、上に乗せた炭に火が回るまで待ち、ある程度火が回ったらうちわで風を送って火を全体に回し、全体に火が回ったらいったん炭を崩して平らにし、大きめの炭をその上にのせうちわで風を送り、火を更に大きくする。


 火が大きくなったらダッチオーブンをその上において、更にダッチオーブンの上にも炭火を乗せる。


「あとは1時間位待つだけだな」


 チーフは大鍋で牛モモ肉のビール煮をつくってる。


 イオンモールで買った牛肉に塩、コショウをして、薄力粉をはたき、くし形に切ったタマネギを加えて、バターを溶かした鍋でよく焼き、玉ねぎがきつね色になったら、コンソメとビールに水を加えて一時間ほどゆっくり煮込むとやわらかなビール煮の出来上がり。


 牛肉はビールで煮込むことで柔らかく、まろやかになりビールの風味もついて美味しくなるのだ。


 笠羽さんはスキレットでシーフードパエリアをつくってる。


 ここのキャンプ場の管理人さんと話し込んでいたらしいオーナー夫妻がやってくる頃にはみんな出来上がっていた。


 早速オーナー夫妻やチーフはビール、俺達は烏龍茶で乾杯。


「じゃ、まずはかんぱーい」


 そしてみんなでつくったものを食べていく。


「ん、さすがチーフのつくった牛肉のビール煮。

 柔らかくって美味しいっすね」


「鶏の丸焼きも皮がパリッとしながらも野菜はホクホクで上手いぞ」


「このパエリアも美味しいわね、さすが笠羽さん」


「えへへ、ありがと」


 美味しいものを食べてみんなにっこり。


 空気も美味いしし水も美味い。


 去年とちがってここにいるのは俺達だけで人混みに疲れることもない。


 山中のキャンプってのもいいもんだな。

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