旅行用の買い物もちょっとなれてきたかな
今年の慰安旅行はCHILL OUT BASE WEST TAMAという奥多摩のキャンプ場へ行くことになった。
そしてオーナーから移動については車で行くと言われた。
「去年の移動は電車だったけど、食材の買い出しや温泉への移動なんかは車があったほうが良さそうだから今年はレンタカーを借りて行くことにするよ」
オーナーの言葉に俺はうなずく。
「なるほど、バスでも行けるみたいですけど、二泊三日で食材とかは自前で用意するとなると車で移動できたほうが良さそうですもんね」
「うん、そうなんだよ。
自動車の運転はあんまりしないからゆっくり行こうと思うけどね」
そういった話を聞いた後で、俺と桜田さんと笠羽さんで去年同様旅行用の買い物に出かけることになった。
やっぱりまずは百均で買えるものは買って、それでも足りないものはそごうにでも買いに行くつもりだ。
「じゃあ旅行グッズを書いに行きましょうか」
「ええ、そうですね。いきましょう。」
去年はまだぎこちない感じだった桜田さんと笠羽さんもすっかり仲良しだ。
「今年も水着をどうするかが問題よねー」
「そうですよね、本当に」
二人はいきなり水着の話をしてるんだが……。
「別に去年買ったやつで良くない?」
俺がそういうと二人はわかってねえなこいつという目で俺を見ながら言った。
「これだから料理バカはダメなのよねー」
「そうですよねぇ」
そして桜田さんが言う。
「ファッションには流行とかがあるんだからね?」
「や、でも別に身内だけのキャンプでしょ?」
そう言ったら桜田さんに大きなため息をつかれてしまった。
「まあ、まずは百均に行きましょ」
桜田さんがそういうと傘場さんもうなずく。
「そうですね」
そして俺もうなずく。
「じゃあ、そうしようか」
どうも買い物に対するテンションが俺と彼女たちでだいぶ違う気がする。
因みにBBQグリルやダッチオーブン、フライパン、鍋、網、まな板、包丁、トング、ピューラー、菜箸、おたま、ザル、やかんなどの基本的な調理道具や皿やコップ、箸、フォーク、スプーン、炊飯器にカセットコンロなどはキャンプ場で無料レンタルできるので持っていく必要はないし、薪、木炭、豆炭、着火剤、カセットコンロ用のガスなどは有料で売ってくれる。
水鉄砲などのおもちゃも無料で貸してくれるようだ。
また使い回しが嫌な場合は紙皿、紙コップ、割り箸、プラスチックの使い捨てスプーンとフォークやシャンプーとリンス、歯ブラシなども有料だが売ってるようだ。
バンガローで寝るための布団も借りることができる。
なので用意する必要があるのは食材とかテントキャンプしたい人はテントやマット寝袋を用意するくらいらしい。
花火もロケット花火や打ち上げ花火などはダメだが、普通の手持ち花火は大丈夫なようだし結構ゆるいみたいだな。
まずは桜田さんがあるコーナーであるグッズを手にする。
「このテーブルテニスセット持っていたら楽しめそうね」
ラケットとピンポン玉とネットのセットが入って500円は安いな。
まあネットはちゃちだけど。
「たしかに長いテーブルはあるみたいだし結構いいかもな」
「この財テクゲームも面白そうですよ」
笠羽さんは人生ゲームみたいなゲームを引っ張り出してきた。
「テーブル囲んでワイワイやったら面白いかもな」
ダイソーのゲームコーナーのpゲームは意外と侮れんのだ。
そして俺は新しく歯磨きひげそりセットを買ったり、桜庭さんと笠羽さんは去年同様美容品コーナーでフェイスマスクやら足裏シート、メイク落としにといったグッズを手にとってはあーでもないこーでもないと選んでいる。
なんだかんだで楽しそうであるな。
桜田さんなんか別に百均を使う必要もないと思うんだけど。
しばらくしてみんな会計が終わった。
「さてじゃあ水着を見に行くとするか」
俺がそういうと二人がうなずく。
「そうね、そろそろそごうに行きましょうか」
「ええ、そうしましょう」
水着売り場に直行するが、やはり男性用商品のスペースはほんのちょっと。
殆どは女性用なのは去年と変わらない。
俺は去年買った青いトランクスタイプの水着があるんで買わないけどな。
去年も一回しか着てないし。
そのころ女の子たちはというと……。
「今年はワンピースが人気なのね」
「クロシェ編みやクロスデザインが今年は人気みたいですよ」
クロシェ編みやクロスデザインってなんだ?
相変わらずよくわからんなぁ……。
女の子二人は水着を手にとっては戻してを繰り返してる。
「これもいーわね」
「これもいいですよ」
ウキウキといろいろな水着を手にとっては胸に当ててお互いにあーでもないこーでもないと言い合ってる二人は楽しそうだが俺はなんか周りの視線が痛いんだが。
しばらくしてウキウキしながら二人が水着を持ってきた。
まずは桜田さんが聞いてくる。
「これとこれどっちがいいと思う?」
シンプルな白の水着とギンガムチェックな水着。
「うーん、俺的にはギンガムチェックかな?」
「なるほど、ギンガムチェックね」
次は笠羽さん。
「これとこれどっちがいいと思いますか?」
クリームイエローの毛糸で編んだようなクロシェ編みと言うらしい水着と赤いトップ図に下に交差するデザインの水着を片手ずつ持ちながら聞いてくる。
「クリームイエローのほうかな」
「なるほど、そっちですか」
二人は去年とちがってなるほどという表情で試着室に向っていく。
「いや、だから俺に聞かれてもなぁ」
今年も俺が選んだほうを買ったらしいけど、自分が好きなやつを買えば良い気はするんだけどな。
といっても女目線と男目線だと違うらしいけど。
とりあえず持ち物に関してはこれで大丈夫だと思うし慰安旅行楽しみだな。