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カウントダウン花やしき&浅草寺での初詣デートはなんだかんだで楽しかったよ

 さて、ラインでやり取りして元旦の夜のカウントダウンは浅草の花やしきでやることにした。


 たぶん、そこまで混んではいないとも思う。


 それまでにアパートの掃除だの何だのをして、一寝入りして徹夜での年越しの準備をしつつ、大晦日の20時に間に合うように横浜に向かう。


 そしたら桜田さんがもう待ってた


「や、おまたせ、遅くなってごめん」


「あ、大丈夫よ、さー行きましょう」


「おう、楽しみだよな」


「うん、すごく楽しみ」


 横浜から京急本線で品川ヘ向かい直通の都営浅草線に乗り換えて後は浅草まで一本だ。


 駅から地上に上がると人の多さにびっくりする


「思ってたよりずっと人が多かったな」


「そうね、でも大晦日だから余計多いのかも」


「上野のアメ横も死ぬほど混んでるんだろうな」


 雷門通りを通って雷門をくぐり仲見世商店街を歩く。


「へえ、いろいろなお店があるのね」


「そうだな、ここを見て回るだけでもきっと楽しいと思うけど、今日はここが目的じゃないから進もうぜ」


「うん」


 宝蔵門をくぐって、本堂前を横に折れて先に進めば浅草花やしき前に到着。


「花やしきってお寺の敷地内にあるのね」


「厳密には隣接してるだけだと思うけど、そう見えてもおかしくないな」


「それに入り口も純粋に和風なのね、初めて見たけどちょっと面白いかも」


「本來は18時で終わりなんだけど大晦日だけ特別に21時から再オープンさせてるらしいな」


 入り口で入園料の2000円づつを支払って中にはいる。


 通常だと入園料1000円と乗車券を使うかフリーパスで2300円払うかなんだけどカウントダウンの時は特別で10機種のアトラクションが乗り放題なんだな。


 乗れるのは

 ・メリーゴーランド

 ・カーニバル

 ・スワン

 ・リトルスター

 ・ヘリコプター

 ・お化け屋敷

 ・スカイシップ

 ・スリラーカー

 ・シラサギ

 ・ビックリハウス

 と言うラインアップなんだけどメインになるようなものも多い。


「あ、メリーゴーランドもイルミネーションできれいになってるのね。

 せっかくだから乗ってみましょ」


「桜田さんメリーゴーランド好きなんだね」


「うん、だって楽しいじゃない」


 正確な呼び方はメリーゴーラウンド、ラウンドは回転だからランドだと本当は意味が違うんだろうけど細かいことは言っても無粋だよな。


「せっかくだから馬のほうじゃなくて馬車の方に一緒に乗りましょ」


「あ、それいいな」


 馬に別々乗るのもそれはそれで何だがせっかくなんだからいっしょにピッタリ寄り添って乗るのも乙な気がする。


 二人で馬車っぽい筐体に乗り込んで、くっついて動くのを待つ。


「あー、寒い時はこうやってくっつくと暖かいね」


「ああ、ほんとあったかいな」


 筐体が音楽に合わせて回り上下に動き出すと子供なんかは本当に楽しそうだけど、桜田さんも楽しそうにしてる。


 ま、あっという間に終わってしまったけど。


「次はビックリハウスに行ってみようぜ」


「ビックリハウス?お化け屋敷みたいな感じ?」


「いや、ちょっと違うんだなそれが」


「そうなんだ、じゃあ行ってみましょう」


 というわけで次はビックリハウス。


 外観は三匹の子豚のレンガの家をもして作られてるらしい。


「これがビックリハウス?ずいぶん小さいのね」


「うん、とりあえず入ってみればわかるよ」


 ビックリハウスに入って、ドアが閉まると座ってる場所が揺れて中がグルングルンと回転する。


「ちょっとなに?! 落ちちゃうよ」


 そういってギュッとしがみついてくる桜田さん。


「大丈夫、回ってるのは回りで目の錯覚だから、椅子が揺れてるのだけが本当なんだよ」


「へ、そ、そうなの? あーびっくりした」


「だからビックリハウスなのさ」


「なるほどね」


 そんな感じでビックリハウスも結構楽しかった、子供の時も楽しかったけど案外変わらないものなんだな。


「次はのんびりしたもののほうが良いかな? お化け屋敷とかもあるけど」


 と言ってもそんなに怖いわけじゃないけどな。


 夜だからかジェットコースター系アトラクションはやってない。


「ヘリコプターっていうのは?」


「自分たちで孔で進むモノレールみたいなものかな?

 空中散歩も乙だと思うよ」


「じゃあそれにしましょうか」


「了解」


 ペリコプター乗り場に行くとイルミネーションがきれいに見える。


「ここから見下ろすの景色もいいわね」


「そうだね、のんびり景色を楽しもうか」


 ペダルをキコキコこぎながらヘリコプターの形のゴンドラをのんびり進めながら景色を眺めるのも悪くない。


 その後いくつかのアトラクションを楽しんで、とうとうカウントダウンステージのはじまる23:45になった、そしてカウントダウンが始まる。


「9・8・7」


「6・5・4」


「「3・2・1・0!」」


「ハッピーニューイヤー!」


「あけましておめでとう!」


 そこかしこであけおめ挨拶がはじまった。


「さて、隣だし浅草寺へ初詣に行こうか」


「うん」


 まあ、予想はついてたけど人人人の人混みは殺人的。


「はぐれないように手を繋ごうか」


「うん」


 いやまじではぐれそうな人の多さなんだよな。


 ノロノロとすすむ人の流れに乗りながらやっとの事で本殿に到着した。


 賽銭を賽銭箱に入れてお参りをしたら、お守りや破魔矢・おみくじを売っている場所に行く。


「やっぱり初詣ときたらおみくじだよな」


「そうよね」


 二人でおみくじを引いたんだが俺も桜田さんも凶。


「ありゃりゃ」


「凶かぁ」


「まあ、ここは凶が出る確率がよそより高いらしいけどな」


「そうなの?」


「凶のおみくじ紙は鉄の棒に結んでいくんだって。

 紙を結ぶと縁つなぎになるから、指定の場所に結ぶと良いらしいよ」


「じゃあそうしましょうか」


 俺たち二人でおみくじを鉄の棒へ結んで浅草寺から離れることにした。


「次に目指すはスカイツリーからの初日の出だな」


「そうね、のんびり行きましょ」


 と思ったらスカイタワーには入場制限があるらしい。


「あちゃ、しまったな、東京タワーには制限ないみたいだしそっちに行こうか」


「うん、それでもいいよ」


 いやー行ってから気がつくとかじゃなくってまだ良かったよ。

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