築地市場の市場見学はなかなか楽しかったよ
さて9月の就活期間が終わってなんとなく落ち着いたところで、秋はいろいろイベントが有る。
まずは築地市場の見学会だ。
築地は東銀座の南にある有名な市場だな。
築地市場は都内に11ある東京都が管理する中央卸売市場のうち、最も古い歴史を持つ、水産物と青果物を取り扱う総合市場です。
水産物については世界最大級の取扱規模で基本的な価格を決定する、建値市場としての役割を果たしている。
要するに築地での取引価格は、日本での取引価格の大凡の目安になるわけさ。
大田区にも羽田空港の北側には大田市場があるんだけど、やはり有名度では軍を抜いているのが築地だ。
もうすぐ豊洲に移転するはずではあるんだけど。
んで築地には場内市場と場外市場があるが、これらの市場は東京都が管理運営している。
場内市場は、簡単に言うとプロの買い付け人たちが買い物をする場所で、飲食店も狭いが旨い店が多い。
場外市場は、一般の人が買い物や食事が楽しめるような場所で場内市場に比べれば店舗数が多く、飲食店も広くスペースがある店舗が多いらしい。
今回見学するのは主に場内市場の方で、24時間あいているから日本全国からトラックで魚介類や成果類が運び込まれ、午前5時ごろからセリなどがはじまり、セリ落とされた魚介類や青果類は魚はどんどん仲卸の売り場に並べられ、7時頃から仲卸へ魚屋や八百屋や飲食店の買い出し人がやってきてそれらを目利きしつつ買い付けていくわけだ。
せりには一般の人は当然参加できず、仲卸も許可のでている人間意外は買い物はできない。
グルメ漫画だと市場で魚介類を直接料理人が仕入れたりするけど本來は許可証が必要なのだな。
その他には市場の物を用いた飲食店や調理器具などを販売する店などもある。
「結構楽しみだよな」
「そうですよね、大きな市場の様子を直接見れるのは楽しみです」
足元が濡れても良いようにと長靴をはいてきてるやつも多い。
一般人もセリ場以外なら、朝9時から誰でも見学をできる。
しかし仲買人の仲介があれば「関係者」ということで、一般人では普通は入れないセリ場などの場所にも行ける。
なので朝2時集合でマイクロバスで市場に向かい競る様子も見れるようなスケジュールでむかう。
そして、マグロの競りの様子を見ることから始まった。
市場の建物の壁際の見学指定区画内から競りを見学することになる。
このスケジュールは午前5時25分から5時50分の間だ。
ちなみに周囲は意外と外国人、特に西洋系外国人の観光客が多い。
仲買の人たちは輪切りにされたマグロの尾っぽの断面を「手カギ」と呼ばれる道具で突っついてみたりして、マグロの身の部分の感触を確かめて値踏みしていた。
「うおーでけーなー」
「そうね、本当大きいわね」
そして競りが始まると1匹のマグロにつき僅か数秒というものすごいスピードで進行していき、競り人が台に乗って開始を告げると、周りを囲む入札者たちが金額をどんどん提示していき、いつの間にか落札されていて、値が付いたマグロには生理落とした人間の名前が書かれ、どんどん奥にひきづられて消えていく。
「早すぎて何がなんだかさっぱりだな」
「そうねぇ、何言ってるかもわからないわよね」
競り落とされたマグロは凍ったまま解体され「ターレ」と呼ばれるフォークリフトっぽい運搬車に乗って猛スピードで運ばれていく。
その他の魚介類や青果の青果のせりも同様で、一般人位は何が起こってるのかさっぱりわからないスピードでせりが行われていることはわかった。
その後ビデオで築地市場の24時間の様子やいままでの歴史を見て、その後せりの終わったセリ場のせり台に上がって実際にせりのやり方をゆっくり教えてもらった。
「なるほど、そういうかんじなんだな」
「ゆっくり説明されたやっとわかったわね。
卒業したら直接買い付けに来るかもしれないし覚えておかないと」
「あっけに取られて何も買えないで終わったりしそうだよな」
その後自分たちで食材を買い付けてのその後調理して食べる。
「んーやっぱり魚が新鮮な分美味しい気がするな」
「そうね、そんな気がするから不思議よね」
それが終われば帰途につくわけだが深夜に集合したわけだから皆食事後であるため死屍累々だ。
でもいろいろ見れたし面白い経験をできてよかったよ。