3人の忌み子
ローランと森で出会ってから色々な話を聞いた。
ローランが使っている剣の名前が「デュランダル」という事だったり。
ローランはレプラコーンという種族という事。
レプラコーンは炎耐性が高くて、力持ちな事。
そんな雑談を交わすにつれ、ローランと僕は気が合う事がはっきりと感じられた。
会話が進む中、ある村の検問所に着いた。
「君たち、この手配書の顔の人物知らないかい?最近ここらで窃盗が流行っててね」
そう検問所の職員に問われ、荷馬車の中身を確認させられたが、とくに以上は無かった。
そしてとある理由でその手配書を貰った。
「ゾロア?なんでその手配書貰ったんだ?」
ローランは獅子肉の燻製を食べながら言った。
「いや、この手配書みた感じ、装備も武器も弱すぎるからさ、人数次第では捕まえて懸賞金貰えないかな~と思って……」
「確かにこんな、牛の革から作った防具でよく窃盗なんかしてるな」
まぁ一般人に変して窃盗を行うなら理解出来ないこともないが……
そこから丸々1日かけてマリヤナの町に到着したのだが、もう夕方だった。
マリヤナの町は中世ヨーロッパ風で、殆どの家が石レンガで造られている。
マリヤナの宿屋に着くと、中は落ち着いた雰囲気で、一階の食堂と受付は少し賑やかだった。
僕とローランは受付で二部屋と、荷馬車置き場をかりて、お互いの部屋に戻った。
かなりの疲労を感じたが、それよりも幸福を感じた。
部屋はそこそこの広さで、一人が泊まるには充分だった。
僕は荷物を整理して、護身用にダガーを携え、財布を持って食堂へ行こうとした。
すると階段でローランに止められた。
「どうした?」
ローランの緊張した表情に僕も驚いた。
「一回でなんか揉めてる……今行くと危ない」
ローランの表情に驚いてしまった。
「オイ!この糞娘!なんど言ったら分かるんだ!
お前みたいな下級妖精<フェアリー>を雇ってる俺に感謝しろよ!」
と一人の男が叫び散らかしている。
その近くには妖精族の少女が床にたたきつけられていた。
その男は少女の髪の毛を掴み頭を振り回した。
少女の身体にはアザがあり、かなり痩せている。
ローランは男の行動が許せなかったようで、男の前に行き、言葉を放った。
「おい、てめぇ。こんな女の子に何してんだ?
普通あり得ないだろ?」
「あ?なんだこの糞ガキ、人の教育に口出しすんじゃねえ!」
その男は少女の父親なのだろうか……
男はローランに手をだそうどした……だが、ローランは臆せずに男の腹を殴った。
そのローランの目は赤くなっていて、種族がレプラコーンとは思えなかった。
確かにレプラコーンは筋力が凄まじいが、これ程の筋力ではない。
男はそのまま吐血し、怯んだ。
「このガキぃぃ!」
男はまた殴りかかろうとしたがローランは男を睨み付けた。
すると男は倒れ、気を失しない、ローランも気を失ってしまった。
場の空気は凍りついてしまった。
なぜなら、ローランが睨み付けた時に、男が気絶しただけでなく、他の客も気絶し、窓には罅が入り、椅子は吹き飛び、まるで何かの殺人事件の後なのかというくらい荒れていた。
「ロ、ローラン?」
僕も思わず声を出してしまった。
忌み子の旅2話をお読み下さりありがとうございます。
1話に比べて内容が薄くなってしまって申し訳ございません。
僕自身、テストが始まってしまう為、忙しくて…
次の投稿は少なくとも5日後になるかと思います
が気長く待ってくれると幸いです。
今回の妖精の少女の正体は次話で明かされます。
それではこれで終わります。